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【J2日記】福岡:雁の巣の風景(09.07.31)

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夏休みを利用して、お母さんと一緒にやってきた小野山雄稀くん(8歳)と、寿希くん(6歳)の兄弟。ボールとバックに選手全員のサインをもらいご満悦。最後は六反勇治選手と一緒に記念撮影。

丹羽大輝選手と記念撮影するのは藤川さんご一家。お父さんの休みに併せて、家族全員で雁の巣球技場に。「いつか必ずJ1に上がってください。それまで待っているので、これからもがんばってください」とエールをくれた。

すっかり常連になったバニラ。知った顔を見つけると飼い主が引っ張られるほどの力強い走りで飛んでくる。雁の巣球技場の新しいアイドルだ。

 スタンドに響き渡るチームを後押しするサポーターの声。ひとつのボールを巡って激しくぶつかり合う選手たち。ひとつ、ひとつのプレーに歓声とどよめきが沸き、時間の経過とともにボルテージが上がっていく。そして大きく揺れるゴールネット。その瞬間、胸に貯めてきた感情が一気に解き放たれ、スタジアムは歓喜の声で包まれる。それこそがサッカーの醍醐味。一度でも、その空気を肌で感じたら、週末にスタジアムに通う生活が日常になる。

 そして、サッカーのもうひとつの光景が練習場にある。ボールを追う真剣さは試合と少しも変わりない。次の試合に向けて、何を、どう準備するのかを知ることもサッカーファンには興味深い。また、ひいきの選手が成長していく姿を、リアルタイムで見ることが出来るのも地元ファンならではの特権だ。そして何より、間近で選手の生の姿に触れることが出来る。サインや握手、写真撮影を求めて練習後の選手を出待ちしているファンに、選手たちは気軽に応じ、言葉を交わす。選手たちとの距離が一段と近づいた気持ちになれる。

 そんな練習場には、いろんな人たちがやって来る。毎日のように顔を見せる常連さん。たまの休みを利用して、はるばるやって来たサポーター。仕事の合間のわずかな時間を利用して練習を覗きに来る人。練習取材のためのメディア関係者もいる。
 見知った顔があればお互いに挨拶を交わし、そうでなくても、同じチームを応援する仲間同士という親近感が互いの間の距離をなくしていく。スタジアムのように、選手、メディア、ファン・サポーターを明確に区分するものはない。それでも混乱が起きないのは、誰もが相手の立場を尊重して気配りをしているからだ。その優しい空気も嬉しい。

 夏休みを利用してお母さんに連れられてやってきたのは、小野山雄稀くん(8歳)と、寿希くん(6歳)の兄弟。お母さんは城後寿の、雄稀くんは高橋泰の、寿希くんは大久保哲哉のファンだ。寿希くんは、アビスパ主催のイベントに参加した際に城後選手の隣に座ったことでサッカーを始めた。この日、持参したエナメルバックとボールに全員からサインをもらった2人は「これは宝物です」と満面の笑顔。「これからも連勝して、J1に行ってください。アビスパがんばれ!」と話してくれた。

「J1に上がる時を待っているので、これからも頑張ってください」とエールを送ってくれたのは藤川さん。仕事の休みを利用してご家族でやってきた。2人のお子さんも、お父さんに連れられて雁の巣球技場に通ううちに、すっかりファンになった様子。この日も嬉しそうな表情を浮かべて、サインをもらうために選手たちの間を走り回っていた。

 そして、散歩がてら、毎日のように通ってくるのがバニラ。知り合いを見つけると飼い主を引っ張る勢いで飛んでくる。そのくせ、こちらが呼んでも知らんぷりを決め込み、自分に用事がある時だけ寄ってくる。その性格は、まるで猫。それでも、愛くるしい姿は、今では雁の巣球技場のアイドルだ。

 仕事や学校の関係で、平日の練習場に通うのは難しい。けれど、夏休みを利用して練習見学するのも悪くない。選手たちの素の姿や、同じ思いを持つファン・サポーター仲間との触れ合いに、スタジアムとは違ったサッカーの魅力が味わえるはずだ。

以上

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2009.07.31 Reported by 中倉一志
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