6月27日(土)J1 第15節 磐田 vs 柏(15:00KICK OFF/ヤマハ)
スカパー!生中継 Ch182 14:50〜(解説:桑原隆、実況:岡村久則、リポーター:鬼頭里枝)
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リーグ戦はすでに前節で再開しているが、磐田にとって本当のリスタートと言えるのは、今度の柏戦だろう。再開初戦はアウェイで鹿島に0-1で敗れたが、その試合内容も結果もけっして悲観的になるようなものではなかった(もちろん悔しいのは間違いないが)。だからこそ、ホームに帰ってきたこのゲームを、良い意味での“第2の開幕戦”としたいところだ。
パリ・サンジェルマンへの移籍が内定したイ・グノはすでにチームを離れたが、カレン・ロバートや松浦拓弥といったアタッカーがケガから復帰し、1月の始動時に柳下正明監督が構想していた形に近い状態で、いよいよJ1の荒波に挑んでいくことになる。
また、ここまでの磐田は、イ・グノが出場した試合では5勝1分2敗、イ・グノ不在時には0勝2分4敗(リーグ戦)。ヤマザキナビスコカップを含めても、グノ不在で勝ったのは1試合しかない。したがってこの試合は、グノがいなくても勝てるということをホーム、ヤマハスタジアムで証明しなければいけないゲームでもある。
そのために必要な戦力は揃っている。那須大亮と上田康太のボランチコンビも短時間のうちに機能し始め、センターバックの大井健太郎も頼もしい働きを見せており、守備に関しては計算が立つようになってきた。鹿島戦でも、一度しっかりと守備の体勢を整えれば、そう簡単には崩されることはないという雰囲気があり、実際に鹿島にチャンスを与えるシーンはわずかだった。
ただ、その鹿島戦でも、自分たちが攻撃に出た時に、悪い形でボールを奪われてカウンターを食らうというパターンから失点。ここはぜひ改善しなければいけない部分だ。マイボールのときのリスクマネージメントと同時に、「相手のボールを奪ったあと自分たちでしっかりボールを保持してフィニッシュまで持っていく」(柳下監督)という永遠の課題をさらに突き詰めていかなければならない。
攻撃面に関しては、前述の守備面にも関係してくるが、ボールを奪った後の1本目、2本目のパスを正確につなぐことが、まず重要になる。鹿島戦では、その段階で奪い返されてしまう場面が多かったため、なかなか主導権を握ることができなかった。ホームらしい戦いをするためには、そこが大きなテーマとなるだろう。
あとは、いかに相手の守備を崩し、フィニッシュを決めるかがカギを握る。鹿島戦では、両サイドバックが絡んでサイドから崩し、チャンスを作るという場面を何度か作れていたのは収穫のひとつ。右は西紀寛と駒野友一、左はジウシーニョと山本脩斗がまずまずのコンビネーションを見せており、そこは継続できるはずだ。
となると、そこからいかに正確なクロスを入れ、中の選手が決められるかという部分にかかってくる。それこそイ・グノが抜けた中で、攻撃陣の奮起が求められるところだ。カレンは左膝痛が出て今節は欠場の可能性が高いが、前田遼一も成岡翔もやれる力は持っているし、練習では太田吉彰のトップを試すなど、オプションも増やしている。
また、松浦をボランチにして、上田を左サイドバックに回すという攻撃的な布陣も練習で試しており、指揮官も攻撃力アップに向けて非常に意欲的だ。ホームで主導権を握り、サイドから攻め崩して先制点を奪う。ぜひそんな展開を実現し、次につながる戦いを見せてほしいゲームと言える。
対する柏は、前節は何としてもホームで連敗を止め、仕切り直しのリスタートを図りたかったが、その思いとは裏腹に、結果は0-3でFC東京に完敗。これで中断前から続くリーグ戦での連敗が5に伸びてしまった。1人1人は頑張っているが、守備での連携を欠いて先に失点しまうことによって、ますます追い詰められてしまうという悪循環が生じており、この磐田戦は、そこから抜け出すきっかけにしたいゲームとなる。
「こんなことでレイソルは死なない。下を向いてもしょうがない。強い気持ちを持って次のジュビロに戦いを挑むだけ」と、FC東京戦後に高橋真一郎監督も語っているが、アウェイでいかに強気で戦えるかが、まずは重要になるだろう。
とくに、チームとしての持ち味である前線からプレッシングによって、高い位置でボールを奪う回数をどれだけ増やすことができるか。それが、柏が良い戦いをできているかどうかのバロメーターとなるはずだ。
逆に磐田にとっては、前述の通りその回数を少なくすることがチームとしての大きなテーマ。したがって、中盤での柏のプレスvs磐田のパス回しという部分は、この試合の展開を大きく分ける要素になるだろう。
ホームで絶対に勝たなくてはいけない磐田と、背水の陣で必死に連敗を止めに来る柏。天気が良くなれば暑さも相当なものになるだろうが、選手たちの“熱さ”はそれ以上に高まるはずだ。
だが、ここで結果を出さなければ、磐田は前進することができない。イ・グノは「ゴールに向かう推進力をチームに与えた」と柳下監督は言う。彼が残したものはしっかりと受け継ぎながら、新たな磐田の力を見せつける。選手たちには、ぜひそんな試合をホームのサポーターに披露してほしい。
以上
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一覧へ【J1:第15節 磐田 vs 柏】プレビュー:ホームで新たな船出をしたい磐田と、背水の陣でアウェイに挑む柏。磐田は脱イ・グノで初勝利を挙げられるか(09.06.26)
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