5月17日（日） 2009 J2リーグ戦 第15節
岡山 1 - 3 愛媛　（13:03／岡山／3,233人）
得点者：29' 内村圭宏（愛媛）、47' 内村圭宏（愛媛）、56' 赤井秀一（愛媛）、89' 喜山康平（岡山）
スカパー！再放送 Ch180 5/19（火）08:00〜（解説：野村雅之、実況：川崎祐一、リポーター：守口香織）
☆顔写真クイズ｜勝敗予想ゲーム
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　午前中から降ったり止んだりの小雨が続く中、ゲームはスタートした。岡山は、右足首のケガで第3節から戦線を離れていたCB野本安啓がスタメンに復帰。またGKに李彰剛、FWは西野晃平と喜山康平の2トップという、開幕時のメンバーに近い構成で臨んだ。対する愛媛は、FWに内村圭宏とジョジマール、左SBに3戦ぶりの関根永悟を据え、CBは金守智哉、アライールという構成。両チームとも基本である4-4-2の布陣だった。

　立ち上がりから攻撃のペースを掴んでいたのは、愛媛。岡山は中盤でボールを拾われ、ゴールを攻め込まれた。時折、MF小野雄平のパスに、ゲームを落ち着かせ、シンプルに組み立てようという意識は見えた。しかしせっかくボールを奪っても、西野はアライールのマークに遭い、前線に収まりどころがなく、攻撃の形が作れないまま時間が過ぎていく。

　ゲームが動いたのは前半29分。愛媛の関根がオーバーラップで駆け上がって攻撃に絡み、CKを得る。そしてキッカー・青野大介のボールを内村圭宏がヘッドで合わせてきれいにゴール。先制点を挙げた。その後、岡山は守りを固めながら、サイドを替える攻撃を仕掛けるなど、前半で同点に追いつこうと必死に喰らいついていくが、前線に上がるまでに手数がかかり、シンプルな攻撃とは言えない。逆にカウンターを喰らい、続けざまにゴールを脅かされたが、何とか凌いで0-1で前半を折り返す。

「切り替えのところで、一度は自分たちがチャンスを作れると思った」という愛媛・望月一仁監督。流動的な仕掛けが成功した前半を経て、後半は内村圭宏、ジョジマールの2トップが機能した。後半開始直後の47分、リスタートからのボールが、ジョジマールから内村に渡り、岡山ディフェンスを抜いてシュート。内村の2点目が決まった。追う岡山は、保坂一成に代えて、ケガで9試合出場出来なかった川原周剛を投入。同時に喜山をトップ下に、武田英明、西野の2トップにしたことで、連係が機能し始める。西野がくさび役となり、川原のクロスを受けた武田が鋭いシュートを放つが、GK山本浩正のファインセーブに阻まれる。そしてその直後、愛媛は濡れたピッチをアドバンテージに変えるグラウンダーのシュートで、赤井秀一が技ありのゴールを決め、0-3とした。

　3点を得た愛媛は、引いて守るスタイルにフォーメーションを変更し、前掛かりの岡山を余裕を持ってさばく。そのわずかの隙を突いて90分に、喜山が角度のあるゴールを決めて1点を返したが、遅きに失した。結局、前節に続いて相手チームに「自信」をプレゼントした岡山。やや「お高め」の代償だが、先輩から経験の大きさを学び、修正して次節に臨むことで、今後十分に元はとれるはずだ。

以上

2009.05.18 Reported by 尾原千明