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【AFCチャンピオンズリーグ 鹿島 vs 水原】レポート:アウェイで1-4と大敗した鹿島がリベンジ!3-0で水原に完勝をおさめ、グループリーグ突破を決める。(09.05.06)

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5月5日(火) AFCチャンピオンズリーグ
鹿島 3 - 0 水原 (15:00/カシマ/19,500人)
得点者:27' 大岩剛(鹿島)、32' マルキーニョス(鹿島)、75' マルキーニョス(鹿島)
ホームゲームチケット情報 | 決勝戦は11月7日(土)に国立競技場で開催!
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シーズン序盤、煮え湯を飲まされた相手にきっちり借りを返す圧勝。鹿島がグループステージ最大のライバルと目された水原三星に3−0の勝利をおさめ、首位通過に向けて大きく前進した。

試合序盤、互いに出方をうかがい激しく中盤がぶつかりあう。5バックともとれる3バックで臨んだ水原三星。ただ、自陣に引くのではなく、最終ラインに5枚のDFを並べてサイドのスペースを消し、さらにライン自体は高く保って中盤のスペースも消そうと試みた。鹿島の選手たちに、ある程度のパス回しを許すものの、目の前でまわさせるため前に出る圧力は強い。ボールを奪えば一気にゴール前まで殺到しようするプレッシャーは十分に感じさせた。

しかし、鹿島の選手たちは落ち着いていた。週に2試合をこなす7連戦の6戦目で、中二日の試合が続いたものの、相手の水原も中二日でこの試合を迎えていた。体力の余裕はお互いに同等と感じていたせいか、前回は負けてしまった球際の争いにも激しくぶつかっていった。
「アウェイで不甲斐ないというか、戦って負けたならまだしも戦えてなかった。明日はしっかり戦って勝てるようにしたい」
ボランチの青木剛は、試合前日に述べていた通りのプレーを見せた。球際の争いに躊躇することなく飛び込み、戦いを挑む。さらに、他のMFの選手たちも追随。青木や小笠原満男だけでなく、本山雅志、野沢拓也という技術の高さに特徴を持ち、どちらかと言えばフィジカルの強さで後手を踏む選手たちもハードワークを厭わなかった。

「試合の立ち上がりは両者とも様子を見ている感じでしたけど、そのあとはうちが狙っている形ができるようになってそこから得点が生まれ、その後も何度も得点をしました」
オリヴェイラ監督は選手に明確な指示を与えていた。それはDFラインの連携を突くこと。水原の最終ラインは、高く保たれてはいるもののオフサイドを取るようなラインコントロールが出来ていない。中盤での互角の勝負を見せていた鹿島の選手たちは、ラインの裏を狙う動きを繰り返し、次第に水原の守備組織を分断していった。

というのも、水原の最終ラインは前回の対戦時から一変していたからだ。前回、3バックは左から#2アウベス、#5リ・ウェイフィン、#29クァク・ヒジュだったのが、リ・ウェイフェンが出場停止だったこともあり、この試合では#29クァク・ヒジュ、#25チェ・ソンファン、#19キム・デイという布陣。なかでも#19キム・デイは本来CBではなく中盤から前に入る選手だ。その起用からは水原の台所事情の苦しさがうかがわれた。そこを鹿島は狙っていった。
「5番の選手(リ・ウェイフィン)が出場停止ということと、確かもう1人出ていた選手がいたと思うのですが、怪我か何か理由はわかりませんが欠けていました。そうすると、どうしても1人欠けるだけで連携という部分やお互いを知る部分で欠けてしまいます。それが、2人となると、もっと厳しくなるのでそこを狙っていきました」

オリヴェイラ監督の狙い通り、3分には興梠慎三が、26分には本山がDFラインの裏に抜け出る動きでチャンスをつくった。本山の突破は相手に防がれてしまったものの、そこで得たCKから得点が生まれる。
27分、相手の虚を突きマルキーニョスがショートコーナーのためコーナーポストの野沢に駆け寄った。マルキーニョスからパスを受け取り角度をつけた野沢は、ゴール前に鋭いボールを送る。それを大岩剛が頭で合わせ、鹿島が先に得点を奪った。

さらに追加点も最終ラインの不備を突いたものだった。32分、中盤でボールを持った小笠原がラインの裏側にすれすれを巻いていくパスを送る。それに興梠がDFと競りながら飛び込むも、ボールをおさめきれずチャンスが潰えたように見えた。しかし、そのまま転々ところがるボールの先にいたのはマルキーニョス。粘り強くボールに絡み、泥臭いゴールで追加点をあげた。

直後の35分、DFの連携不足から鹿島にペースを握られた水原はシステムを変更する。両WBの#3ヤン・サンミンと#14キム・デコンをSBにし、CBの#19キム・デイを中盤に上げ[3-5-2]から[4-4-2]で攻勢に出ようとした。しかし、試合状況に大きな変化は訪れない。さらに、チャボングン監督はハーフタイム、そして67分、それぞれ選手交代を行いペースを変えようと試みた。試合後に「7番の選手が背が低かったので、それを下げて長身のストライカーを入れて点を取りに行く意図がありました。後半の交代はもっと冒険的に点を取りに行く意図がありました」と、その意図を説明したがペースは変わらなかった。特に、67分の交代は前半投入した#12イ・ヒョンジンを再び交代させたもの。監督の采配にも一貫性を欠いた水原が、鹿島を上回る要素は少なかった。75分には速攻からマルキーニョスがダメ押しの追加点。3-0とした鹿島が、アウェイでの大敗の借りを返す快勝で試合を終えた。

この勝利により、鹿島がグループ首位に躍り出た。また、もうひとつのシンガポール・アームド・フォーシズ対上海申花が1−1のドローで終わったため、上海は勝点を1しか伸ばせなかった。これにより、鹿島のグループリーグ突破が決定。同時に1位での通過もほぼ手中にした。
最終戦で、鹿島が敗れ、水原が勝って勝点が並んだとしても、水原との2試合は1-4と3-0。当該チーム同士の”得失点差”、”総得点”ともに同じであるため、グループリーグでの得失点差が基準となってくる。現在、その得失点差では、鹿島が水原に8点の差をつけリードしているだけに、水原が鹿島を上回るためには最終戦で対するシンガポール・アームド・フォーシズから大量得点を奪えなければ、順位は入れ替わらない。

ただ、選手たちが狙うのは、上海に勝ち文句なしの首位通過を手に入れることだ。
「今日の勝利で見せたパフォーマンスを最終戦の上海戦でも見せられればと思う。絶対に勝ちたい」
この日、2得点の活躍を見せたマルキーニョスは次戦でも勝利を誓い、スタジアムをあとにした。

以上

2009.05.06 Reported by 田中滋
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