8月22日(土) 2009 J2リーグ戦 第35節
C大阪 0 - 1 水戸 (18:04/長居/9,007人)
得点者:67' 高崎寛之(水戸)
スカパー!再放送 Ch181 8/24(月)14:30〜(解説:長谷川治久、実況:谷口広明、リポーター:森田純史)
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攻撃力が持ち味のC大阪と水戸。過去2戦は乱打戦となっただけに、点の取り合いが予想されたが、今回もまずはホームのC大阪が序盤から仕掛ける。ファーストチャンスは2分、右サイドに抜け出した乾貴士がゴールライン際から絶妙ループクロス。これをファーサイドにいたカイオがドンピシャのタイミングでヘッドも、ボールはゴールポスト直撃。そこからも、前田和哉、羽田憲司をはじめとするタイトな守備をベースに攻勢を続けるC大阪は、香川真司の突破などで30分頃までペースを握るが、体を張った水戸守備陣の踏ん張りもあってゴールまでには至らない。
すると、逆に「チーム全体で守る陣形を見つけた」(木山隆之監督)水戸は、高い位置からのディフェンスが目立ち始め、反撃開始。32分にはC大阪のミスを突いて、菊岡拓朗が右足ミドルシュート。ここはC大阪GKキムジンヒョンの好守に阻まれたが、後半に向けて流れを呼び込む。
0-0で迎えた後半になると、ハーフタイムで負傷交代を余儀なくされたマルチネス不在の影響により中盤のキープ力が低下しだしたC大阪。これに対して、水戸は56分、この日序盤から闘志むき出しのプレーを見せていた遠藤敬佑が強烈な左足ミドルシュート。ここから立て続けにチャンスを作り出し、58分には菊岡が右足で、続くCKから中村英之がヘッドで、それぞれ枠を捉える。GKキムのスーパーセーブに得点はならなかったものの、この勢いが、67分に実を結ぶ。
きっかけは敵陣での菊岡のプレス。マルチネスに代わって出場した黒木聖仁からボールを奪うと、高崎寛之とパスを細かくつなぎあう。そして、最後は右に抜け出た高崎が思い切りよく右足でシュート。これがGKキムの股を抜き、ゴールに吸い込まれた。前半からハードなマークを受け続けても動じなかったストライカーの一撃で、水戸がこの試合の均衡を破った。
先制されたC大阪は、69分に主将の羽田を下げて2戦連続得点中のFW小松塁を投入し、2トップにして攻め手を分厚くすると、75分には今季初出場初先発で左サイドを駆け回った尾亦弘友希を下げて、右サイドに攻撃的な酒本憲幸を置き、平島崇を右から左に回して、さらにギアを上げる。
それでも、「本当にやりたいことを捨ててでも、相手に敬意を払って戦わないと、勝てない。だから今回は徹底した守備で臨んだ」と木山監督。「攻撃をスタイルとしている」水戸が、GK本間幸司を筆頭に、全員できっちりとブロックを作って堅く守り続けたことで、C大阪はなかなかゴールを割ることができない。77分の小松のヘッドも、84分のスローインから生まれた香川のシュートも、85分の黒木の強烈なミドルシュートも、惜しくも枠を外れた。
結局、予想外の1-0決着となった試合を制したのは水戸。猛攻を最後まで耐え抜き、C大阪との勝点差を6に縮めてJ1昇格レースに生き残った。「本当に選手たちが素晴らしかった。余計なプレーなども一切せずに、ただ勝ちきるためだけに(戦い)、非常によかった」とイレブンを絶賛した木山監督。試合終了のホイッスルとほぼ同時に両手を突き上げ、喜びを全身で表していた指揮官は、「このチームは、うまくないかもしれないが、強いチームになりつつある」と、今後に向けて手応えを得たようだった。
一方、勝負の第3クール初戦で19本のシュートも空砲に終わり、第22節鳥栖戦以来、今季3度目の無得点敗戦となったC大阪。「決してパフォーマンスは悪くはなかったが、C大阪にとっては、すべてがうまく行かずに終わってしまった」と述べたレヴィークルピ監督は、「マルチネスがいないことで、中盤から前線の部分で、迫力が欠けてしまったことは否めない」と、10番の負傷交代が最後まで響いたことを認めつつ、「控えの選手もそれだけの実力を持った選手がいるので、期待にしっかり応えるプレーをしてほしかった」と、他の選手たちの奮起を促していた。
これでC大阪はここ3戦勝ち星から遠ざかることに。「最近警戒されているので、難しい部分がある。ただ、そこを我慢して戦わなければならない」とは、エースの香川。C大阪が念願のJ1復帰を果たすためには、この苦境を打ち破り、もう一段ステップアップするための「何か」が必要である。その答えは、この試合の水戸のように、チームが一丸となって見つけるしかない。
以上
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2009.08.23 Reported by 前田敏勝
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第35節 C大阪 vs 水戸】レポート:予想外の1-0決着。試合を制したのは守備に徹した水戸。19本のシュートも空砲に終わったC大阪は第22節以来、今季3度目の無得点敗戦。(09.08.23)















