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【J1:第21節 清水 vs 新潟】レポート:10人の新潟の頑張りでドロー決着。清水は素晴らしい内容を結果に反映させることができず、ホームで7度目の引き分け(09.08.17)

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8月16日(日) 2009 J1リーグ戦 第21節
清水 1 - 1 新潟 (19:03/アウスタ/20,034人)
得点者:33' 岡崎慎司(清水)、76' マルシオリシャルデス(新潟)
スカパー!再放送 Ch182 8/17(月)16:00〜(解説:澤登正朗、実況:桑原学、リポーター:小野響子)
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 こういうゲームは意外によくあるもの…ということは頭で十分わかっていても、やはり清水にとっては何とももったいないドローゲームだった。

 前半45分を見るかぎりでは、新潟サポーターも「清水強し」という印象を抱いたことだろう。出場停止の児玉新の代わりに太田宏介が左サイドバックに入った以外は、これまでの良い流れを生かすメンバーで臨んだ清水。立ち上がりからいつも以上に前線からのチェイシングを強め、FWがパスコースを限定して、中盤やDFラインがボールを奪うという形で次々と新潟のボールを奪取。そこからの攻撃では、速いパス回しとヨンセンのポストプレーを生かしてサイドに展開し、何度も新潟ゴールに迫った。
 チーム全体としてうまく機能した中でも、とくに目立ったのは、ヨンセンの調子の良さと、ボランチ・本田拓也のパス。ヨンセンは守備でも精力的に動く中で、ポストプレーにおいて柔らかなボールタッチでしっかりとキープし、広い視野で周囲をよく生かすプレーを見せた。本田は、本人も「周りが見えるようになってきている」と言うように、得意のミドルパスでの効果的なサイドチェンジやクサビのパスを連発し、さらに岡崎慎司や他の選手の動き出しを生かした裏へのパスでも冴えを見せた。
 そのため、必然的にサイド攻撃もよく機能し、とくに右サイドの市川大祐は何度も攻め上がってゴール前にクロスを送る。だが、そこでは新潟の2人の充(センターバックの千代反田充と永田充)を中心によく跳ね返し、苦しい時間をしのいでいた。

 だが33分には、それでも止めようがない鮮やかな攻撃で清水が突破口を開く。まずテンポの良いパス回しで新潟の守備を中央に寄せ、枝村匠馬のクサビをヨンセンがダイレクトで右にはたくと、市川が完全にフリーな状態。ここで「オカ(岡崎)が本当に良いタイミングでニアに突っ込んできてくれたので、速いボールを入れることだけ考えていた」という言葉通りに市川が正確で速いクロスを入れ、ニアに走り込んだ岡崎が頭ひとつ分だけDFに先んじてダイビングヘッド。強い当たりのボールはGK北野貴之も止めきることができず、ゴールネットを激しく揺らした。岡崎の得点ランク・トップに並ぶ魂の一発は、チャンスメークからフィニッシュまで総合的に考えると、今季のベストゴールと言えるほど気持ちの良い先制点でもあった。
 さらに、43分には新潟の左サイドバック・ジウトンに2枚目のイエローカードが出て、新潟が1人少ない状況に。これも、後追いのディフェンスが多くなった結果だった。「前半は手も足も出なかった」(鈴木淳監督)と敵将に言わしめた清水は、前半終了時点で圧倒的に優位に立っていることは間違いなかった。

 しかし、後半に入って新潟も、システムを4-4-1に変えて「10人になってからのほうが逆に役割がはっきりして良くなったと思うし、辛抱強く戦うことができた」(内田潤)と、前節まで失点19という堅守の本領を発揮。清水に押し込まれながらも、最後のところでは粘り強い対応を続け、後半は10人で清水のシュートを6本に抑えた。
 攻撃でも、シンプルにボールをつないで前半よりも自分たちの時間を作り、決定機には至らなかったがカウンターから清水ゴールに迫る場面も作った。もちろん、清水が主導権を握る状況は続いていたが、それほど決定機を作ることもできず、流れは少しずつ変わりつつあるように見えた。
 そして後半30分、ペドロ・ジュニオールの仕掛けからペナルティエリア手前やや左の良い位置で新潟がFKを獲得。このチャンスからマルシオ・リシャルデスが右足の素晴らしいシュートをゴール左上隅に突き刺し、ここ一番で値千金の同点ゴール(後半31分)。このキックはGK山本海人としても止めようがなく、清水としても失点を悔やむよりも、先に2点目を奪えなかったことを悔やむしかなかった。

 さらに後半33分には、枝村に2枚目のイエローカードが出て、清水のほうも10人に。その後は、お互いに勝ち越し点を目指して気力で攻め合い、最後は打ち合いの展開になったが、そのままスコアは動かず1-1のドロー決着。新潟としては、これで5試合連続引き分けとなったが、その中でもこの勝点1は大きな価値のあるものだった。
 それに対して清水のほうは、3位の新潟に勝点で並ぶチャンスを逃し、今季ホームで7つめの引き分け。前半の内容が素晴らしかっただけに、勝点を2つ失ったことが非常に痛かった。
 ただし、清水としては、この結果を引きずらないことが何より大事だし、その必要もない。次節は京都戦だが、京都とのホームゲーム(第16節)でも、もったいない引き分け方をしている。その意味でも、今度こそ勝点3を取るゲームをしてほしいところだ。

以上

2009.08.17 Reported by 前島芳雄
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