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【J1:第23節 広島 vs 浦和】プレビュー:10年ぶりの対浦和戦勝利を目指す広島。連敗脱出を期す浦和。共に厳しいチーム状況を跳ね返すため、全力を尽くす。(09.08.21)

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8月22日(土)J1 第23節 広島 vs 浦和(19:00KICK OFF/広島ビ
スカパー!生中継 Ch181 18:50〜(解説:前川和也、実況:君崎滋、リポーター:掛本智子)
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 サンフレッチェ広島のエース・佐藤寿人が、プロ野球・広島カープの本拠地「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島」のマウンドに立った。8月20日、対中日ドラゴンズ戦の始球式に臨んだ元日本代表FWだったが、「本当に緊張しました。キャッチャーまであんなに遠いとは思ってもみなかった」と興奮。カープのユニフォームを身にまとい、背番号11をつけたサンフレッチェの至宝は、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本代表の石原慶幸捕手(カープ)のミットに向かってボールを投げ込んだのだが、計らずも中日・井端弘和選手の内角をえぐるはめに。思わず苦笑した佐藤寿は深々と一礼。石原捕手から記念のボールをもらい、握手をかわした。
 「寿人効果」があったのか、この日のカープは4-0で見事に勝利。対中日戦の連敗を13で見事にストップした。カープが同一カード連敗を止めた以上、サンフレッチェとしても続きたい。リーグ戦8連敗、1999年以来14戦連続リーグ戦未勝利が続いている浦和戦における不名誉な記録を止めることは、これから広島が上を目ざすために避けては通れない大きな壁なのである。

 3月25日、ヤマザキナビスコカップでは浦和に勝利。しかし、その試合にはFIFAワールドカップ2010南アフリカ アジア最終予選に参戦している日本代表=田中マルクス闘莉王も阿部勇樹も都築龍太もいなかった。特に、かつて広島で活躍した闘莉王は、今や広島キラー。対広島戦9試合出場で19本のシュートを放ち4得点。「浦和の闘莉王」として初めて広島と対戦した2004年5月2日の広島ビッグアーチでこそ引き分けに終わったが、そこからは8連勝。広島でデビューした選手で唯一JリーグMVPを獲得したこの闘将不在の浦和に勝ったとしても、それは飛車角落ちで対戦したようなものだ。
 その闘莉王のコンディションは決して良くはない。腹直筋痛を抱え、名古屋・清水と欠場した。G大阪戦で途中出場し、柏戦ではフル出場して得点もゲット。しかし柏戦前には「正直、(回復のために)もっと時間が欲しい」と闘莉王自身が漏らしており、本来は試合に出るのも難しい状況のようだ。
 ただ、リーグ戦5連敗という緊急事態を跳ね返すには、闘将のパワーは不可欠。中2日という厳しい日程ではあるが、たとえ先発は厳しくてもベンチ入りメンバーには入ってくるのではないだろうか。

 一方の広島も厳しい状況である。J1では2006年以来3年ぶりに4試合連続完封を記録し、5試合連続負けなしと結果は残している。しかし、佐藤寿・柏木陽介・高萩洋次郎と攻撃のキーマンたちが、それぞれ故障を抱えている。さらに「広島のエンジン」と指揮官・ペトロヴィッチ監督から絶賛されているボランチ・青山敏弘が出場停止。戦力的に非常に苦しい状況で、対浦和戦を迎えることになった。
 振り返ってみれば、広島は対浦和戦で数々の不運に見舞われている。浦和がJ1復帰を果たしたのが2001年だが、それ以降の14戦で退場者を出した試合が4試合。2001年8月25日の試合では、沢田謙太郎とオレグという守備の要が立て続けに退場処分を食らった。2人以上の主力を出場停止や怪我で欠いて闘った試合も多く、2005年9月18日の試合ではボランチの森崎和幸を初めてリベロで起用、2007年8月1日には右サイドの駒野友一(現磐田)をリベロで起用する奇策を用いなければならなかった。ちなみに森崎和リベロの試合では佐藤寿が広島移籍後初のハットトリックを達成し、広島キラー・闘莉王が怪我のため途中交代。しかし、それでも広島は浦和に敗れてしまったのである。

 酷暑の夏、中2日での試合。選手たちの体内に残っている体力の蓄積は、もはやそれほど残ってはいない。回復させることが精一杯で、戦術的修正を施すのは難しいだろう。だからこそ、ここまでチームに浸透しているコンセプトと選手層の厚みがものを言う。
 前者では、ペトロヴィッチ監督が4年目を迎えた広島に一日の長があるだろうが、後者ではもちろん浦和。闘莉王の状態に不安は残り山田直輝も怪我で不在だが、梅崎司が怪我から復帰し、出場停止明けの坪井慶介・鈴木啓太が休養十分で戻ってくる。選手一人一人の経験値でも、浦和の方が上だ。
「たとえ状態が悪くても、浦和は浦和。一つのきっかけで状況を好転させる実力を持っている」とペトロヴィッチ監督は警戒心を隠さない。監督・選手だけでなく、フロント・サポーターも含めた「全広島」のパワーを広島ビッグアーチに結集させることが、10年ぶりの対浦和戦勝利を手中に収めるための絶対必要条件だ。

以上

2009.08.21 Reported by 中野和也
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