スカパー！生中継 Ch179 18:50〜（解説：サカクラゲン、実況：南鉄平、リポーター：ヨンヘ）
☆勝敗予想ゲーム
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５１節という長いシーズンでは、調子の波もあれば予想外の展開での勝敗も起こりうるだろう。イメージしたとおりの戦い方で完勝を収めることもあれば、勝利の目前で同点弾を入れられてしまうこともある。相手のあることだから、自らの思惑通りにことが運ぶばかりではないが、できたときの達成感はそのあとの勢いとなるに違いない。
前節、鳥栖は思惑通りにＣ大阪の攻撃を封じ込め、２得点無失点で完勝を収めた。これは今節の追い風になるに違いない。富山は、後半のアディショナルタイムまで、甲府相手にほぼ勝利を手中に収めていた。これも今節の追い風になるに違いない。得た勝点に差はあれど、雰囲気が悪かろうはずがない。好調同士と言うよりも、勢いを持った同士の戦いといえるだろう。
鳥栖はＦＷに、第１４節から山瀬幸宏、第１８節からハーフナー・マイクを起用し始めて、攻守のバランスが取れ始めた。それまでは、前線にタメができず、サイドからのボールが入っても、単発の攻撃で終わっていた。テクニックと高さを擁したＦＷが入ることで、中盤からの押し上げと高いＤＦラインを引くことができるようになって、リズムが生まれ始めた。第１４節以降は、５勝２分け２敗と勝利が先行し、戦績も今季初めて貯金を作ることができた。得失点差もプラスに転じ、雰囲気が悪かろうはずが無い。
対する富山は、今季Ｊ２ディビジョンに新加入したチームとは思えない力強さを見せている。その強さは、２２試合中１点差での勝利・敗戦が計１０試合の拮抗した試合を演じたことで証明できる。さらに７試合が引き分けであることから、しぶとさも備えているといえる。前節は、甲府相手にロスタイム８分の残り２分まで１-０と勝っていたし、前々節はＣ大阪相手に終了間際に勝ち越した。２試合連続の大金星とはならなかったが、その実力は十分に示している。こんな戦い方をしているチームである。雰囲気が悪かろうはずが無い。
この勢いを持った同士の戦いの注目ポイントは、中盤の主導権争いにある。鳥栖はＭＦ高橋義希と高地系治、富山はＭＦ長山一成と渡辺誠のボランチコンビが、相手の危険の芽を摘み、どれだけ攻撃に絡めるのかにかかっていると言っても過言ではないだろう。両チームともサイドにはテクニックを持った選手が入り、サイドＤＦは積極的に攻撃に絡んでくる。これに鳥栖は高さとうまさのあるＦＷが構える。両チームとも簡単に点を取ることはできないだろが、常にボールが動き、バイタルエリアに複数の選手が走り込んで来る激しい試合を見ることができるに違いない。
中２日の厳しい環境の中で選手には酷かもしれないが、見ている我々は十分に楽しむことができるだろう。第一クールでは、互いに不完全燃焼で終わった試合だっただけに、勢いある今節は一瞬たりとも眼が離せない。
サッカーの試合では、ボールに触れている時間は一人の選手は数分しかない。
近年の試合では、試合時間からボールデッド状態を除いたインプレー時間は６０分程度とも言われる。
このような状況の中で、選手は“ボールが来るであろう場所”を探して全力で走り回る。
その距離は、１０ｋｍを越える選手も少なくない。１個のボールを奪い、コントロールし、ゴールを狙う過酷なスポーツでもあるサッカーには、“手抜き”は許されない。
ぜひ、スタンドから選手たちを鼓舞して欲しい。
相手のあるスポーツだけに、ミスはつきもの。だからこそ、声援が支えとなり活力ともなる。
チームや選手の勢いを支えるのは、ファンやサポーター達の声援である。
サッカーは、スタンドも一体となって楽しむことができるスポーツである。
以上
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6/27(土)は愛媛と横浜FCのゲーフラを取材予定です。
2009.06.23 Reported by サカクラゲン
