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【J2日記】富山:ホーム開幕戦へ、いざ出発!カターレ路面電車が運行中(09.03.12)

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期間限定で走る路面電車「カターレ・ポートラム」

車内には、カターレへの熱い応援メッセージが…

ホームゲームの来場を呼び掛けるキャンペーンがライトレール富山駅北の電停であり、選手も参加してファンとふれあった=3月1日

カターレ富山のホームスタジアムがある富山市は、全国でも数少ない路面電車の走る都市だ。J2初陣のチームを応援する特別車両が運行されており、15日のホーム初戦に向けて雰囲気を盛り上げている。サッカークラブと路面電車はともに“街のシンボル”。「地域を元気づけたい」という思いで結ばれている。


特別車両「カターレ・ポートラム」は、富山ライトレール株式会社が2月から運行している。7色ある車両のうちクラブカラーの青色の車体をロゴやユニフォームのデザインで装飾した。ファンから募った応援メッセージで、大きなハートマークがあしらわれている。応募は800口を超え、「ともに戦おう!」「富山の星になって」「ゴールに向って突き進め」など熱のこもった言葉が並ぶ。車内の案内画面では選手紹介も行っている。

「『地域を元気にしたい』というカターレさんの理念に共感しました。ライトレールも目指すところは同じです」。富山ライトレール経営企画課の奥田直磯さんは、企画した理由をこう語る。富山ライトレールは、JR富山駅とカターレ富山の練習場もある富山市北部地区を結ぶ約8kmの短い路線。JR富山港線として運行されてきたが利用者の減少で廃止の危機に陥った。だが、市民の足として第三セクターによる路面電車化での存続が決まり、06年4月に生まれ変わった。

乗用車の普及につれて全国20路線以下まで減った路面電車だが、環境や福祉、まちづくりの観点から見直されている。富山ライトレールは、先進的な事例として注目され、約3年で7,000人以上が全国から視察に訪れた。利用者は平日の1日平均4,896人(08年2月)で、JR時代の2倍以上に増えた。新しい地域のシンボルとして認められつつある。

「ライトレールは、人を運ぶだけではなく、まちづくりの装置を目指しています。市民のみなさんに“マイレール意識”を持っていただき、ともに発展したい」。奥田さんの語る理想は、サッカーを通じて地域活性化を目指すクラブの理念と確かに重なった。「イベントで話す機会があったカターレの選手たちは純粋で一生懸命な方ばかりで、もっと応援したくなりました。“We are カターレ”の気持ちを発信していきたい。地域の誇りになってほしい」とエールを送った。

カターレ・ポートラムは5月末まで運行予定。応援メッセージは現在も受け付けている。

以上

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2009.03.12 Reported by 赤壁逸朗
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