12月6日(土) 2008 J2リーグ戦 第45節
C大阪 2 - 1 愛媛 (12:04/長居/16,186人)
得点者:50' 江後賢一(愛媛)、63' 酒本憲幸(C大阪)、64' カイオ(C大阪)
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次のステップに進むためには、C大阪はこの最終節で勝つしかなかった。そして、目標であった勝利を手にした。しかし、届かなかった勝点1。同時刻に行われていた試合で仙台が草津を下し、C大阪のJ1復帰への夢は閉ざされた。それでも、タイムアップの笛がなっても鳴り止まなかった森島コール。そしてピッチでは森島寛晃を囲む輪が生まれた。「結果を聞いて悔しかったが、セレモニーは最高にいい形にしたかった」と語った香川真司。そのセレモニーでは森島がシュートを決め、お馴染みの飛行機ポーズが飛び出す場面も。最後まで、森島コールはスタジアムに響き続けていた。
しかし、この試合で先制したのは愛媛だった。「今シーズンで一番厳しい試合」とレヴィークルピ監督は振り返ったが、C大阪は愛媛のプレスに手を焼いた。愛媛はFWの大木勉、横山拓也をファーストディフェンダーにボールを持つC大阪のディフェンスラインを追う。サイドに出れば江後賢一や横谷繁が、そしてボランチの青野大介が続いてプレス。奪っては素早く前線に運び、ミドルシュートを浴びせ続けた。
C大阪にとっては苦しい立ち上がりとなったが、ミスを突いて反撃開始。13分には敵陣でパスミスを奪い、抜け出した香川がシュート。これがポストに当たると、続く17分にもバックパスを奪うと再び香川がシュートを放つもGK多田大介のファインセーブに阻まれる。さらに30分、33分にも香川が決定機に決められず、42分に得たフリーキックのチャンスでもゴール前に詰めたジェルマーノのシュートはポスト。前半だけで得た5度のチャンスを決められなかった。
そのツケが後半に来る。再び流れが愛媛に渡ると50分、愛媛はサイドから揺さぶりをかけ、横谷のクロスを押し込んだのは江後。強烈な左足のボレーがC大阪のゴールネットを揺らした。ただ、「途中からプレスが遅くなって奪われ方も悪かった」と悔やんだ望月監督。愛媛は乾貴士、香川のドリブルで中盤を突破され、守備のブロックに綻びが生まれると、その隙を見逃さなかった酒本憲幸に同点ゴールを許した。さらに、逆転ゴールはわずかその1分後。中央でこぼれ球をジェルマーノに拾われると、1本の縦パスでカイオがフリーに。絶え続けた愛媛の守備だったが、この場面は失点のショックが抜けきれないまま、いとも簡単に崩されてしまった。
ただ、それでも点差はわずかに1点。最後まで行方の見えない展開に、ロスタイムに入ってもクルピ監督の視線はピッチから離れない。森島が交代を告げられたときには、すでにロスタイムの4分も終わろうとしていた。投入直後にボールをキープし、左サイドのコーナーまで持ち込んだ森島。「まだやれるのでは―」そう思えるほど、勢いよく飛び出した彼の下に転がり込んできたボールが再び離れていくと、タイムアップの笛が鳴った。
この結果、愛媛は2試合続けての逆転負け。「上手くいきそうでいかず、それが試合に表れる形になった」と江後は振り返ったが、今季、何度も繰り返した詰めの甘さは最後まで消えなかった。「これをリセットするのではなく、やってきたことが来季にプラスアルファになるシーズンにしたい」と今季を振り返ったのはキャプテン金守。これまでのシーズンは期限付き移籍の選手が主力に成長し、彼らが抜けることで半ば「リセット」される形になったが、今日のスタメンで期限付きの選手は横谷1人。彼の動向はまだ明らかになっていないが、主力が残る来季は今季の財産を積み上げて更なる飛躍を果たしたいところだ。
一方でC大阪はクルピ監督の続投が決定。背番号8の行方など、こちらも主力選手の動向は予断を許さないが、クルピ監督の思惑通り補強が進めば来季もJ1昇格の有力な候補となることは間違いない。「モリシ、ありがとう」「18年間ありがとう」「モリシに会えてよかった」・・・・・・数多くの横断幕、声援とともに今日、森島はピッチを去った。彼の引退表明に触発されるようにチームが一体となり、10月以降はその底力を発揮したC大阪。偉大な選手の引退により、歴史にひとつの区切りがついた来季はその力を開幕から発揮し、「俺達の場所」へ帰りたい。
以上
2008.12.06 Reported by 近藤義博
J’s GOALニュース
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