3月14日（土）J1 第2節 Ｇ大阪 vs 磐田（16:00KICK OFF/万博）
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Ｇ大阪がＪリーグの開幕戦をホームスタジアムで迎えなかったのは実に、04年以来。それゆえこのホーム開幕戦を楽しみにしていたファンも多く、既に一部席種で完売も発表されるなど多くの来場者が予想されている。そうした多くのファンの前で『2009ガンバ大阪』がどんな戦いを魅せてくれるのか。ちなみに過去の磐田とのホームでの対戦成績を振り返ると、Ｇ大阪が05年シーズンから4試合負けなしというデータもある。今節も『ホーム』が何よりも強い力になってくれることは間違いないだろう。

Ｊリーグ開幕戦を勝利した後、ACLグループ予選の初戦では先発メンバーを4名入れ替えて臨んだＧ大阪。ケガ人の影響もあったとはいえ、層の厚さを示す中で共に完封勝利という『結果』をものにしている。ただこれは、長く厳しいシーズンを戦う上で『ターンオーバー』的な発想でメンバーを構成しているというより「いろんな部分に対応しなければいけないシーズンを戦っていく上で、今は継続した力よりも、いろんな組み合わせを考えたいと思っている」と西野朗監督。「もちろん、だからといってコンディションの良くない選手を使ったり戦力をダウンさせてでも、とは思っていないですから。高いレベルを維持し、結果を求めつつ、トライしていきたいということ」と言葉を続ける。となれば今節でもコンディションのいい選手をチョイスした中で新たなトライも見られる可能性は大。MF明神智和が臀部痛で、 MF寺田紳一が右ふくらはぎ痛で戦列を離れることが予測される中で、ここ２試合では先発していない選手が、スターティングメンバーに名を連ねることも大いに考えられるだろう。

注目は２試合連続ゴールのFWレアンドロとケガから完全復活を果たしたFWチョジェジンの新加入の外国籍選手。過去のデータによると二人の『対磐田』におけるリーグ戦での成績は、FWレアンドロが神戸在籍時代4試合出場し4ゴール。FWチョジェジンは清水在籍時代、6試合に出場5ゴールと圧倒的な相性の良さを見せつけている。もちろん、これは参考データに過ぎないが、彼らの頭に『対磐田』戦が、いい記憶としてインプットされていることは、決してマイナスではない。「リーグ戦では最初のホームゲーム。特別な試合だけに、ホームサポーターの前で点を獲りたいね（FWレアンドロ）」「清水時代、磐田戦はいつも特別な試合だった。いつも結果を求めて戦っているけれど、磐田戦は普段以上にいい戦いをしたいという思いが働いていた。今節でもガンバのために必ずゴールをこじ開けたいし、それによってチームの勝利に貢献したいと思っている（FWチョジェジン）」という意気込み通りのプレーをピッチで示してくれることだろう。

対する磐田は開幕戦を２−６とまさかの大敗。しかも相手は今季より J1に昇格した山形ということもあり、ダメージは少なからず受けているようだが「とにかく切り替えるしかない」と守護神GK川口能活。まずはメンタル面でしっかり切り替えられるかがポイントになりそうだ。注目はサイドアタック。今季は従来の３バックから４バックにシステムを変更しており、両サイドバックの攻撃参加はキャンプ時から力を入れて取り組んできた部分。ただし、前節ではそのサイドでの攻防の際、攻め上がった裏を山形に巧く使われてバランスを崩したのは事実だ。そのあたりをいかに修正してくるか。また、左サイドバックの DF駒野友一はもちろん、今季よりセンターバックから右サイドバックにコンバートされているDF加賀健一も、効果的な攻撃参加がみられれば相手にとって嫌な存在であることは間違いないだけに、相手に、また前節の結果に臆せず、『攻撃力』を発揮できるかも勝利の分かれ目になるだろう。

以上

2009.03.13 Reported by 高村美砂