今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第13節 F東京 vs 川崎F】川崎F側プレビュー:ACLでの悪夢を振り払え。森の復帰した守備をベースに、堅守のFC東京を崩したい。(09.05.24)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
5月24日(日)J1 第13節 F東京 vs 川崎F(14:00KICK OFF/味スタ
スカパー!生中継 Ch363 14:00〜(解説:金田喜稔、実況:清原正博、リポーター:新井麻希)
勝敗予想ゲーム
----------

 ホームで浦項に敗れ、確実視されていた1位通過を逃した翌日。川崎Fは予定されていた練習をキャンセルし選手たちにオフを与えた。関塚監督によると「連戦による疲労の蓄積」と「ACLでの結果」という二つの要因があったからだと説明。体の手入れが必要な選手はメディカルスタッフをすべて用意しつつ体のケアをしてもらい、その必要のない選手はオフを利用してリフレッシュに努めたという。

 ACLでは敗れてしまったが、国内リーグでは浦和、磐田と難敵を相手に今季初の連勝を飾ったところ。韓国のライバルに対する敗戦により、ACLではグループリーグで2位に転落してしまったが、その悪い流れを切り替えられるのかがこの試合に臨む際の一つのポイントとなる。

 そういう状況で迎えるのがFC東京との多摩川クラシコであったのはもしかしたらよかったのかもしれない。もちろんFC東京としてもホームで負けられないという思いは強いだろうが、それは川崎Fの選手も痛感している事である。というのも、昨季の川崎Fがリーグ戦で2連敗したのは、大宮とこのFC東京以外にないからだ。

 その点について中村憲剛は、2シーズンにまたがる状況ではあるが「同じ相手に3回連続では負けられない」とリベンジに向けて意気込んでいた。通常では設定されないタイミングでのオフによって、心身ともにリフレッシュしたその成果が出せるのか注目したい。

 Jリーグでの3連勝と、昨季のリベンジという目標がある中、川崎Fの好材料は森勇介の出場であろう。川崎Fにとって森が出場停止となっていたACLでの浦項戦はやはり難しい試合を強いられる事となった。前半と後半とで最終ラインを入れ替えざるを得ず、コンビネーション的な問題を抱えるという点で厳しい試合となった。川崎Fにとって攻守におけるキーマンであるといえる森の戦線への復帰は、最終ラインの安定と共に右サイドの攻撃性を高めるという点でプラスだろう。

 また太ももを痛めていた矢島卓郎が回復してきたのもいい好材料である。鄭大世と同等の仕事ができる選手であり、攻撃のオプションを増やす意味でベンチ入りしてくると面白い存在になりそうだ。

 そんな川崎Fに課題があるとすれば、守れる相手をなかなか攻め崩せていないという点だろう。ブルーノ クアドロスと今野泰幸とが控える最終ラインは安定感を見せており、ナビスコ杯を含めた公式戦で3試合連続無失点を続けている。そうしたFC東京の守備の安定については関塚監督も注目しており「攻守にわたって一つになっている。ナビスコ杯を含めて3試合で無失点ですし、城福さんらしいサッカーを展開していると思います」と発言していた。

 今季の川崎Fの特徴の一つなのだが、試合中ボールは回せるが効果的な崩しが思うようにできていないという現状がある。前線の機動性の低さと有機的なかかわりの少なさがその一因であると考えているが、そうした現状を短期間に好転させることが難しいという立場に立てば、攻撃面で存在する問題をどのような方法で打開してくるのかには注目したいと思う。

 ちなみに、Jリーグの歴史上、おそらくは最大の遠回りとなるアウェイツアーは現在のところ降雨の可能性もあって、大島→調布間の飛行機が試合開始時間に無事に到着するかどうかは半々という状況だとの事。どれだけ科学技術が進化しても、大自然には勝てない。史上最大の企画倒れとならぬよう、天気が持つ事を願っているところだ。

以上

2009.05.23 Reported by 江藤高志
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着