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【J1:第14節 横浜FM vs 浦和】レポート:渡邉と山瀬のアベック弾で横浜FMが快勝!浦和は序盤の好機に得点を奪えず後半失速。(09.06.22)

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6月21日(日) 2009 J1リーグ戦 第14節
横浜FM 2 - 0 浦和 (14:04/日産ス/40,228人)
得点者:59' 渡邉千真(横浜FM)、65' 山瀬功治(横浜FM)
スカパー!再放送 Ch183 6/23(火)23:00〜(解説:水内猛、実況:上野晃)
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「後半になればレッズの足が止まる」
木村浩吉監督のその読みが的中。運動量が落ちた浦和レッズを、横浜F・マリノスが見事なカウンター2発で仕留めたのだ。兵藤慎剛も指揮官と同じようなことを試合中に考えていた。「相手は前半からガンガンきたので、ここをしのいだら何とかなると思った」と。

浦和が『ガンガンきた』のは30分までだっただろう。守備では素早く激しいプレスで、横浜FMの攻撃陣に、容易に前を向かせない。攻撃ではエジミウソン、高原直泰にボールを当て、そこからの細かいパスで攻めを構築していく。ビッグチャンスは9分に訪れる。山田直輝からの左クロスを闘莉王がダイビングヘッド。だが、これはオフサイドだった。
30分を過ぎると、横浜FMの勢いが増す。44分には山瀬功治が渡邉千真のポストプレーでゴール前に飛び出し、GKをかわす。しかし、シュートは相手DFに阻まれる。

ゴールが生まれたのは59分と65分。1点目はGK・飯倉大樹のスローから始まり、右サイドでパスを繋ぎ、狩野健太がスルーパスを送る。それに勢いよく走り込んだのは坂田大輔。坂田は相手DFを十分に引きつけてから横パス。ゴール前でフリーの渡邉がなんなく沈めた。

2点目は、横浜FMと浦和の運動量の違いを象徴するようなシーンでもあった。横浜FMの右サイドでドリブルする原口元気を田中裕介が後ろから追いかけ、ボール奪取。一度、味方にボールを預けた田中は、ライン際を一気に駆け上がる。この爆発的な走力に浦和守備陣が対応できず、パスを受けた田中にクロスを許す。そしてニアで渡邉が競り、狩野が繋いで、最後は山瀬が豪快に決めた。
「(ボール奪取後)余力があったから前に行けた」
試合後、田中は平然と言った。あの田中の走りが、横浜FMのコンディションの良さを示すものだったように思われる。

その後、浦和はエスクデロ・セルヒオや高橋峻希というアタッカーを投入。だが、横浜FMは4バックから栗原勇蔵、松田直樹、小椋祥平という3バックへ移行して対応する。また、浦和は運動量が少ないこともあり、足元へのパスが増えだし、前への推進力に欠けた。そして、攻撃は停滞したまま、試合終了を迎えたのだ。

試合後、浦和サポーターからはブーイングの嵐が。山田直はそれを素直に受け止めるとともに、「前半のペース配分を考えないといけない」と反省を口にした。ただ、30分までの浦和のサッカーが優れていたのは確か。首位・鹿島アントラーズの独走を許さないためにも、まずは『試合運び』を改善する必要がありそうだ。

横浜FMはこれで公式戦3連勝。浦和に完勝したことで、さらなる自信を掴んだようである。「やっていることに迷いはない」と山瀬も言う。この日は劣勢だった序盤で、守備陣が耐えたこと。それを勝因に挙げる選手も多かった。田中は「4バックの熟成度が上がった」と、最終ラインの成長ぶりをそう表現する。次節は攻撃力がウリのガンバ大阪が相手。そこでも完封することができれば、それが本物だと証明できるだろう。

以上

2009.06.22 Reported by 小林智明(インサイド)
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