3月18日(水) AFCチャンピオンズリーグ
浦項 1 - 1 川崎F (19:30/浦項/7,335人)
得点者:12' キム ジェソン(浦項)、24' 寺田周平(川崎F)
ホームチケット情報 | 決勝戦は11月7日(土)に国立競技場で開催!
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大事な浦項とのアウェイマッチを前に関塚監督は思い切った采配を取る。両サイドバックを入れ替えるという荒療治を敢行し、さらに守備を重視すべくレナチーニョに代えて横山知伸を起用。コンビネーション面でのリスクを背負いながらも、攻守をバランスさせようとしたのである。
この意外性のある選手起用がどう転ぶのか注目されたが、試合は川崎Fペースで進むこととなった。左サイドバックで先発した村上和弘の攻め上がりや、右サイドハーフに位置することとなった中村憲剛といった選手たちが積極的に前線に飛び込み、鄭大世を起点とした攻撃陣が浦項ゴールを脅かしていく。受身に立たされた浦項は集中した守備で川崎Fの攻撃を跳ね返し、シンプルに前線へとパスをつなぎカウンターを狙い続けた。
主導権は川崎Fが握るが、それは守備のバランスを多少犠牲にする中での攻撃であり、結果的に左サイドで決定的な破綻につながる。試合開始から12分後。浦項のエース、ステボの左サイドからの突破をきっかけに川崎Fはちょっとした混乱に陥る。人数は足りているのだが、浦項のタテへのスピードの速さに対応が狂い、それが失点へとつながってしまったのである。
先制ゴールを目の当たりにしたスタジアムの雰囲気は最高潮に達するが、そこで川崎Fは浮き足立つことなく冷静に対応することができていた。それが24分のCKでの寺田周平の同点ゴールを生み出す。
立ち上がりには4-4-2で試合に臨んでいた川崎Fは「(浦項が蹴ってくることで全体が下がり)相手の20番(シン・ヒョンミン)が空きはじめた」(中村憲剛)という状況に対応させるべく、中村のポジションをひとつ下げ、横山をアンカーにすえる3ボランチへと移行する。これにより守備が安定した川崎Fは前半を通して浦項を押し込み、チャンスを作り続けた。32分の谷口博之の決定機など、得点の気配を感じさせる場面は少なくはなかったが、逆転ゴールを奪うにはいたらなかった。
浦項のファリアス監督は後半開始のタイミングで先手を打つ。クリスティアーノに代えてノ・ビョンジュンを投入し、攻撃のてこ入れを図ったのである。もちろんホームでは負けられないという思いがあるのだろう。しかしこの交代が両チームの力関係を変化させるものだったかというとそうではなかった。
川崎Fにとっての誤算は、前線で起点となっていた鄭大世が左太ももを痛め、61分に途中交代せざるを得なかったという点。ひどい打撲症だったようで、肉離れの懸念もあったとの事だが、一夜明けて痛みは引いているという。実際に動いてみなければ症状はわからないが、週末の千葉戦に間に合う可能性が出てきたのはチームにとっては朗報だろう。
71分に川崎Fは横山が両足を攣らせ、そのままピッチを後にする。代わりに入った菊池光将のプレーは及第点を与えられるものではあったが、負傷により2枚の交代カードを切らざるを得なかったのは関塚監督にしてみれば損失だった。
お互いに勝点3をめざし試合終盤まで攻め合う激しい展開となるが、ホームの声援を受けた浦項も、地力に勝る川崎Fにも決定打が出る事はなく、そのままドロー決着となった。
改めて試合を振り返ると、川崎Fには十分に勝機があった。しかしホームで勝点3が欲しい浦項の試合終盤の猛攻も侮れないものがあった。そうした試合展開を踏まえた「チャンスもたくさんありましたし、危ない場面もありました。そういう意味では勝てたかもしれませんが(勝てなかったかもしれない)、アウェイで勝点1を取れた。次につながる試合かなと思います」という関塚監督の感想はかなり率直なものだったのだろうと思われる。セオリー通りにアウェイで勝点1を持ち帰ったのは、リーグ戦という戦いの性質を考えれば悪いものではなかったといえそうだ。
なお、同日開催の天津対セントラルコースト・マリナーズの一戦もドローで決着。川崎FがグループHの首位をキープしている。
以上
2009.03.19 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
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