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【J2:第3節 仙台 vs 鳥栖】プレビュー:宮城・仙台に待ちわびた「蹴春」到来。連敗スタートながら改善の兆し見える鳥栖から、早速のホーム戦勝利を奪えるか。(09.03.20)

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3月21日(土)J2 第3節 仙台 vs 鳥栖(13:00KICK OFF/宮城ス)
スカパー!生中継 Ch182 12:50〜(解説:鈴木武一、実況:松尾武、リポーター:村林いづみ)
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まだシーズンは2試合を終えたばかりであり、何も焦るべきことはない。2連勝を飾ったチームが4つあるのは確かだが、開幕からアウェイ2連戦というスケジュールの中、1勝1分けで勝ち点4という仙台の数字は決して悪いものでもない。

だが仙台がこれまでの180分間、果たして見ている者が満足のいく攻撃を見せられたかと言われれば、評価はいささか厳しい。期待の新外国人、FWのマルセロ ソアレスと左SBの朴柱成が揃って出遅れたという影響も否定できないが、開幕の札幌戦、続く岡山戦と、共に積極的なプレスを仕掛けてくる相手に対し、自分たちのミスも手伝って必要以上に苦しんだ感がある。
3節目にして、ようやくホーム開幕戦を迎えた仙台としてはこの一戦を、これから勝点を順調に伸ばしていくためにも、攻撃陣が脅威を取り戻す一戦としたい。

「ボールさえ握れれば」。手倉森誠監督には、仙台の改善すべき点が明確に見えている。「ボールをしっかりと握って、チーム全体でビルドアップをしたい。その上でFWの(前線での)アクションさえあれば、確実に相手は破れる」という。
ということで紅白戦、ボランチには前節の永井篤志に代わって富田晋伍が試されていた。ボールを前へと運ぶ意識と能力は高いものの、その分失うリスクもある永井からの変更がどういった影響をもたらすか。
また同時に、前線の選手を頻繁に組み替えていく光景も見られた。中島裕希と田中康平でスタートし、中原貴之、平瀬智行…と選手を次々交代。さらに他に、マルセロ ソアレスや西山貴永というチョイスも考えられる。「形は見えた」と練習後に監督は語ったが、2日後のピッチにスタートから登場するのはどういった組み合わせだろう。

一方で守備に関して言えば、開幕から2試合連続の完封と結果が出ている。
とにかく、新加入のエリゼウが効いているのだ。シンプルな放り込みからシュートの球際まで、ゴールまでのほぼ全ての局面において、エリゼウはここまでの180分間、相手に完勝しているといってよい。それに合わせて、昨年からの好調を持続しているGKの林卓人、昨年の入れ替え戦前からつかんだポジションを守り通したCBの渡辺広大が中央部を固める守備陣に、今のところ大崩れの気配はない。

期待の朴柱成が今度は左太もも裏を痛めて、鳥栖戦の出場は絶望的。左サイドからの果敢な攻撃がまたも見られないのは残念だが、しかし守備だけに関して言えば、2試合連続無失点のユニットが変わらないということで、それなりの計算は成り立つ。なお開幕からの3試合連続無失点となれば、前身のブランメル仙台時代を含めてもクラブとして初の快挙となる(ちなみに失点がらみで、後に触れる宮城スタジアムの話に付け加えるとすれば、仙台はこれまで宮スタでの7試合全てで失点を喫している。もし今節も完封が達成されれば、その意味でも新たな一歩となる)

仙台として気になるのは、今回対戦する鳥栖が、これまでの2試合同様、前線からのプレスを売りとしたチームであること。しかも2試合で6失点と、現在J2で最多失点を記録しているとはいえ、前節の札幌戦を見る限り、狙いとするサッカーに復調の兆しが見えることである。

思い出すのは昨年の第44節。勝てば入れ替え戦進出の3位を決められた仙台は鳥栖相手に最後のアウェイ戦へと臨んだが、出足鋭い鳥栖に対してルーズボールで競り負け、高い位置からのカウンターを次々とゴールへ結びつけられた一戦だ。結局仙台はこの試合を1−4の大敗で落としている。同じ失敗をホームで、しかも宮城での最初の試合で演じるわけにはいかない。
だが全く同じ展開を鳥栖が演じられるかというと、そこは鳥栖にもひと奮起が求められる。素早い縦への展開に反応し、颯爽とDFラインの裏を取ってハットトリックを達成してみせた藤田祥史(現大宮)が今はいない。代わって前線に入っている新外国人のトジンと廣瀬浩二は、まだ(単純な比較こそ出来ないものの)藤田の影を完全に払拭する活躍とはいっていない。また両SBに関しても、共に新加入である右の柳沢将之と左の磯崎敬太(宮スタ登場となれば、仙台の一員として見せた最後の奮闘であるあの入れ替え戦からわずか3試合での「仙台凱旋」。4年間愛された憎めない人柄もあって、おそらく仙台サポーターもブーイングはできないと思われる)の二人は、昨年までの鳥栖のSBのように敵陣深くまで切れ込むタイプでは無いため、攻撃に絡む意味ではいささかのアジャストが必要だろう。失点を止めることの他に、鳥栖にも課題は多い。

そんな両チームの対決が行われるのは、ユアテックスタジアム仙台ではなく、宮城郡利府町にある宮城スタジアム。正直なところ、サッカーファンにはこのスタジアムでの開催を歓迎しない向きもあることだろう。しかし、仙台はクラブの総力を挙げて、開幕から6月末まで続く宮城スタジアムでのホームゲームを成功に導くべく動いてきた。(佐々木聡氏が宮城スタジアムへの思いをつづった【J2日記】はこちら)宮初回から全て上手くいくかは予断を許さないところがあるが、少々のことは大目に見るつもりで、仙台サポーターはホーム開幕を、はるばる遠くからやってくる鳥栖サポーターは初の宮城スタジアムでの一戦を楽しんでもらいたい。
何はともあれ、宮城・仙台にも「蹴春」が到来する、その時がやってきた。

以上
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