5月5日(火) 2009 J1リーグ戦 第10節
大宮 3 - 0 大分 (14:03/NACK/9,306人)
得点者:21' 藤田祥史(大宮)、26' 藤本主税(大宮)、33' 石原直樹(大宮)
スカパー!再放送 Ch185 5/6(水)23:30〜(解説:川勝良一、実況:八塚浩、リポーター:長友美貴子)
☆GWはファミリーJoinデイズへ行こう!
----------
3−0という大差がついた試合ではあったが、序盤から決して大宮の内容が突出していたわけではない。確かに大宮は、ここ2試合に比べれば開始直後の失点もなかったしチャンスらしいチャンスを与えたわけでもなかった。それでも、もし1点目が何かのはずみで大分に入っていたらまた違った結果があっただろうと、想像できてしまうような前半だった。守備の連動がシステマチックだと言い難いのは大分も大宮も同じだった。何が違ったかと言えば、勝利への欲求のようなもの、必死にゴールに向かう姿勢。それは大宮が勝っていた。シュート数も16対4と圧倒的な差がついた。例え美しいサッカーでなくても、泥臭くても、この試合は落とせない気合が伝わってきたし、藤本主税の言葉を借りれば「開幕戦のような気持ち」が選手たちの足を動かし続けているかに見えた。
また、何よりも大きかったのは先制点が藤田祥史から生まれたということだろう。一昨年のJ2日本人得点王(昨年はJ2得点ランキング3位)として大きな期待を背負って石原直樹と共に移籍してきた。だが、徐々に輝きを放ちスタメンに定着する石原に対し、藤田は開幕から3戦連続先発の後3戦連続先発落ち。無得点の自分に対し「徐々に焦りが…」と浮かない表情で口にすることさえあった。その彼が21分に先制弾を挙げたことで、残る69分のパフォーマンスがグンと上がったように見えた。石原が挙げた3点目のアシストを含め、攻守に大きな印象を残した。結果を出すこと自体がメンタル面をアグレッシブにし、パフォーマンスを上げるということを感じさせた。またチームも同じはずだ。今季初の無失点勝利を挙げ連敗を4で止めたことで、今後の躍進のきっかけとできるかもしれない。
「次が大事」そう話したのは内田智也だったが、選手の総意のはずだ。
さて、試合について。大宮はいつもの4−4−2ながら、ボランチに内田と金澤慎を起用し、守備の際はボックスになり、攻撃の際は金澤の1ボランチで内田が右に開くような形をとった。守備的な金澤に対しバランスをとりつつ前線へ攻撃的な動きのできる内田のボランチが効いていた。攻撃の起点となる藤本の存在も際立った。プレーだけでなく、時には声で味方を鼓舞し続けた。一方の大分は前節と同じく4−4−2だが、これがいかにもチグハグ。全体の距離が開き攻撃へのフォローも少なく、守備も一対一の局面が増えがちに。だが、どちらも決して良い立ち上がりではなかったが、大宮が先にチャンスを作った。21分の得点は、狙いでもあったサイド攻撃から。左サイドからパク・ウォンジェが右へ大きくサイドを変えると、それを内田がゴール前へ折り返す。中央に走りこんだ藤田が下がりながらの技ありヘディング弾を叩き込む。26分には、パクの右CKから中央にまたも藤田が飛び込みGK西川周作のミスを誘い、最後は藤本が頭で押し込む。更にその7分後の33分には中央でパクが起点となり、藤田が落とし、最後は石原がきっちり右足で押し込んだ。3−0とリードを広げた後の43分、相手上本大海が一発レッドカードで退場となり、後半は11対10の戦いを繰り広げた。
後半は、試合が動かず。チャン監督は「もう少し、人数が多いときのスキルアップを」と後半の戦いには改善の余地ありとした。同じく相手が10人になりながら、リードを守り切れなかった柏戦からすれば無失点は向上したとも取れるが、チャンスを突くことは出来なかった。かといって、「しっかり守ってカウンターもしくはセットプレー」(シャムスカ監督)を狙った大分がビッグチャンスを迎えたわけでもない。後半開始から入った高橋大輔のシュートがバーを叩くことはあったが、時間と共に前線の運動量も落ち、大宮を脅かすことはなかった。
大分は深刻な状況に見える。だが、負傷者の多さでは同情の余地はあるし、今後浮上する可能性は大いにありそうだ。一方、大宮が泥沼を脱したというにはまだ早い。だが、前節で大量7人の先発を入れ替えてからチームの目指すべき形を取り戻したとは言える。後はこの勝利がきっかけとなり上昇気流をつかめるかどうか、だ。
以上
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第10節 大宮 vs 大分】レポート:藤田の移籍後初ゴールを皮切りに大宮が3−0で快勝、連敗を脱出。大分は苦しい7連敗。(09.05.06)















