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【第89回天皇杯2回戦 東京V vs ロック】レポート:JFLホンダロックの徹底したカウンター狙いにはまり、東京Vは5年連続の初戦敗退(09.10.12)

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10月11日(日) 第89回天皇杯2回戦
東京V 0 - 1 ロック (13:00/西が丘/1,696人)
得点者:84' 前田悠佑(ロック)
天皇杯特集
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東京Vの天皇杯は、今年も初戦敗退で終了した。
後半39分に献上したPKによる相手の1点が決勝点となっただけに、ただただ悔しさだけの残る敗戦だ。
一発勝負のトーナメント方式に加え、「失うものは何もない」と100%以上の力を出し尽くしてくるカテゴリーが下の対戦相手だけに、高木琢也監督はじめ選手たちも「特に難しい試合になるだろうことはある程度予想していた」という。それでも、その壁を乗り越える対処法を見出すことができなかった。

「難しい試合でも、しっかり勝てるチームが本当に強いチーム」と永里源気は話したが、残念ながら今の東京Vはそのチームには該当しないということだろう。
一足先の10日(土)に行われた天皇杯の試合結果から、この試合の勝者は次戦、名古屋グランパスとの対戦がすでに決まっていた。J2リーグ戦前節で今季のJ1昇格の目標が潰えた東京Vにとって、AFCチャンピオンズリーグ準決勝に勝ち残っているJ1の強豪チームとの試合を良いモチベーションにし、何よりも『勝利』という結果を残したかったが、公式戦で5試合白星から遠ざかっているチームの流れを一変できるようなカンフル剤にはならなかったようだ。

展開としては、試合前に高木監督の言っていた「押し込めると思う。だからこそ逆に、相手のカウンターに一層気をつけなければいけない」の言葉そのものだったのではないだろうか。
その証拠に、ホンダロックの狙いもまさにそこにあった。
プロである相手を『格上』だと認識し、「ポゼッションで支配される中で互角に戦うためには、ボールを奪った瞬間にカウンター的な攻撃を仕掛けていこう」と、廣池寿監督は指示を与えていたという。
「まずは失点0で抑えて、チャンスがあればセットプレーやカウンターで1点取れれば」と、試合後のコメントで監督・選手みなの口からほとんど同じ言葉が聞かれたのは、チームの意思統一の高さの表れだろう。我慢強く守ることを徹底したからこそ巡ってきたPKの場面。まさに「プラン通りだった」と、原田洋志は話した。

ただ、ホンダロックにとっては、この試合の戦い方が東京Vを意識した特別なものでもなかったという。
「僕たちは今年、地域リーグからJFLに昇格したチームなので、上に勝つためにもこういう戦い方が基本スタイル」(前田悠佑)。つまり、自分たちのサッカーをより徹底したことで得た大金星だった。

一方、敗れた東京Vはプラン通りにゲームを進めることができなかった。特に、相手にカウンターをさせないための最善策として高木監督が挙げていた「シュートで終わる回数を増やす」というポイントを追求できなかったことが、結果に大きく響いてしまったのではないだろうか。
また、「自分の力不足。言い訳はしません」と林陵平が自責したが、何度か訪れたビッグチャンスを逃した決定力不足は、チーム全体の課題としても今後早急に改善しなければならない部分だろう。例えどんなに守備が無失点に抑えても、やはり「得点が入らなければ勝つことはできない」(高木監督)。

試合後の監督会見の席で、ホンダロックの廣池監督が語った言葉が非常に印象深かった。
「(前略)スポーツする中で『心・技・体』というのがありますが、『心』はプロだろうがアマだろうが、勝つという気持ちはしっかりと持って戦う。『技』は、プロとウチとでははるかに差がある。『体』は走り負けをしない走力。その、『心』と『体』に勝てば何か起こるだろうと。『技』の部分はなんとかカバーリングできるだろうということを、試合前に選手たちに伝えました」
この言葉に、今試合は集約されているように思う。
サイドチェンジなどのロングパスの成功率、ダイレクトパスの質などの部分では、やはりJ2の東京VとJFLホンダロックとの精度には明らかに差があった。だが、高い技術だけでは『勝利』を得ることは難しく、気持ち、走り(運動量)がいかに大切か、東京Vは改めて感じることとなったのではないだろうか。

痛恨の敗戦から何を学ぶか。これから続く残りのリーグ戦への糧としたい。

以上


2009.10.12 Reported by 上岡真里江
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