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【J1:第21節 名古屋 vs 川崎F】レポート:新布陣を披露した名古屋を襲ったカウンターの罠。エースの2得点の活躍で川崎Fが今季の対名古屋戦連勝を決める。(09.08.16)

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8月15日(土) 2009 J1リーグ戦 第21節
名古屋 0 - 2 川崎F (19:04/瑞穂陸/18,025人)
得点者:11' ジュニーニョ(川崎F)、73' ジュニーニョ(川崎F)
スカパー!再放送 Ch182 8/17(月)07:30〜(解説:森山泰行、実況:吉田太一、リポーター:尾原秀三)
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来月に迫ったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝の前哨戦としても注目が集まった一戦には、瑞穂陸上競技場のほぼ満員となる18,025人の大観衆が詰め掛けた。2名の新戦力が出場可能になる名古屋のメンバー構成も話題の1つだったが、果たしてブルザノビッチと三都主アレサンドロはスタメンでのデビューが決定。アウェイでは1−3で敗れた川崎Fを、名古屋は“新生”の色合いをより強めたチームで迎え撃つことになった。

名古屋はまた、前節に後半ロスタイムで逆転を許したDF陣にも大ナタをふるってきた。ここまで不動の存在だった阿部翔平、増川隆洋に代えて三都主とバヤリッツァを起用。右サイドバックにも竹内彬を起用し、前節からDFラインの3名を入れ替えた。フォーメーションも従来の4−4−2から4−5−1へ変更し、中村直志と小川佳純を中盤の底に配置。1トップのケネディの下にマギヌン、ブルザノビッチ、玉田圭司を並べた。この強力なスタメンは、なりふり構わず勝利を狙うストイコビッチ監督の執念すら感じられた。

一方の川崎Fは名古屋とは対照的な継続路線を貫いている。布陣は今季から本格的に導入した4−4−2。さらに鄭大世が負傷から戻ってきたことで、この日のスタメンは前回対戦時とほぼ変わらないものとなった。夏場に入り調子を上げてきたジュニーニョを軸に、縦に速いサッカーで過去2年間負けなしの名古屋戦に挑む。

両チームのゲームプランは、キックオフからはっきりしていた。ポゼッションとケネディへのロングボールを織り交ぜ、ゲームを支配にかかる名古屋と、カウンター狙いの川崎F。特に川崎Fは時に11人全員が自陣に引いてしまうほどに守ってきた。中でも出色の働きを見せたのがセンターバックの菊地光将だ。約10cmの身長差があるケネディ相手に空中戦で一歩も譲らず、競り勝つこともしばしば。新戦力が多く、戦術的にも連係に不安の残る名古屋は強引にでも起点を作りたかったが、その思惑は菊地の気迫の守備の前にもろくも崩れ去った。

そして11分、思うように攻撃を構築できない名古屋の隙を突き、川崎Fが先制点を挙げる。慣れないポジションで小川がボールの処理に手間取ると、菊地が「狙っていた」インターセプトからジュニーニョへパス。ジュニーニョがそのままDFとGKをかわし、50m近くを独走して沈めたドリブルシュートは、まさに狙い通りの得点だった。

失点後からの名古屋はあわただしくポジション修正に追われた。失点後に玉田をFWに上げてフォーメーションを4−4−2に戻すと、その5分後にはサイドハーフに入っていたブルザノビッチが小川と入れ替わり中央へ。指揮官はその理由を「失点前から中央の守備が良くなかったからだ」と説明したが、失点後ではやはり遅きに失した感は否めない。その後、ブルザノビッチがゲームメイカーとして機能しだしたことを考えても、前半の20分間は惜しむべきタイムロスだったといえるだろう。

後半になると、押し込む名古屋とカウンター狙いの川崎Fという構図はさらに強まった。ハーフタイムに「絶対にボールを奪われるな。闘う気持ちを200%出せ」と叱咤された名古屋は前への圧力を強めたが、3分、12分と川崎Fにあわやの場面を作り出されたことでその勢いも半減。21分には竹内に代えて巻佑樹を投入し、小川を右サイドバックに下げる強攻策に出たが、28分に中村憲剛のスルーパスからジュニーニョに追加点を決められ万事休す。名古屋はまたも川崎Fのカウンターを攻略することができず、今季2度目の敗北を喫した。

これで名古屋はリーグ戦通算で川崎Fに対し3年間勝利なし。ACLへ不安を残しただけでなく、今季のリーグ戦でも連敗となり、順位も落としてしまった。救いは新戦力2名がそれぞれの持ち味を少しでも出せたことか。三都主は左サイドにドリブル突破という新たな武器をもたらし、ブルザノビッチは縦パスで攻撃のスイッチを入れる役割を果たした。また、これまでの主力がベンチに座ることで選手層に厚みができたことも好材料といえるだろう。「今日のゲームを次へ生かさないと。負けたゲームが無駄にならないように課題をしっかりと意識して、改善して臨みたいです」
複数のポジションでチームのために奔走した小川も前向きの姿勢を崩さない。まだシーズンは13試合も残っている。これからどこまでチーム状態を上げていけるか。ようやく戦力が出揃った名古屋のリーグ戦は、ここからが意地の見せ所だ。

以上

2009.08.16 Reported by 今井雄一朗
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