今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【Jユースカップ2008 決勝 C大阪 vs G大阪 入場無料!】スペシャルコラム:副島博志と松波正信。山口螢と大塚翔平。ベテラン監督とルーキー監督、双方の苦悩と努力が生み出した2人のエースの成長(前編)(08.12.26)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

副島博志監督(C大阪)

松波正信監督(G大阪)

山口螢選手(C大阪)

大塚翔平選手(G大阪)

12月27日(土)Jユースカップ2008 決勝 C大阪 vs G大阪 入場無料!(13:30KICK OFF/長居
-大阪へ行こう! スタジアムガイドはこちら-
-試合速報はこちら-

12.27 Jユースカップ2008決勝を見に行こう!入場無料!
Jユースカップ2008特集 | 試合日程・結果 | 出場チーム紹介 | Pick Up Player
----------

≫試合プレビューはこちら

いよいよ冬のユース戦士たちの熱き戦いJユースカップがクライマックスを迎える。真冬の長居スタジアムに駒を進めたのは、セレッソ大阪U-18ガンバ大阪ユース。最後の舞台で『ユース版大阪ダービー』が実現した。
ファイナルにたどり着いた両チームのこれまでを振り返ると、両指揮官の模索の日々があった。彼らの苦悩の中で積み上げた努力が、血となり肉となり、チームは一回りもふた回りも大きくなって、決勝まで勝ち上がってきた。その象徴となったのが、両チームが誇る2人のエースの存在であった。山口螢(C大阪)と大塚翔平(G大阪)。両チームの指揮官の努力と、トップ昇格が決まっている2人のエースの成長があったからこそ、両チームはこの舞台にたどり着くことが出来た。

クラブユースの老舗・G大阪を今年から率いるのは、G大阪一筋の松波正信監督。帝京高校から93年にG大阪に入団し、以来G大阪一筋13年。ミスターガンバと呼ばれ、2005年に引退後は、ユースのコーチを務め、今年から監督に昇格した。
一方で近年台頭著しいC大阪を率いるのは、就任3年目の副島博志監督。現役時代は日本リーグで活躍した後、C大阪、鳥栖、神戸と3チームで監督となり、2005年9月からC大阪ユース監督に就任した大ベテランだ。
ルーキー監督とベテラン監督。キャリアは違えど、彼らにとってこの1年は非常に重要で、苦悩に満ちたものであった。今年の春先、2人の指揮官はある悩みを抱えていた―。

34歳で名門の看板を背負うこととなった松波監督。春先、才能ある選手たちをどう磨き、試合で起用していけば伸びるか、試行錯誤の日々が始まった。現役時代、FW一筋だった彼の目がいくのは、やはりFWの選手だった。今年のG大阪のエースは昨年、U−17日本代表としてFIFA U-17ワールドカップ 韓国2007に出場した大塚翔平。彼は足元の技術があり、全体的な能力が高いものの、FWでありながら、中盤に落ちてボールを裁くプレーを好んでいた。前線でタメを作れる貴重な存在ではあるが、肝心のFWとしてゴールに迫っていく迫力は物足りない。現役時代はゴールへの貪欲さがウリであった松波監督にとっては、彼のプレースタイルを尊重する一方で、「大塚はチャンスメークが出来るけど、得点となると物足りない。やはりFWは点を取ってナンボですから」と、ストライカーとしての大事な部分が足りないと感じていた。そのため、彼は大塚を始めとするFW陣には多くの要求を突きつけた。シュート練習を増やし、様々なシチュエーションを考えたシュート練習を積極的に行うようになった。しかし、すぐには結果は出なかった。なぜなら、彼はコーチではなく監督であり、チーム全体に目を配らないといけない。コーチ時代であれば、FWの指導に専念できたかもしれない。でも、立場がそれを許してくれなかった。
この年代を長年指揮するある名将はこう言ったことがある。「コーチは一人ひとりをその気にさせればいいが、監督はチーム全体を視野に入れて見ないといけない。コーチが感じる喜びも、一つのチームマネジメントの中に入ってくるんです」。
まさに松波監督はこの言葉を痛感することとなる。『個と集団』、『育成とチーム作り』。この双方をバランスよくこなさなければならないのだから。FWを鍛えながら、攻撃のバリエーション作り、そしてベースとなる守備の構築。試行錯誤の日々が始まった。

時を同じくして、ベテラン・副島監督も頭を悩ませていた。それは選手の起用方法であった。「山口、丸橋、中東がチームの軸になるのは分かっていた。そこで彼らをどう組み合わせればいいのか模索だった」。今の3年生はずっと副島監督が見てきたメンバーであり、副島監督にとって今年のチームはある一つの集大成といえるチームであった。しかし、個性ある選手をどう組み合わせていけば光るか。個性があるからこそ、一つ間違えれば大きなエラーとなってしまう。
特に攻守において重要な働きを見せる山口の起用法には頭を悩ませた。「トップ下、ボランチなどさまざまなポジションを試す中で、彼自身に迷いが生じてしまい、プレーの精彩を欠いてしまったことがあった」。山口は中盤であれば、どのポジションでも器用にこなしてしまう。だが、それが逆に彼の可能性を少なくしてしまう事だってある。複数のポジションをこなせるのは、近代サッカーにおいては重要だが、どれも平均的に収まってしまい、ストロングポイントのない、言わば『器用貧乏』な選手を生んでしまいかねない。副島監督にはチームに安定をもたらしたい一方で、彼の能力をより引き出さないといけないというジレンマに苛まれていた。

関西を代表するJクラブユースの若手とベテランの2人の指揮官。『育成とチーム作り』。この双方を同時にやらないといけない、この年代を受け持つ難しさが関西の地で交錯していた。やがて花開くそのときを信じて―。

(後編に続く)

2008.12.25 Reported by 安藤隆人
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着