5月24日（日）J2 第17節 札幌 vs 東京Ｖ（13:00KICK OFF/札幌）
スカパー！生中継 Ch181 12:50〜（解説：大森健作、実況：岡崎和久、リポーター：藤井孝太郎）
☆顔写真クイズ｜勝敗予想ゲーム
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第１クール最後の節となるこの１７節では、ともに昨シーズンに降格の悔しさを味わったチームである札幌と東京ＶがＪ２で今シーズンの初顔合わせ。ホームの札幌は勝点２６で５位、東京Ｖが勝点２４での８位ということで、この試合の結果によっては順位が逆転することもあるというシチュエーションだ。

札幌は前節、水曜日のアウェイゲームという難しい試合をスコアレスドローで乗り切った。キャプテンの上里一将は「相手にいいようにやられてしまった」と振り返り、無失点で凌いだ守備についても「褒められる内容ではない」と石崎信弘監督は厳しく評価した。しかし、この引き分けで１０試合連続の勝点獲得。洋の東西を問わず、どんなリーグでも勝ち抜くにはやはり勝点を拾い続けることが最大のポイントだ。負ければ相手に勝点３を献上してしまうわけだから、そうしたことを含めても「負けないこと」には大きな意味がある。前述したようにアウェイゲームでもあったわけだから、順位の近いチーム相手との引き分けはポジティブに捉えていいだろう。

対する東京Ｖの前節はホームで岡山に完勝。それも林陵平、大黒将志の２トップがそれぞれ得点を挙げ、守備陣も３試合連続での完封。３−０のスコアでの見事な勝利に高木琢也監督も「（中２日の試合で）コンディションが非常に厳しい中で選手たちはベスト、現状で言うとすべての力を出してくれた」と満足げ。今節は敵地に移動しての試合となるが、首都圏よりも涼しい北海道で行なわれることを考えれば条件は決して悪くない。さらなる勢いを得るべく、高いモチベーションで乗り込むはずだ。

この試合では札幌の趙晟桓（チョウ・ソンファン）が累積警告のため出場停止。対人プレーと空中戦に抜群の強さを持ち、足下のプレーにも韓国出身のセンターバックにしては柔らかさがある。今シーズンここまでフル出場中で、「ソンファンが出られなくなったら、ポジションのことを考えても意味が重くなるだろう」と石崎監督がかねてから口にしていた。実際にそうした状況となり、石崎監督がどういったマネジメントを行なうのかといった部分には大きな注目が集まるはずだ。趙晟桓が不在の札幌ＤＦラインと好調・東京Ｖ攻撃陣との攻防というのは間違いなくこの試合のポイントとなる。

そして札幌厚別公園競技場での今シーズン最初の試合である。旧ＪＦＬ時代からの歴史が詰まった同スタジアムは札幌サポーターにとっては聖地。そのオープニングゲームに相応しい熱戦に期待したい。

以上

2009.05.22 Reported by 斉藤宏則