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【J2:第17節 C大阪 vs 福岡】レポート:序盤劣勢も、西澤明訓投入で流れを変えたC大阪。乾貴士の4得点で福岡を下し、勝点40台に突入! 首位キープで第1クールを終える。(09.05.24)

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5月23日(土) 2009 J2リーグ戦 第17節
C大阪 4 - 1 福岡 (16:04/長居/6,237人)
得点者:42' 乾貴士(C大阪)、53' 大久保哲哉(福岡)、71' 乾貴士(C大阪)、77' 乾貴士(C大阪)、79' 乾貴士(C大阪)
スカパー!再放送 Ch182 5/25(月)10:00〜(解説:長谷川治久、実況:谷口広明、リポーター:森田純史)
勝敗予想ゲーム
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ここまで4連勝中だった首位C大阪。8試合勝利から遠ざかっていた12位福岡をホームの長居に迎えて、第1クール最終節に臨んだ。チーム状況の差もあって、戦前はC大阪が有利かと思われたが、試合に入ると「前回の試合(熊本戦)と同じように、前半は非常に難しい試合展開だった」(C大阪MFマルチネス)。

前半、「福岡が激しいマークを続けていたため、思うような形ができなかった」(レヴィークルピ監督)C大阪に対し、決定機を多く作ったのは福岡。13分に田中佑昌、25分に宮本亨がクロスバー直撃のシュートを放つなど、6度のビッグチャンスがあったものの、運にも見放されて、アウェイチームは先制点を決め切ることができない。

すると、攻守がチグハグだったC大阪が、福岡の一瞬の隙を突く。42分、クイックリスタートから香川真司がドリブルで右前に進むと、わずかなスペースを見逃さずにペナルティーエリアへラストパス。これを走り込んでいた乾貴士がダイレクトで右足を振り抜き、C大阪が決定機を確実にモノにした。

ただ、1-0とC大阪リードで折り返した後半序盤も、福岡の勢いは衰えていなかった。53分、カウンターの形から福岡は同点に追い付く。7試合ぶりに先発したMFウェリントンのパスを受けた前線の大久保哲哉が、ペナルティーエリア内でC大阪DF前田和哉を見事にかわしてゴール。試合を振り出しに戻した。

しかし、ここからC大阪が実力の差を見せ付ける。熊本戦同様、きっかけは64分の2枚替え。レヴィークルピ監督がFW西澤明訓とMF酒本憲幸をピッチに送り込むと、流れが変わる。そして71分、またもチームの精神的支柱、西澤が絡んでゴールが生まれる。マルチネスのくさびのパスを、西澤が絶妙のヒールでコースを変える。そこに香川が飛び込んで軽くスルーのような形で流すと、さらにその外から走り込んでいたフリーの乾がシュート。これが決まり、電光石火の乾のゴールでC大阪は勝ち越しに成功した。

「2点目を取られてからはバッタリと足が止まってしまった」(篠田善之監督)福岡に対し、C大阪の乾がさらに牙をむく。77分にはマルチネスの絶妙のロングフィードを受けて抜け出すと、GKとDFを一度に冷静にかわして無人のゴールにシュートを決めてハットトリック達成。その2分後には、3点目同様の形で香川からのロングパスをダイレクトで合わせて、GKの頭越しのシュートでこの日4点目を獲得。完全に試合を決めた。

乾の自身初となる4得点の大活躍で、終わってみれば福岡に4-1と圧勝したC大阪。今季2度目の5連勝で勝点を41に伸ばし、首位の座をキープして第1クールを終えた。試合後、「今日は乾の日、『イヌイデー』と呼んでもおかしくない活躍だった。これからも1試合でも多く『イヌイデー』と呼べる日が来ることを心から願っている」と、乾に賛辞を送っていたレヴィークルピ監督。「(第1クールでは)13勝2分2敗といういい数字も残せた。今後の目標はこれに満足することなく、第2クールも同じ勝点率、もしくはこれを上回る勝点率を求めていきたい」と、2巡目の戦いへの強い意気込みを示した。

一方の福岡はこれで9試合勝ち星なし。「2試合連続4失点ということで、守備のバランスや最後のところでとても大きな課題をチームは抱えるも、1週間でまたしっかりと考えて、前を向いていきたい」と、篠田監督は気持ちを切り替えていた。

以上

2009.05.24 Reported by 前田敏勝
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