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【Jユースカップ2008 決勝 C大阪 vs G大阪 入場無料!】スペシャルコラム:副島博志と松波正信。山口螢と大塚翔平。ベテラン監督とルーキー監督、双方の苦悩と努力が生み出した2人のエースの成長(後編)(08.12.26)

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準々決勝・柏戦で先制点を挙げた山口螢選手(C大阪)

準決勝・東京V戦で勝ち越しゴールを決めた大塚翔平選手(G大阪・右)

12月27日(土)Jユースカップ2008 決勝 C大阪 vs G大阪 入場無料!(13:30KICK OFF/長居
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苦悩はあれど、プリンスリーグ関西では安定した力を見せ、関西のサッカー界を引っ張る存在であることに変わりはなかった両チーム。しかし、全国の舞台では思うような結果を残せず、時は最後の大会となるJユースカップを迎えた。

3年生にとっての最後の大会で、両チームにようやく光が差し込んだ。C大阪は、副島博志監督がずっと主軸と考えていた道上隼人が復帰したことが大きな光明となった。道上はケガのためこの1年は離脱続きだったが、今大会の決勝トーナメントから復帰を果たし、右サイドハーフに定着した。道上は縦への鋭い突破と正確なクロスがウリで、彼が右に入ることで、右にも起点が生まれ、安定したクロスが供給されるようになる。左の丸橋、右の道上。両翼が安定したことで、ついに山口のポジションは明確となった。
「両翼が揃えば、蛍の展開力が生きる。さらに(中東)優治がいることで前線でボールが収まるので、蛍がどんどん飛び出せていける。やはり蛍は一つポジションを引いた位置からゴール前に飛び込んでいくほうが一番いい。前向きのパワーが出せる」(副島監督)。この言葉通り、これまで左の丸橋にボールを集めるあまり、左一辺倒だった攻撃が、右にも起点が出来たことで、山口の持っている正確なキックをベースにしたロングパスが、左右バランスよく振り分けられる様になった。

左から右から精度の高い攻撃が仕掛けられる様になったことで、攻撃力が格段にアップ。同時に両サイドのバランスが良くなったことと、山口が中央でどっしりと構えることで守備の組織も安定。本来はFWの1年生・杉本健勇をCBにコンバートしたことも奏功し、一気に副島監督が掲げる個を生かした組織サッカーが具現化した。
さらに、「いつも誰か欠けたり、思うように伸びてくれなかったり、とにかくいろんな要因があったけど、今は心がひとつになってきた。選手の心の部分の成長が大きい」(副島監督)と、選手たちの心の成長もあり、一枚岩となったチームは、準々決勝では日本クラブユースサッカー選手権(U-18)で敗れた柏、準決勝では同大会チャンピオンのF東京という優勝候補を立て続けに撃破し、一気に決勝の舞台まで勝ち上がってきた。

一方のG大阪は、「大塚は非常に頭がいい選手。高円宮杯で得点出来なかったことが、彼にとって悔しかったと思う。彼とは何度も話しましたね。彼は『前で勝負したい』と言っていたので、いろいろアドバイスをしました。まずはシンプルに『シュートを入れろ』。中盤でのプレーはシンプルにして、シュートを打てる場所に行くように。高い位置で絡んでいくように話をしました」と語った松波監督の熱心なアプローチがついに実を結んだ。
「これまではずっとチャンスメークするプレーを心がけていた。今年に入ってからゴールを強く意識するようになりました。松波監督からは『FWなんだからゴールに近い位置でプレーしろ』とよく言われます。松波監督はJでたくさん点を取っているし、どうすれば点が取れるか知っていますから」と大塚が語ったように、彼のプレーに変化が生まれた。これまでの彼は中盤で引いてボールをはたいたあとに、そこで止まっていた。しかし、そこからすぐに前へ飛び出し、ゴールに近い位置でプレーするようになった。ファーストタッチの質も大きく変わり、クサビを前向きに受けて、一気にドリブルで仕掛けていくという、これまで見られなかったプレーが飛び出すようになった。
これには「プレーの質が変わった」と松波監督が目を細めたように、もともと戦術理解度や技術は高いだけに、意識一つで彼は大きく変わった。それに触発されるように、ブルーノカスタニェイラらFW陣も奮起。今大会ではFWがゴールに多く絡むようになった。決勝トーナメントに入ると、さらにFW陣が力を発揮。3試合で14得点を叩き出し、そのうち大塚が3得点、ブルーノが4得点と、半分の得点をFWが叩き出して、こちらも決勝まで駆け上がってきた。

こうして苦悩を光に変え、決勝の舞台までたどり着いた両チーム。今季限りで退任が決まった副島監督は有終の美を、就任1年目の松波監督は、すべてが初めてだった1年間を締めくくろうと、強い意識を持って最後の舞台に立とうとしている。
「決勝に行くことだけに満足しては駄目。決勝に行って勝つことが、難しいことだけど大事なんです。この難しさを乗り越えて欲しい。しんどいけど、勝つ経験は大事なんです」(副島監督)。
「監督として個の育成は大事だけど、こういう大会で勝つことの経験も大きい。この年代から勝ち方を知っていないといけない。自分の経験からトーナメントというのは、一つの小さな判断ミスが勝敗を分ける。勝つために何をすべきか、勝つ要素をどう増やすか。そういう経験は重要になってきますから」(松波監督)。
両指揮官から、決勝に向けてほぼ同じ考え方が垣間見えた。勝つことの重要性、勝つことで得られるものの大きさ。キャリアは違えど、それを良く知っている2人だからこそ、決勝は共に譲れない激しい戦いとなるはず。
『ユース版大阪ダービー』の行く方は、強い勝者のメンタリティーを持っている方に軍配が上がる。2人の言葉はそう案じているようであった。

以上

2008.12.26 Reported by 安藤隆人
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