6月13日(土)ヤマザキナビスコカップ 新潟 vs 大分(14:00KICK OFF/東北電ス)
★ヤマザキナビスコカップ特集|チケット情報
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新潟は公式戦4連敗、大分は公式戦16戦未勝利。どちらもヤマザキナビスコカップは予選敗退が決まっているが、リーグ戦につなげるためにも、勝点3が欲しい。
新潟は、ゲームキャプテンの本間勲が中盤の底からチームを支える。公式戦全試合にスタメン出場を続け、状態を把握してきた。リーグ戦再開前の一戦。率先して運動量豊富なプレーを心掛け、メンバーを鼓舞する。
大分はリーグ戦第2節京都戦以来、公式戦の白星から遠ざかっている。ただ、ヤマザキナビスコカップの予選では得点を重ねるなど復調気配。予選最終戦、チーム一丸で勝ち星を奪いに行く。
好調なときも、不調時にあっても、本間はやるべきことを繰り返しメンバーに伝えてきた。「最後まで走って、気持ちで負けない。新潟らしいサッカーをやって勝つ」。大分戦ではチームメートにそれを求め、自らも実行する覚悟だ。
前節の広島戦は1-5で敗戦。リーグ戦第13節清水戦から始まった連敗は4まで伸びた。「点差が開いて気持ちが切れかかっていた」。敵地で大差をつけられ、集中力を欠いたプレーを反省した。
同時に戦い方の課題もみつけた。「守備よりも攻撃。もっとトライしないと」。ゴール前までボールを運び、パスをつないだが、そこからの攻めが手薄だった。時間を掛けすぎて、相手の守備に余裕を与えてしまった。「ゴール前でワンタッチのプレーを多くしたい。精度は低くなるかもしれないけど、どんどん攻めないと相手を怖がらせることができない」。形にこだわらずに積極的に攻める。たとえ、ボールを失ってカウンターを仕掛けられても「足を止めずに守備に戻る。そしてまた攻撃に走る。それを続けるだけ」と言い切る。
自分のプレーも「もっと裏を狙って、長いパスを出していきたい」と言う。ワンボランチとして、攻守に幅広く動く。ただ、広島戦では失点が重なり、自然と安全策で近い位置の味方にパスを出していたことに気がついた。「僕のところで勝負しないと。うちの2列目は飛び出す力があるから。生かさなければ」。松下年宏、マルシオ・リシャルデスらが、中盤から前線に絡むプレーを引き出すことで、攻撃のリズムを作ることを意識している。
大島秀夫、永田充とともにここまで公式戦全試合でスタメン出場。運動量が必要なポジションだけに、ここ数試合は疲労も感じていた。「でも、今回は試合間隔が空いたので大丈夫」。就寝時間をたっぷり取るなど、コンディション調整はしっかりと行った。「すっきりじゃなくてもいい。とにかく勝たないと。いいムードでリーグ戦に入られるようにしたいです」。公式戦では第12節神戸戦(5月17日)以来、5試合ぶりの勝利に向け、準備は整った。
勝ち星が欲しいのは大分も同じ。3カ月、勝利から見放されている。もっとも、ヤマザキナビスコカップの予選は5試合すべて引き分け。予選2戦目の第3節浦和戦からはすべて得点を挙げている。
ようやく故障から復帰した深谷友基が、再び故障し戦列を離れるなど、戦力は十分ではない。ただ、ウェズレイが復帰したことで、前線に迫力が戻った。家長昭博らアタッカー陣の調子は悪くない。新潟との公式戦の対戦は2006年から負けなしと相性はいい。今季の公式戦未勝利は第3節新潟戦のスコアレスドローから始まった因縁もある。
リーグ戦に向けて手応えをつかむには絶好のタイミングともいえる。
新潟は過去、公式戦5連敗は記録していない。なによりホームで負けられないという気持ちが強い。
どちらにとっても予選の消化試合という意味合いはない。勝ちを求めた必死な戦いになる。
以上
2009.06.12 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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