6月13日(土)ヤマザキナビスコカップ 浦和 vs 大宮(14:00KICK OFF/埼玉)
★ヤマザキナビスコカップ特集|チケット情報
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6月13日、浦和と大宮は通算19度目のさいたまダービーを迎える。ヤマザキナビスコカップのグループリーグ最終節、ともに決勝トーナメント進出の可能性を残すなか、浦和にとってはダービー通算13勝目の、一方の大宮にとっては同通算4勝目を目指す一戦の火ぶたが切って落とされようとしている。
ヤマザキナビスコカップ・グループリーグ突破をかけた一戦を前に状況を整理しておくと、浦和は勝てば無条件で8強入りが決定、仮にこの一戦が引き分けに終わったとしても広島の結果次第で勝ち抜きが決まる。対する大宮は、広島が大量失点で敗れ、さらに浦和に最低でも5点差以上をつけての勝利が必要という非常に厳しい状況。だが、だからこそ大宮にとってはこのダービーマッチでの勝利が、サポーターから求められる最大唯一の結果となる。
決勝トーナメント進出に王手をかけている浦和は、一時は公式戦3分1敗と厳しい状況に陥ったものの、ここ2試合では2連勝。代表勢やケガ人で主力を欠くなかでも、再び安定感を取り戻しつつあり、フォルカーフィンケ監督の手腕が存分に発揮される状況となっている。特に開幕当初から推し進めてきた若手とベテランをミックスした、バランスのいいチーム作りがうまく緊張感を生み出しており、チームは右肩上がりでの成長曲線を描いている。
なかでも、前節に活躍を見せた高原直泰、鈴木啓太といったベテラン勢の存在は頼もしく、結果的に新世代の選手たちも存分に力を発揮する場が与えられることに。鈴木がボールを奪取し、若手陣が攻撃を組み立て、最後は高原がフィニッシュ。そんな青写真をピッチでなぞることができれば、浦和の勝利はぐっと近付いてくるはずだ。
一方、大量7ゴールを奪われた広島戦も含め、ここ2試合で相手チームに25本、24本のシュートを打たれている大宮は、今季最大とも言える苦境に陥っている。J1第13節で1対1に持ち込まれた前回の浦和との対戦(Jリーグ戦第13節)では、スペースを埋めることで相手を苦しめた経緯もあるだけに、前回の戦いぶりがチームの誇りを示すために参考になることは間違いない。
17日にはファン・サポーターへの説明会が開催される事態にまで発展してしまっている大宮にとって、選手も危機感を抱いているように「チームとして、中だるみしている感じがする」(波戸康広/第6節・横浜FM戦)といった雰囲気をいかに覆していくか。この一戦を迎える状況、そして対戦相手を考慮すればモチベーションが最大級のものとなることは間違いなく、試合への入り方が鍵を握ることになりそうだ。
まだまだ歴史は浅いとはいえ、着々と経験が積み重ねられていく「さいたまダービー」。果たして今回の試合後に描かれるのは浦和のグループ突破の歓喜か、大宮のプライドの発露か。この試合が多くのサポーターの記憶に刻まれる一戦となることを期待したい。
以上
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