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【J1:第9節 横浜FM vs 川崎F】レポート:カウンター2発が炸裂し、横浜FMが『神奈川ダービー』を制す。川崎Fは猛攻実らず。(09.05.03)

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5月2日(土) 2009 J1リーグ戦 第9節
横浜FM 2 - 1 川崎F (15:05/日産ス/28,016人)
得点者:21' 山瀬功治(横浜FM)、44' 坂田大輔(横浜FM)、87' 中村憲剛(川崎F)
スカパー!再放送 Ch183 5/4(月)21:00〜(解説:相馬直樹、実況:佐藤文康、リポーター:石川葉子)
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残り時間が5分を切ると横浜F・マリノスの木村浩吉監督は、ベンチから出て立ったまま戦況を見つめた。そして、ゲーム終了の瞬間、両手を広げて力強くガッツポーズ。指揮官が喜びを素直に爆発させるほど、横浜FMは苦しいゲームをものにしたと言えるだろう。

前半からポゼッション率で上回っていたのは、川崎フロンターレだった。ジュニーニョが左サイドに張り出し、個人技を発揮。時には中盤にも顔を出し、横浜FMの守備を翻弄する。16分の左CKでは寺田周平の押し返しをヘッドで合わせ、ゴールを強襲。惜しくも左に外した。

しかし、先制点を決めたのは横浜FM。金根煥の「スペースが見えたので蹴った」というクリアに、山瀬功治が反応。相手DFをガードしながら胸トラップし、右足シュートを叩き込む。44分には再びカウンターから山瀬功治が左サイドをドリブル。相手DFを引きつけてから縦パスを送る。そこに飛び出したのは坂田大輔。併走していた寺田とのスピード勝負で勝つと、GKもかわして加点した。効率良いカウンター2発で、横浜FMが前半をリード。だが、横浜FMにはアクシデントも。センターバック中央の松田直樹が、30分に負傷退場。代わりに小椋祥平が出場し、3バックの左に入る。松田の位置は中澤佑二が務めることに。

後半の頭から川崎Fが動く。鄭大世とレナチーニョを同時投入し、2トップから3トップに変更。左からジュニーニョ、鄭大世、レナチーニョが並ぶ。後半の序盤は、両チームが激しい攻防を展開。開始早々、左クロスをヴィトール・ジュニオールがゴール前で合わせたが、左へ外す。46分と50分には、横浜FMの渡邉千真が、左クロスをゴール前で2度受けるが、決めきれない。

55分を過ぎると、川崎Fが攻撃のアクセルをさらに踏み込む。60分には鄭大世がGKと一対一に。だが、至近距離のシュートをGK飯倉大樹のビッグセーブに阻まれる。71分にはジュニーニョがオーバーヘッドで狙ったが、シュートはGKの正面へ。
横浜FMは劣勢ながら、小椋祥平の対人プレーの強さなどで、最終ラインが踏ん張り続ける。それでも最後までは持たなかった。87分に中村憲剛がゴールを決め1点差に詰め寄る。だが、川崎Fの追い上げもここまで。横浜FMが逃げ切り、今季初の2連勝を飾った。

川崎Fの後半のシュート数は、横浜FMの4本を上回る10本。それを決めきれないのは痛かったが、もっと痛かったのは、前半2失点を喫したこと。最終ラインの統率がされずに、「簡単にやられすぎた」(川島永嗣)。攻撃力があり、前掛かりになるのは理解できるが、リスクマネージメントの意識を高める必要があるだろう。

勝った横浜FMも、まだ本調子とは言えない。試合後、中澤は「押し込まれる時間帯が長すぎる」と、不満を漏らした。兵藤慎剛は「後半にもう1点取れなかったのは磐田戦と一緒。もう1点を取らなければ」と課題を挙げる。それでも、攻撃陣には復調の兆しが。坂田は7節の名古屋グランパス戦に続きゴールを決めた。山瀬功はこの日、全得点に絡む活躍ぶり。また、現在5ゴールをマークしている渡邉もいる。この3人の輝きがさらに増せば、横浜FMは上昇気流に乗れそうだ。

以上

2009.05.03 Reported by 小林智明(インサイド)
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