5月5日(火) 2009 J1リーグ戦 第10節
清水 2 - 2 千葉 (19:04/アウスタ/15,129人)
得点者:31' 斎藤大輔(千葉)、54' ミシェウ(千葉)、80' ヨンセン(清水)、88' 枝村匠馬(清水)
スカパー!再放送 Ch183 5/6(水)14:00〜(解説:澤登正朗、実況:桑原学、リポーター:小野響子)
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終盤の熱狂と試合後のブーイング。そこだけ見れば少し不思議に思える清水サポーターの反応だが、それがまさにこの試合を象徴していた。
降り続く厳しい雨と19時からのキックオフ。こどもの日とはいっても、少し子供たちにはつらいコンディションだったが、前半30分までは、ホームの清水が千葉を圧倒し、サポーターも納得のサッカーを見せた。ピッチはかなり水を含み、選手たちが足を滑らす場面もしばしば見られたが、清水はいつもよりも縦のロングボールを減らし、DFラインが少し深めに構えながら確実にパスをつないで、千葉の前からのプレッシャーを外していく。
永井雄一郎をFWとして先発起用し、中盤では兵働昭弘が復帰した布陣には、ボールを動かして主導権を握るという狙いもあったが、その中で永井が少ないタッチでうまくパス回しに絡み、長谷川健太監督の意図はしっかりとピッチ上で表現されていた。
そのため、千葉のほうはジリジリとラインを下げざるを得ず、セカンドボールも清水に拾われてなかなか押し返せない状況に。また、高い位置でボールを奪えず、ボールを奪った後の押し上げも遅れがちになるため、ミシェウを今季初先発で起用したが、攻撃も思うように機能しなかった。
長谷川監督も、内容に関しては「前半から今シーズンでいちばん素晴らしい展開だった」と手応えを口にし、チャンスも多く作ったが、ゴールはなかなか決まらない。千葉が我慢強くゴール前を固めたこともあって、完全に崩して余裕のある状況からシュートを打てる場面は作れず、シュートに結びついた場面でもキックの当たりがもうひとつ。それでも前半はかなり押しこんで9本ものCKを獲得し、そこから岡崎慎司や岩下敬輔らが惜しいヘッドを放ったが、それらもゴールネットを揺らすことができかなった。
自分たちの流れの中でゴールを決めきれないと、逆にワンチャンスで相手に決められてしまうというのはよくあるパターンだが、この試合でもまったくその通りになった。31分の千葉が久しぶりに獲得した敵陣でのFK。アレックスの右からの速いクロスボールがゴール前の競り合いでこぼれ、目の前に転がったボールを斎藤大輔が思いきり蹴り込んで、押されていた千葉が効率良く先制点を奪った。
その後も前半のうちに清水が3度惜しい場面を作ったが、同点ゴールは決めきれず、後半も立ち上がりから清水が攻勢をかけていく。だが、ミスも徐々に増えて、千葉がカウンターを仕掛ける場面も増えていった。そんな中で、9分の千葉の攻撃から右サイドの谷澤達也がクロスを入れると、ファーサイドのミシェウがフリーでヘディングを決めて追加点。ここでも谷澤が最高のピンポイント・クロスを入れ、清水とは対照的に限られたチャンスを確実に生かした。
これで苦しい立場になった清水は、必死に反撃に出ようとするが、焦りからか縦に急ぎすぎる傾向が強まり、千葉も守りを固めて前半ほどうまく崩せない状況に陥ってしまう。ミスも増えて攻めあぐねる状態となる中、長谷川監督は一気に2人を代えて攻撃の活性化を図る。22分に永井に代えてヨンセン、ボランチの山本真希に代えてFWの原一樹を入れ、ヨンセンと原の2トップにして、岡崎を中盤の左に下げる勝負の布陣。連戦の疲れが見えてきた中で、ヨンセンへのハイボールは千葉DF陣にとって大きなプレッシャーとなり、DFラインが下がって再び清水が押しこむ場面が増えてきた。
そして35分、兵働の左FKをファーサイドで受けたヨンセンが、ひとつボールを動かしてコースを作って左足シュート。これが相手に当たってコースが変わり、ゴール右隅に決まって、ヨンセンにとってはうれしい移籍後初ゴール。チームにとっても反撃の狼煙を上げるゴールとなった。
その後は、清水の攻撃に火がつき、逆に千葉は余裕を失って受け身の展開に。清水の気持ちの入った追撃にサポーターも大いに盛り上がる中での43分、ヨンセンのパスから左サイドに飛び出した兵働が低いクロスを入れ、中央の原がシュート。これはGK岡本昌弘の好守に阻まれたが、こぼれ球を枝村匠馬が抜け目なく右から押しこんで、ついに清水が同点に追いつくことに成功した。
その後も、清水が逆転を目指してさらに怒濤の攻撃を見せ、アディショナルタイムに入って2度の決定機を作ったが、勝ち越し点は決まらず2-2のままタイムアップ。最後はスタジアムが本当に盛り上がったが、どちらも勝点3を取りきれなかったという印象が強い結末となった。
清水はこれで4戦連続の引き分けとなり、5戦勝利なし。ヨンセンの初ゴールなど明るい材料もあり、内容が良くなりつつあるのは間違いない。だが、ホームで同じパターンがこれだけ続けば、びしょ濡れになりながら最後まで熱い声援を続けたサポーターにストレスがたまるのも無理はない。それは2勝目をつかみ損ねた千葉のサポーターも同様だろう。
清水の次節は、アウェイでの鹿島戦。危機感が増す中で、選手たちがどれだけ反発力を見せられるかに注目したい。
以上
2009.05.06 Reported by 前島芳雄
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