8月15日(土) 2009 J2リーグ戦 第34節
栃木 1 - 2 愛媛 (19:03/栃木グ/5,105人)
得点者:35' 内村圭宏(愛媛)、76' 河原和寿(栃木)、83' 内村圭宏(愛媛)
スカパー!再放送 Ch183 8/17(月)21:30〜(解説:田中真二、実況:飯島誠、リポーター:萬代裕子)
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14試合未勝利の栃木SCと、11試合未勝利の愛媛FCの一戦は愛媛に軍配が上がり、連敗を5で止めた。一方、栃木は雷雨延期になった横浜FC戦(33節)を残してはいるが、第2クールは初戦のカターレ富山戦(18節)での1勝にとどまった。
ファーストシュートを放ったのは栃木。石舘靖樹のクサビをワントラップした向慎一が、ミドルレンジからループシュートを放つ。これは枠を逸れるが、開始1分でフィニッシュまで持ち込んだアグレッシブさは、試合の流れを掴むのに十分だった。4分に内村圭宏にミドルを飛ばされ、7分にCKから金森智哉にヘディングシュートを許しても、怯むことなくゴールへと突き進むことが出来た。
しかし、「前半にカウンターのチャンスがあったが、点に繋げられなかった」(河原和寿)。精度が問題になっていたカウンターが決まらない。11分の向のシュートは手数を掛けすぎてミドルに終わり、16分の本橋卓巳はシュートをDFに当ててしまった。それでも、両サイドから圧を掛けた栃木は、入江利和が好クロスを供給。24分に向が、33分に稲葉久人が、それぞれ決定機を迎える。が、ゴールネットが揺れることはなかった。
対する愛媛はなかなか攻撃の形を見出せずに苦しんだものの、内村のスルーパスに反応し、粘った末に田中俊也がPKを獲得。これを内村が冷静に沈めて先手を取った。その後、栃木は本橋がコントロールシュートを、愛媛は赤井秀一がクロスからヘディングシュートを打つが、スコアは動くことはなく、0-1と愛媛リードで前半を折り返す。
「なかなか勝ち切れない中で、先制したことで守る意識がチームとして強かったのかもしれない」と振り返るのは赤井。愛媛は肉離れで守備の要である柴小屋雄一を交代せざるを得ない状況にも追い込まれ、長く苦しい45分を迎えることとなる。
後半序盤の愛媛の攻撃を耐え凌いだ栃木は、51分に向の反撃の狼煙となる一撃から攻勢に打って出る。引きこもった愛媛の身を挺した守備にてこずるも、76分に鴨志田誉の右クロスを途中交代の栗原圭介がファーサイドで頭で折り返し、最後は河原が右足のアウトサイドでプッシュ。ボールの落下点を読み切り、なおかつ難しい体勢からシュートをねじ込んだ河原のセンスが光った。同点弾の河原は、ゴール裏に陣取ったサポーター目掛けてカメハメ波のパフォーマンスを披露。スタンドを調子に乗せた。「調子乗り世代」河原の一発で逆転のムードは醸成され、82分には14日に登録されたばかり、“コリアンボンバー”崔根植がまとわりつくDFを引きはがしてシュートに持ち込んだ。
だが、2点目を取り切ったのは主導権を握っていた栃木ではなく、我慢を続けた愛媛だった。「カウンターはうちの形、狙い通りだった」と、赤井の左クロスにバックステップを踏みながら頭で合わせ、技ありの決勝弾を突き刺した内村はしてやったりの表情で語った。「連れて来てよかった」と、望月一仁監督が笑顔を浮かべて名を挙げたのが持留新作。14日、愛媛のアマチュアチーム「愛媛FCしまなみ」からトップチームに引き上げられた21歳は、ファーストプレーでカウンターのスイッチとなり、大仕事をやってのけた。「持留の仕掛けが大きかった」。内村も大絶賛のプレーが、久方ぶりの勝利をたぐった。
「点を取れても精神的にしんどかった」。内村は第2クールを、そう総括した。7勝3分7敗のイーブン、8位で第1クールを終えた愛媛。一転して第2クールは2度の5連敗、1度の3連敗を喫し、順位は下降を続けた。その一因に怪我人の続出が挙がる。失点はかさみ、リーグワーストタイに(33節終了時)。今も主力は離脱中、野戦病院と化している。そんな苦境の中でエースの2ゴール、フレッシュな持留の活躍で勝利を掴んだことは小さくない。褒められた内容ではないが、結果にこだわったのだから、この1勝は愛媛とって第3クールへ向けた大きな自信となったはずだ。後半の腰が引けたサッカーの要因は、自信の欠如。だが、勝ったことで回復が図れたに違いない。
内容では圧倒するも決定機を逸し、勝負所でのナイーブなミスにより敗戦を喫した栃木。愛媛戦は複数得点が1試合もない、第2クールを象徴するゲームとなった。アビスパ福岡戦(27節)、ファジアーノ岡山戦(29節)と、順位の近い相手との重要な一戦を落とし、勝ち癖をつけられず。栃木戦を境に福岡と岡山は持ち直した。逆の立場になっていたら栃木の流れが好転し、浮上のきっかけとなっていた可能性が高かっただけに、後悔が残る。後半ロスタイムに放った河原のループシュートはクロスバーに嫌われた。勝ち続けているチームだったら、入っていたかもしれない。ツキを呼び込めない流れの悪さを痛感させられたシーンだった。
「自分達へのリベンジ」をテーマに掲げた第2クールは、無残な結果に終わった。第3クールに希望を抱くのは困難だが、新加入の崔の存在は数少ない好材料だ。日本語を話せないことに起因する戦術理解度の低さ、コミュニケーション不足が、逆にゴールだけを目指せばいいというシンプルな発想に繋がっている。闘志をむき出しにしたプレーは、ゴールの飢えと可能性を感じさせるに足る。練習では能力に疑問符がついたが、実戦でポテンシャルの高さを見せたことで、今後への期待は膨らんだ。最も足りない得点力という要素を補ってくれるかもしれない。“救世主”になりそうな崔にすがるしかない現状は悲しいが、崔にはカンフル剤となってもらい、他のFWを大いに刺激して欲しい。
以上
2009.08.16 Reported by 大塚秀毅
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第34節 栃木 vs 愛媛】レポート:カメハメ波でも悪しき流れは断ち切れず。栃木のホーム未勝利は継続。愛媛は連敗を5で止めた。(09.08.16)
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