5月5日(火) 2009 J1リーグ戦 第10節
新潟 3 - 3 磐田 (13:03/東北電ス/40,268人)
得点者:11' 曹永哲(新潟)、23' ペドロジュニオール(新潟)、25' 矢野貴章(新潟)、26' ジウシーニョ(磐田)、31' イグノ(磐田)、89' ジウシーニョ(磐田)
スカパー!再放送 Ch185 5/6(水)16:00〜(解説:古俣健次、実況:鈴木英門、リポーター:内田拓志)
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両チーム合わせて27本(新潟13本、磐田14本)のシュートが飛び交った激闘は、3-3の引き分けに終わった。
新潟が前半25分までに曹永哲、ペドロ・ジュニオール、矢野貴章のゴールで3-0とリードするが、磐田はすぐさま反撃。前半のうちに3-2と1点差に迫り、後半のロスタイム、ジウシーニョがPKを決めて追いついた。
今季最多の4万268人の観客で埋まったビッグスワンが、試合後、2種類の「声」に包まれた。1つはアウェイに駆け付けた磐田サポーターの大歓声、もう1つは新潟の選手たちを鼓舞する新潟サポーターの声援だった。
3-2と新潟の1点リードで迎えた後半ロスタイム。磐田がPKをゲット。「コースを狙った」。磐田のキッカーのジウシーニョがこれを丁寧に決めた。喜びを爆発させる磐田のメンバーの脇で、新潟のメンバーは強張った表情のまま、残り数秒に勝ち越しの可能性を見出すためリスタートに向かう。両チームのサポーターの「声」は選手たちの気持ちをそのまま表現したものだった。
新潟は勝点「2」を失った。「3-0から追いつかれた。どう考えてもだめでしょう」。DF内田潤は厳しい口調で言った。ゲームキャプテンの本間勲は「リードして気が緩んでいるようでは…。各自が自分のプレーに責任を持たないと」と、自分たちの出した結果を激しく責めた。第6節広島戦(3-3)、第8節千葉戦(2-2)に続いて、これでホーム戦は3試合連続でドロー。すべて終盤に追いつかれるパターンだ。
この試合、勢いに乗って得点を重ねた直後に、すでに追いつかれる兆候が現れていた。3-0とした1分後の前半26分、磐田のイ・グノに左サイドを深く破られ、クロスを入れられる。それをジウシーニョにヘディングで決められた。得点した直後の注意しなければならない場面の失点。大量リードを保もった時間はほとんどなかった。その隙が磐田に勢いを与え、新潟には不安を生じさせた。
イ・グノに奪われた2失点目は、右サイドで人数をかけて守りながら、ジウシーニョにあっさりと中央にボールを運ばれ、つながれた結果。「うちは本来は守備から攻撃のリズムを作るチーム。そこをもう一度見つめ直さないと」。本間が言うように、守備で狂ったリズムは攻撃にも響いた。後半は引き気味になり、とどめの1点を奪いに行く姿勢がなかなか作れなかった。ロスタイムのPKという悲劇的な結末は、そこまでのしわ寄せでもあった。
磐田は勝点1をもぎ取った。追い上げの1点目と、同点のPKを決めたジウシーニョは「前半の1点目は、1本決まるといけるムードになるので、大きかった」」と自画自賛。1アシスト、1ゴールのイ・グノは「最後まで諦めず、勝点1を取れたことはこれからにつながる」と胸を張った。後半のシュート数は8本で新潟の6本を上回った。コーナーキックは後半だけで9と、1点のリードを守る意識が働き始めた新潟を攻め立てた。あきらめずに続けた攻撃かボディーブローのように効き、最後のPKにつながった。
磐田の柳下正明監督は「0−3から3−3に追いつたのは、選手たちが非常に粘り強く闘っていたから。メンタル的にも成長していると分かった」と選手の奮闘ぶりを讃えた。イ・グノ加入後の第6節清水戦から5試合で、3勝1引き分け1敗。無得点は、0-1で敗れた第8節横浜M戦だけと、攻撃力が安定してきた。一方で、柳下監督は「戦う前からビビッて相手に圧倒されているのが見られた」と前半で3失点を喫したメンタル面を課題に挙げた。
課題と収穫が見えたのは新潟も同じだった。鈴木淳監督は「状況に合わせて、どういうプレーを選択するのか。時間帯や得点差を含めて、そういうところ学んでいかないと」。追いつかれた要因として、試合運びの未熟さを挙げた。もっとも3得点をマークしたことも事実。「攻撃的な分、ある程度の失点も計算のうち」と、攻撃が思い通りに展できている点にを評価した。
追い上げられた新潟に、先手を取られた磐田。それは先手を取った新潟、追い上げた磐田とも置き換えられる。両チームに共通していたのはゲーム中のメンタルコントロール。この試合の勝点1をプラスにできるかどうかは、次節にかかっている。
以上
2009.05.06 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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一覧へ【J1:第10節 新潟 vs 磐田】レポート:ロスタイムの明暗。3点リードを守り切れなかった新潟と、土壇場のPKで追いついた磐田。(09.05.06)















