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【J1:第34節 神戸 vs 柏】レポート:今季限りでの退任が決まっている両監督にとってのラストゲームは、柏が勝利(08.12.06)

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12月6日(土) 2008 J1リーグ戦 第34節
神戸 0 - 2 柏 (14:34/ホムスタ/17,511人)
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 今シーズン限りでチームを去ることが決定した指揮官、そしてチームメイトに対する言葉では言い表せない思い。それら心中に渦巻く思いを『勝利』に結びつけよう、ということでチームが結束していたのだろう。立ち上がりから両チーム共に集中力の高さが感じられる展開となる。ただ一方でそれが『硬さ』として表れていたとも言えるだろう。相手に獲らせたくはない、だけど自分たちは獲りたいという中で、拮抗した前半となりシュート数も神戸の6本に対して、柏も2本と少なめ。だからこそ、神戸・松田浩監督の言葉にもあったように後半は「1プレーが勝負を分ける」という展開になることが予測された。

 その後半も集中した入りを見せた両者だったが、58分、柏のFWポポによるFKに対し、神戸のGK榎本達也はコースこそしっかり反応したものの、無回転でのブレ球が手元で落ち、ハンブルの形で失点。「しっかり抑えに行くか、コーナーキックに逃げても良かった。あの局面でいくつか選択肢が頭に浮かんだ中の1つで失点してしまったので、これは判断ミスか、技術的なミスなのか…ただ、自分としても両方レベルアップしないといけない(GK榎本)」と本人も悔やむ形で柏が先制点をものにする。

 その動揺があったとも思えないが、その3分後の61分には、同じ柏のFWポポによるFKが不運にも相手のMF菅沼実と競った神戸のDFに当たりオウンゴールとなり、0−2。柏にとっては「ラッキーな2得点だったとはいえ、選手の気持ちが乗り移った2点(石崎信弘監督)」となる一方で、神戸にとっては気持ちが入り過ぎていることが空回りしたような、アンラッキーな失点となってしまう。

 この状況を何とか打破しようと、神戸・松田監督は64分にFW吉田孝行に代えてMF松岡亮輔を、79分にDF内山俊彦に代えてMF栗原圭介を投入。配置を変えながら、何とかゴールに詰め寄ろうという姿勢を強めるが、2点を先行した柏も落ち着いた守備を示しながら試合を進めていたことから、なかなかゴールが入らない。しかも83分にはファウルを巡って、神戸のMF田中英雄の行為が『乱暴な行為』と判断され、一発退場。両選手が入り乱れての小競り合いが起きるなど、不穏な空気が流れてしまう。

 それでも気を取り直し「最後まで絶対に勝ちたいという気持ちで戦っていた(DF石櫃洋祐)」神戸だったが、6分のロスタイムを含めた残り時間で放った決定的なシュートは、FWレアンドロによる1本のみ。しかもカウンターからフリーで抜け出したものの、FWレアンドロのシュートはゴール右へと流れ、得点には繋がらず。結局0-2のまま試合終了となった。

 既に報道がされているように、今季限りでの退任が決まっている神戸の松田浩監督、柏の石崎信弘監督。柏については天皇杯の戦いを残しているが、神戸の松田監督にとっては今試合が本当のラストゲーム。試合終了後のセレモニーでは、監督自身にしかわからない複雑な感情が溢れてのことだろう。感極まりマイクの前で涙する姿も見られた。

「神戸=カウンターというサッカーを浸透させたのは松田監督の力」とFW大久保嘉人。その言葉にもあるように、選手も、そして試合後には惜しみないコールで監督の手腕を称えたサポーターも、J2から這い上がったチームを育て上げた松田監督の手腕に対する評価は、クラブが出した「来季の契約を更新しない」という判断とは関係のない、揺るぎないものだと言える。残念な状況での退任となりながらもクラブの将来を慮り、「選手、サポーター、スポンサーの皆さん、影で支えてくださったサポートスタッフ、そしてこの誇れるホームズスタジアムに感謝の気持ちでいっぱいです。私は来季指揮を執ることはできませんが、来季も選手たちは必死になって戦ってくれると信じています。来年も神戸を応援していただけるようお願いします」と話した松田監督が、そして同じく今季限りでの退任が決まっている石崎監督が、再びこのJリーグの舞台でその手腕を発揮される日が来ることを願っている。

以上

2008.12.06 Reported by 高村美砂
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