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【J1:第21節 神戸 vs 広島】レポート:三浦体制初陣の神戸、広島とスコアレスドロー。互いに「ポジティブ」を強調した勝点1(09.08.16)

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8月15日(土) 2009 J1リーグ戦 第21節
神戸 0 - 0 広島 (19:04/神戸ユ/13,394人)
スカパー!再放送 Ch183 8/17(月)11:00〜(解説:山野孝義、実況:寺西裕一、リポーター:林智美)
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 2度目の監督交代を断行し、三浦俊也新監督のもと、守備の修正を徹底してJ1残留争いからの脱却を図りたい神戸。今季唯一の神戸ユニバー記念競技場開催ホームゲームで、第6節、第7節以来の連勝を目指して、攻撃サッカーが持ち味の7位広島と対戦した。
 前回対戦の第14節、広島ビッグアーチでは、3-4という打ち合いになった神戸と広島。そのときには開始早々から試合が動いたが、今節は「前半は非常に膠着した」(三浦監督)展開になる。

 神戸は和田昌裕前監督(現ヘッドコーチ)のときからベースにしていた「堅守速攻」スタイルを、さらに鮮明にして、前線の茂木弘人、ボッティも積極的なディフェンスを実行。11人が自陣に戻って守備を固めてから、カウンターでチャンスを狙っていた。ただし、「どうしても攻撃に移ったとき、前線の人数が少ないシーンがよくあった」とボッティ。失点しないという強い意識や、真夏にしては幾分涼しかったとはいえ、気温26.9℃で湿度68%という環境下での独特な蒸し暑さもあり、さらには攻撃の柱である大久保嘉人が累積警告で出場停止だったことも重なって、攻めに推進力を出せない。26分にはCKから北本久仁衛が、35分には相手のミスパスから古賀誠史にチャンスが来るも、いずれもゴールマウスを捉えることができなかった。
 対する広島も、神戸のハードなディフェンスに手こずる。神戸に時折見られた連係ミスやファウルから、セットプレーを中心にチャンスを得ることもあったが、19分の槙野智章の直接FKはわずかにクロスバーを越え、26分、33分の右サイドからの崩しもゴールには至らず。ハーフタイム直前のカウンター攻撃も、前線へ通らない。

 それでも後半になると、前半から続けてきた神戸のハードワークの影響や、「宮本(恒靖)が青山(敏弘)に気をとられて、そこでクサビが入ってきたとき、金南一1枚でという形が多く、コンパクトさが失われた」(三浦監督)こともあり、次第にピッチにはスペースが生まれる。そこで広島の攻撃のリズムが上がり、52分、55分の神戸のカウンター以外は、65分頃まで広島がかさにかかって攻め立てる。佐藤寿人、柏木陽介、高柳一誠が前線でかき回し、右のミキッチ、後方のストヤノフが起点となって、ボランチの青山、中島浩司が飛び込むという形が随所に見られる。しかし、最後のところで精度を欠き、かつ神戸守備陣の粘りもあって、ゴールが遠い。最大の決定機は終盤の84分、佐藤寿が縦パス1本に抜け出し、左足シュートを放つも、神戸GK榎本達也に防がれた。

 一方の神戸は65分、宮本に代えて田中英雄を投入。守備組織を立て直すと、チームのムードメイカーでもある右DF近藤岳登の勢いあるオーバーラップ、ドリブルシュート、鋭いクロスから度々チャンスを作る。しかし、こちらも「広島も(守備のときは)7人下がっていて、スペースもないような状態だった」(三浦監督)とあって、最終ラインを崩しきることができず。攻撃的なタレントである吉田孝行、楠瀬章仁をピッチに送り込み、勝ちに行く姿勢も見せたが、後半だけで9本のシュートも空砲に終わり、広島同様最後までゴールを割ることができなかった。

 結局0-0のままタイムアップ。両者連勝とはならず、勝点1を分け合った。試合後、「残念ながら勝点3は取れなかったが、ディフェンスでは失点ゼロに抑えることができた。それはポジティブに考えたい」と神戸の三浦監督は今後に手応えを得た様子。広島のペトロヴィッチ監督も「われわれはアウェイでやらなきゃいけないこと、最低1ポイントを取ることができた。私自身、選手のプレーも、結果も、これまでになく満足している」と、チームに一定の評価を与えていた。

 シュート数は神戸が12、広島が7。しかし、枠内シュートがほとんどなかったこの試合。互いに順位を上げるためには、最後のところでの精度アップが課題となる。

以上

2009.08.16 Reported by 前田敏勝
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