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【J1:第13節 新潟 vs 清水】レポート:清水が連勝、山本のFKで逃げ切る。新潟はホーム初黒星。(09.05.24)

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5月23日(土) 2009 J1リーグ戦 第13節
新潟 0 - 1 清水 (13:03/東北電ス/29,760人)
得点者:52' 山本真希(清水)
スカパー!再放送 Ch185 5/25(月)05:00〜(解説:古俣健次、実況:内田拓志、リポーター:須山司)
勝敗予想ゲーム
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清水が1-0で新潟を下し、2連勝。後半7分、MF山本真希がフリーキックを決め、この1点を守り切った。新潟は清水の守備を崩せず、今季のホーム戦初黒星。3連勝はならなかった。

アウェイ側スタンドの一角に陣取る清水サポーターの歓喜に応えるように、山本は、チームメートにもみくちゃにされながらガッツポーズを作った。「最高です」。自分の得点で決まった2連勝に、試合後は表情が緩んだ。

一進一退の攻防が続いて迎えた後半7分。岡崎慎司の突破がファウルを誘って得たフリーキック。ペナルティーエリア外のゴール左寄り。絶好の位置。「押し出す感じのボール。ブレ球に近い」という感触の1本は、横っ飛びした新潟のGK北野貴之を交わし、ゴール上段の右隅に決まった。山本にとって、初めてのフリーキックでの得点。「それで勝てて、うれしいです」。勝利への貢献を実感した。

この1点で十分だった。守備を固めながら、ボール持った相手に素早くプレッシャーをかける。伊東輝悦を中心に、中盤でセカンドボールを拾うとすぐに攻撃に入る。前半から戦い方は一貫していた。リードしてからは中央をしっかりと固め、新潟のサイド攻撃を単発に終わらせた。「相手の攻めを抑えられた。みんな体を張っていた」。山本が言うように、集中した守備から手堅くペースをつかみ、ワンチャンスをものにした。終わってみれば、清水のプラン通り進んだ1戦だった。

20日にホームでナビスコカップ予選の山形戦があり、中2日で迎えたアウェイ戦だった。「2日間はリカバリーに費やしただけ」。長谷川健太監督は、ゲームに向けた練習をほとんどしていないことを明かした。それでも自分たちの戦い方は徹底されていた。これで2連勝。勢いを保ってリーグ戦の中断期に入る。「この試合を中断明けのゲームにつなげたい」。長谷川監督は手応えを口にした。

新潟はホームで初黒星を喫した。勝てば2位浮上、今季初の3連勝と、上昇ムードを加速させる1戦だったが、清水のゲームプランにはまり、勢いを断たれた。

ボールを支配するが、最後の1本でつまずく。サイドからクロスを入れるが、それをクリアされると次の攻撃が続かない。中央を固められると、単調な攻撃に終始せざるをえなくなり、3トップに中盤が絡む、本来の分厚い攻めが影を潜めた。

「90分間、同じことを繰り返していた」。ゲームキャプテンの本間勲は、歯がゆい内容に口調を強めた。「引いて守る相手に先に点を取られ、余計に引かれてしまった」。たびたびのサイド突破でチャンスを作った矢野貴章も、流れをつかめなかったことを悔やんだ。守備を固めた相手をどう攻略するか。シーズン当初に見られた課題が、またもやチラつく内容だった。

自分たちの戦い方ができた清水と、長所を封じられた新潟。シンプルな結果の中にある要因の受け止め方が、ともに再開後のリーグ戦に影響してくる。

以上

2009.05.24 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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