11月22日(土)J2 第43節 広島 vs 草津(14:00KICK OFF/広島ビ)
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広島の指揮官・ペトロヴィッチ監督が「もっとも避けたい事態」と語っていた、ある二人の選手の同時不在が、草津戦で現実となってしまった。
その二人とは、イリアン・ストヤノフと森崎和幸。リベロとして最終ラインを統率し、鋭い読みと経験を活かしたカバーリングで再三の守備を救ってきたストヤノフ。ボランチに位置して全体のバランスを司り、ストッパーやリベロが攻撃参加したスペースを埋めてカウンターを防いできた森崎和。彼らは、攻撃面でも広島のパスサッカーの起点となり、試合の流れを読んで冷静にプレーを選択できる。選手の平均年齢が若く、勢いはあるが経験不足の感は否めない広島の中で、二人の存在はまさに「アンタッチャブル」。その彼らが、同時に出場停止となってしまったのである。
どちらかが欠けた状態は、今季も存在した。
開幕からの7試合は森崎和が怪我で不在だったし、夏場にはストヤノフも怪我を負い、7試合連続で欠場した。それでも、広島は勝利を重ねることができた。
しかし二人の同時欠場は、第6節の岐阜戦以来、2度目。この試合は内容で岐阜に圧倒され、引き分けるのが精一杯。サポーターからは、厳しいブーイングを浴びせられた。存在の重さは、不在の時にこそ、量られる。
では、二人の大黒柱に替わって、誰がピッチに登場するのか。
特に、リベロ。これまでの39試合において、ストヤノフと森崎和以外でリベロを務めたのは、前述した岐阜戦での槙野智章ただ一人。しかし、攻守にわたって「機能した」とは言いがたく、槙野自身も「自分はストッパーの方がやりやすい」と語っている。今週の練習で「槙野リベロ」は一度も試されなかったことからも、指揮官は彼のポジションを動かす考えはないようだ。
では、いったい誰が務めるのか。
今週の練習でリベロの位置に入ったのは、高萩洋次郎と森崎浩司の両MF。「自分たちの攻撃的なサッカーを表現するには、リベロは重要なポジション」とペトロヴィッチ監督が語るように、広島にとってのリベロは「守備の要」だけでなく、攻撃の起点としての役割が重い。そこで「ボールを落ち着かせ、パスの起点となれる」というコンセプトで選手を選択した場合、この二人が浮上したというわけだ。
ただ、この両者のリベロ起用は「一長一短がある」と指揮官は言う。
森崎浩をリベロに起用し、中盤に森崎兄弟が二人ともいなくなると、「中盤での落ち着きに問題が出てくる」とペトロヴィッチ監督は指摘。一方で、高萩をリベロに据えれば森崎浩を中盤で起用できるが、今度は「守備の不安が(森崎)浩司のリベロの時よりも大きくなる。いずれにしても、ストヤノフと(森崎)カズがいないわけだから、チームはリスクを背負うことは、間違いない」(ペトロヴィッチ監督)。
一方で、草津のチーム状態は、決して悪くない。
勝点・勝利・敗戦・失点・得失点差。多くの指標で2005年のJ2入会以来最高の数字を記録することが確実となった草津は、順位でも史上初の一桁順位が視野に入ってきた。
前節の鳥栖戦でも2-3と敗れたとはいえ、「いい試合ができた」と植木繁晴監督は胸を張り、エース・高田保則も「やっていることに間違いない。自分たちの方がやれていた」と語るほど、草津の試合内容はよかった。ペトロヴィッチ監督も「草津の今季は、ポジティブな驚き。コンパクトな陣形でしっかりとパスをつなぎ、FWの運動量も多い。間違いなく、難しい試合になる」と警戒する。
草津にも熊林親吾の出場停止という痛手はあるが、一方で松下裕樹が戻ってくる。島田裕介を中心とした安定したパス回し、今季チーム史上最多タイに並ぶ12得点を叩き込み、ブレイクを果たしたFW後藤涼のスピード。広島に対して脅威を与えられる要素は、十分にある。実際、ここまでの2試合も、内容は拮抗していた。圧倒的なポゼッションを誇る広島に対して決して引かず、前からのプレスで相手を慌てさせることもできていた。草津にしてみれば、首位広島に対し「やりにくい」という実感はないはずだろう。
広島は、大黒柱二人に加え、日本代表に参加していたエース・佐藤寿人の疲労という問題も抱えている。そのネガティブ要素を吹き飛ばすパワーを見せつけることができるか。それとも、初の一桁順位に向けて闘志を燃やす草津が、優勝チームに対して一矢を報いるか。
寒波を吹き飛ばす熱い闘いが、明日、広島ビッグアーチで待っている。
以上
2008.11.21 Reported by 中野和也
J’s GOALニュース
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