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【J1:第34節 大分 vs 名古屋】名古屋側レポート:1点を奪えずスコアレスドローの名古屋。3位で終わるも満足のシーズンを終える(08.12.07)

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12月6日(土) 2008 J1リーグ戦 第34節
大分 0 - 0 名古屋 (14:34/九石ド/28,831人)
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怪我からの復帰を果たせなかった楢崎正剛を除き、ベストメンバーが揃った名古屋。勝利だけが優勝への道である名古屋は、ベンチ前でストイコビッチ監督以下スタッフ、選手全員で円陣を組み、この試合へかける思いを確認しあうかのように気合いを入れ、ピッチに散らばっていった。

その思いは、開始早々に表れた。左サイドの阿部翔平からクロスが上がると、ヨンセンが飛び込む。これは惜しくも枠を捉えることができなかったが、名古屋ペースで試合が進むことを予感させた。
しかし、名古屋に勝ってACL出場を狙う大分は、そう簡単にゴールを明け渡してはくれなかった。名古屋らしい攻撃の形がなかなか作らせてもらえず、じっくり後ろで回してから様子をうかがい、仕掛けて来るといった形に持っていかれてしまう。また、中盤での駆け引きも、大分の激しさ、速さに翻弄される場面が続き、カウンターから危ない場面を作られる時間帯が続くことになる。そこをGK西村弘司を中心に、増川隆洋、吉田麻也といったセンターバックがクリア。なんとか水際で大分の決定的シーンを跳ね除け、凌ぐといった展開が続く。

しかし、名古屋とてそのまま大分のペースに引きずり込まれていくことはなかった。前半のビッグチャンスは玉田圭司、中村直志のシュートが枠外。さらにヨンセンの粘りから生まれたFKなど、再三見せ場を作る名古屋だが、決定的という場面では大分を上回るシーンを作ることができなかった。

後半、選手たちには鹿島が1−0でリードしているという情報が入っていただろうか? 仕切りなおしを図ってきた名古屋は、まず中村からのクロスにヨンセンのヘッドでゴールを脅かす。ようやくサイドからのリズムができ始め、前半に比べれば格段に良い形でゲームに入った。
玉田にボールが入るようになってくると、前半より激しい攻防が繰り広げられ、ゲームはますますヒートアップしていく。後半の序盤には3度目のFKを奪い、玉田が惜しいシュートを見せる。さらにカウンターから、阿部の中央突破、マギヌンのクロス、ヨンセンのヘッドと、勢いは確かに名古屋にあった。ただ、逆に大分のカウンターに苦しめられる部分もあったが、そこは西村のナイスセーブと増川のナイスクリアに助けられ、何とか抑えるというところは前半と変わりはなかったのだが…。

そうしてチャンスを再三作るうちに時間も過ぎて行き、どちらが先にゴールを決めてもおかしくない、カウンターの応酬という展開に、九州石油ドームは歓声と悲鳴が交互に沸きあがる。1点がとても多大きな意味を持つ攻防は、これまで感じたことのない、まさに手に汗握る展開。鹿島がリードしている状況で、さらに優勝への道が険しくなったとしても、名古屋にとっては絶対に勝つしかない状況に変わりはない。
そして66分、ストイコビッチ監督が動く。中村に代えて山口慶を投入すると、中盤のプレスがきいて大分の攻撃を緩めることに成功。それでもゴールを割ることのできない名古屋だったが、ペースは五分の出来から名古屋へと傾きかけた。チャンスは確実に名古屋にあるし、名古屋がいつ先制点を決めてもおかしくない形を作るがゴールが遠い。終盤、竹内彬を下げ、FWの巻佑樹を投入し、小川をひとつ下げてでもパワープレーで追加点を狙う。そして最終的には玉田から杉本恵太を入れて、スピードで相手を霍乱していく。しかし無常にも時計はロスタイムに。

このロスタイムも、名古屋の意地と大分の執念のぶつかり合い。最後まで勝負を諦めていない両チームは、最後まで見せ場を作った。何度となく大分にゴールへと迫られ、名古屋は大ピンチを脱する。そしてまた、お返しにといわんばかりに大分ゴールを脅かしたが、ミラクルの到来を打ち切る無情のホイッスルが鳴り響き、試合終了。名古屋らしさを出し切った試合はスコアレスドローに終わってしまった。
この瞬間、鹿島の優勝が決まり、さらに川崎Fの2位、そして名古屋の3位が決定したのだが、いつものように消化不良という気持ちには、ならなかった(おそらく、サポーターも)。確かに、ゴールは奪えなかったし、勝ったとしても優勝はなかった。けれども、自分たちを信じて、シーズン通して戦えた形は、名古屋のカラーとなったはずであり、これを続けていくことで、必ず優勝を勝ち取ることができる未来が見えた。それは選手も同じだろう。

確かに、ミラクルが起こせず優勝できなかったこと、そして最終戦を勝利で飾れなかったことは悔しい。シーズン通しての課題もあった。しかし、決して補強がうまくいったとは言えない名古屋が、監督経験のないストイコビッチ監督が、ここまで戦うとは誰が予想していただろうか。それだけでも価値ある1年だったといえないだろうか。
残念な気持ち半分、そして、来シーズンがもっと楽しくなるワクワク感半分で、名古屋のもうひとつのタイトル争いは幕を閉じた。来シーズン、リーグ戦で、そしてACLで、名古屋のサッカーを完成へと導いていくことを期待して、今は選手たちに「ありがとう」という言葉をささげたい。

以上
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