12月23日(火) Jユースカップ2008 準決勝
C大阪 3 - 2 F東京 (11:00/長居2/1,400人)
得点者:40' 中東優治(C大阪)、43' 岩渕良太(F東京)、60' 岩渕良太(F東京)、63' 永井龍(C大阪)、100' 永井龍(C大阪)
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ボールを奪うコンセプトは似ているが、C大阪のゴールは剛、F東京のゴールは柔だった。F東京が弱者という意味ではなく、ボールタッチを含めて洗練された技術を持っていたという印象。観戦していた関西のJクラブのユースチームの監督は「これが関東と関西の違い」と言った。しかし、洗練が勝利といつも友達でいることは出来なかった。
立ち上がりはお互いにロングボールで試合の雰囲気を掴んで、リズムを作っていったが先に崩し始めたのはF東京。しかし、シュートまで行くことが出来ずにボールを失えば、サイドをダイナミックに使ってC大阪はカウンターで反撃する。ただ、ボールを奪ってからの速い攻撃もパスミスが目立ち、お互いにミスで助け合って決定機を少なくしていた。F東京の支配率が少し上回ったまま迎えた40分、自陣のゴールラインを割りそうなボールに身体を入れてゴールキックにしようとした判断がC大阪の先制点に繋がった。そのボールを粘って追った道上隼人がボールを奪い、パスを受けた細見諒が入れたライナー性のクロスがゴール前で待つ中東優治の右太腿辺りに当たってゴールに飛び込んだ。最後はラッキーだったが、道上の仕掛けと粘りが起点となったゴール。CKに逃げる選択をしなかったディフェンダーを責めることは出来ない。
F東京は3分後にCKが生んだ混戦から岩渕良太が同点ゴールを決める。最近は妹の真奈(U-17日本女子代表・U-17女子ワールドカップ ニュージーランド2008 最優秀選手)の方が有名になっているが、進学する兄もJユースカップ18ゴール目とゴールの嗅覚があるところを見せ付けた。岩渕は後半の60分にもC大阪の選手3人の間でボールを受けて、勝ち越しゴールを決めた。F東京はこのまま押し込みたいところだが、背番号9を背負ったC大阪のスーパーサブがそれを許さなかった。フィジカル的に90分持たないコンディションと判断されて、先発を外れていたのだが、9番のプライドを背負った永井龍は41分に出場してからドリブル突破で何度もF東京の右サイドを切り裂いていた。F東京の倉又寿雄監督は1対1のスペシャリスト・廣木雄磨を右サイドに入れて対抗しようとしたが、永井を抑えることは出来ていなかった。63分には永井がサイドから中央にドリブルで切り込み、CBを切り返しでかわして同点ゴールを決めてF東京を勝利から引き摺り下ろした。その後はF東京を受身にしたまま延長戦に突入。そして、延長後半の100分、ディフェンスラインからのロングボールの落としを受けると、ドリブルでF東京ディフェンダーを振り切って決勝ゴールまで決めた。
決勝ゴールの時間を見ようと電光掲示板を見ると時計は止まったまま。担当者が時計を動かすのを忘れるほど見入ってしまう内容だったということ。レフェリーが延長後半を15分(Jユースカップでは前後半各10分)と勘違いしているのかと思うほど長いロスタイムだったが、後半から盛り返したC大阪が昨年のチャンピオンF東京を押し切って決勝進出を決めた。
F東京はC大阪のディフェンスラインが一発で跳ね返すことが出来ないスペースに正確にボールを入れ、マークしきれないポジショニングからそのボールをFWが活かした。そこに足元の技術があるから小さい身体でも勝負できた。しかし、後半は前線と中盤の距離が開きすぎ、運動量でもそこを埋めることが出来なかった。F東京の山浦公裕(進学予定)は「思った以上にC大阪のツートップはキープ力があったし、プレッシャーを掛けることが出来なかった。今日は岩渕に頼りすぎた。今年のF東京は本当にいいチーム。いいサッカーが出来たと思う。だから、もう1試合やりたかった。プロにはなれなかったけど、F東京の長友さんのように大学生でもJリーグでプレーできるようになりたい」と話した。苦しい状況のチームを救う2ゴールを決めたC大阪の永井は「F東京は後ろから繋ぐ柏に、前に行く勢いが加わったようなチーム。前半をベンチで見ていてヤバイと思った。でも、途中出場の選手としては体力では負けられない。2年生で9番を背負っているのだから次はスタメンで出たい」と決勝戦に向けて最高のアピールが出来た。試合ごとに右肩上がりになるC大阪は今シーズン最高の状態で決勝戦を迎えることが出来そうだ。
以上
2008.12.24 Reported by 松尾潤
J’s GOALニュース
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