8月22日(土)J1 第23節 清水 vs 磐田(19:00KICK OFF/アウスタ)
スカパー!生中継 Ch180 18:50〜(解説:澤登正朗/名波浩、実況:田中雄介、リポーター:小野響子)
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このところJリーグでの戦績は清水が上回っているが、こと静岡ダービーでは、昨年から磐田が3連勝中(公式戦)。清水サポーターの悔しさもマックスに達しており、「今度こそホームで絶対に勝つ!」という熱い想いは、厳しい残暑をはるかに上回るほど高まっている。
ただ、清水としては、今回のダービーはむしろやりやすい状況と言える。直近3試合のうち、1つ目の昨年6月8日、ヤマザキナビスコカップ予選第6節は、すでに清水が予選突破を決めて、メンバーをかなり変更した中での消化試合(0-2)。次は、磐田が残留争いの渦中にあった昨年第31節で戦い、清水がゲームを支配しながらもミスから失点して0-1で敗れている。そして今年の第6節は、磐田が開幕5戦未勝利で最下位という中、デビュー戦となったイ・グノに2点を決められ、0-3という屈辱的な敗戦。過去2試合は、少しやりにくい状況の中でミスからの失点も出て、結果的にライバルの窮地からの脱出に一役買った形になっている。
だが、今回は状況が違う。現在の順位は、清水が5位で、磐田が9位。どちらもチーム状況は上向きで、ともに前節で良い勝ち方をしたところ。中2日、中2日という真夏の3連戦で疲労はたまっているが、お互いに気兼ねする材料は一切なく、残った力をすべて振り絞って戦うはずだ。磐田のほうも、ダービーではアウェイだからといって受け身になることは考えにくく、がっぷり四つの真っ向勝負が繰り広げられるだろう。
磐田もダービーではつねに普段以上の力を発揮してくるため、当然かなりタフな戦いになるだろうが、それは清水としては望むところ。7月からの好調を維持し、チームとしての成熟度や総合力では上回っているという自信があるため、どの選手に聞いても「今の自分たちのサッカーをしっかりやるだけ」という意味合いの言葉が返ってくる。それさえできれば、今期無敗(リーグ戦)のホームで負けることはないという意識は強い。
ただ、対磐田という意味では、注意しなければいけないポイントがいくつかある。とくに、前田遼一とイの2トップは技術も強さも、決定力も備えている。ここに良い形でボールを入れさせてしまうと、しっかりとキープされてタメを作られ、相手のサイドバックも上がりやすい状況になってしまう。そのためボランチの伊東輝悦も「(相手の)2トップに入るボールをできるだけ制限しなければいけない」と警戒感を強めている。
また、イの裏への飛び出しも非常に鋭く、これに引っ張られてラインをズルズルと下げてしまうと、今度は中盤にスペースができて、さらにクサビを入れられやすい状況になってしまう。裏へのボールにセーフティーに対応しながらも、細かい上げ下げでラインを高く保つということもDF陣には求められる。
さらに、2列目の西紀寛の縦横無尽な動きも要注意で、彼の動きに引っ張られてサイドにスペースが空けば、そこにイが流れたり、右サイドバック・駒野友一が上がってクロスを入れたりというパターンもやっかいだ。左サイドの村井慎二も精度の高いクロスを持っており、両サイドで自由を与えないことと、ゴール前でしっかりと跳ね返すことの両方が重要になってくる。
長谷川健太監督も「非常にアグレッシブに戦っている」と、前節でJ1通算300勝を達成した磐田の攻撃力を警戒しており、対戦相手に対する入念な分析を通して、磐田の攻撃にどう対応していくかという部分にも注目したい。
両者の2トップ対決という部分も大きな注目点となる。現在、清水の岡崎慎司が11得点、ヨンセンが7得点で、磐田の前田が11得点、イが7得点。2トップのゴール数がまったく同じになっているのは偶然だが、それだけ両者の力が拮抗していることの証明でもある。岡崎と前田は得点ランクの2位タイに並んで、02年以来の日本人得点王を狙っており、ヨンセンとイも得点力だけでなく守備でもチャンスメークでも貢献度は非常に高い。激しいマークを受ける中で、どちらの2トップがより効果的な仕事をして、試合を動かすゴールを決められるか。その対決を堪能するだけでも、チケット代を払う価値はありそうだ。
久しぶりに両者が良い状況で迎える静岡ダービーは、どちらのサポーターにとっても非常に楽しみな一戦。どんな結果で終わるかはまったく予想できないが、観る者の心を動かす『何か』が起こる予感は濃厚に漂っている。
以上
2009.08.21 Reported by 前島芳雄















