5月2日(土) 2009 J1リーグ戦 第9節
千葉 0 - 2 鹿島 (16:03/フクアリ/17,009人)
得点者:15' 野沢拓也(鹿島)、50' 小笠原満男(鹿島)
スカパー!再放送 Ch183 5/3(日)14:00〜(解説:桑原隆、実況:下田恒幸、リポーター:飯田留美)
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最近の試合では4−3−3システムだった千葉だが、今節はFWの巻誠一郎と新居辰基の2トップの4−2−2システムを採用。パスワークに定評がある鹿島が相手とあって、「うちが3人、相手が4人という構成の中盤では人数的に足りないし、相手にパスを回されることを感じた」(千葉のFW深井正樹)ためのシステム変更だったようだ。その千葉は前線から激しいプレスをかけ、ボールを奪うと縦に速い展開を意識した攻撃を仕掛けた。一方の鹿島は、FWマルキーニョスが負傷で、DF内田篤人が体調を考慮した形で欠場。主力の2人が不在だったが、ドリブルやサイドチェンジのパスを織り交ぜてボールを左右に動かし、ピッチを横幅いっぱいまで効果的に使いながらボールを保持して攻めた。
6分、鹿島はMF青木剛のパスを受けたFW興梠慎三がドリブル突破からシュートを打つが、千葉のGK岡本昌弘がセーブ。その2分後には千葉の新居が巻のパスを受けてゴールを狙うが足を滑らせて思うようにシュートできず、ボールは鹿島のGK曽ヶ端準がキャッチ。さらに9分の千葉のMF谷澤達也のシュートはGKがセーブと、序盤は互角の展開だったが、15分に均衡が破れた。鹿島のMF小笠原満男が野沢拓也とのワンツーパスを受け、ペナルティエリアで中央へパスを入れると、対応しようとした千葉の選手の足に当たったボールがフリーの状態の野沢の前へ。野沢は冷静にシュートを決め、鹿島が先制した。
千葉は、失点の1分後にDF和田拓三のアーリークロスからMF谷澤がヘディングシュートを放つが、クロスバーに当たってノーゴール。27分にはMF工藤浩平の低めの速いFKのボールに巻がヘディングで合わせるが、ゴールマウスを捉えることができなかった。この日の千葉は鹿島の19本を上回る21本というシュートを打ったが、精度を欠いてゴールの枠から外れたり、曽ヶ端に好セーブされたりして無得点に終わった。66分にシュートを曽ヶ端に防がれた深井が「『惜しい』で終わっていてはいけない。もっと決定的な部分を作っていかないといけない」と悔やんだように、決定力不足のままでは勝てない。
鹿島は、後半開始早々の50分に興梠が千葉のDF青木良太に倒されて得たPKを、小笠原がGKの逆を突くキックできっちりと決めて追加点。58分、61分には興梠と2トップを組んだFW大迫勇也が決定的な場面のシュートをGKに好セーブされるなど決定力の部分では課題が残ったが、ボールをまわしながらの攻撃だけでなく、カウンター攻撃のスピードと迫力も見事だった。後半からはDF岩政大樹に代わってDF伊野波雅彦が出場したが、結果的に無失点で試合を終えたのは、チーム全体に浸透している組織守備の賜物だろう。
その点、千葉は果敢にプレスはかけるものの、連動性に欠けるため、鹿島のようにボールをうまく動かせるチームには次第にいなされて、思うようにボールを取れなくなってしまう。攻撃面では速さを意識するあまり単純な縦への展開が多すぎて、組織として逆サイドのスペースをうまく使えず、有利な展開に持ち込むサイドチェンジのパスも少ない。攻守両面の組織力を早く高めないと、勝点3が取れない苦戦が続いてしまうことになる。
以上
2009.05.03 Reported by 赤沼圭子
J’s GOALニュース
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