12月5日(土) 2009 J2リーグ戦 第51節
岐阜 2 - 1 徳島 (12:33/長良川/5,042人)
得点者:11' ペスンジン(徳島)、57' 佐藤洸一(岐阜)、68' 秋田英義(岐阜)
スカパー!再放送 Ch185 12/6(日)15:00〜(解説:大野聖吾、実況:松井秀、リポーター:桑原麻美)
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松永英機監督辞任。このニュースは突然飛び込んできた。あまりの突然のことに、多くの人たちが驚いた。何故ならば、今年のチームの躍進を作り上げた張本人が、まさかの辞任。クラブと本人の中で話し合いの末に決まったことであり、それ自体は止むを得ないことだが、さすがに何ともいえない気持ちになった人も多いだろう。しかし、それが現実。プロの世界である以上、そういった出来事は常に隣り合わせ。何故ならば、この世界に『保証』という言葉は存在しないのだから。
ホーム、そしてリーグ最終戦。岐阜は徳島を長良川競技場に迎えて戦った。あいにくの雨だが、スタンドには5,042人の観衆が集まった。そして岐阜のユニフォームの胸には赤い『アメットビー』のロゴが。この試合から天皇杯まで岐阜のユニフォームに待望の胸スポンサーがついた。この記念すべき日でもあり、長良川競技場での今年最後の試合。何が何でも勝利で飾りたかった。
前半、岐阜は思わぬ形で失点する。11分、徳島の右FKからのボールをGK野田恭平がファンブル。これをDFペ・スンジンに押し込まれ、1点のビハインドを背負う。ここからリズムが崩れ、徳島に押し込まれる時間が続いた。だが、徐々に徳島の2トップにボールが収まらなくなっていくと、これまで引き気味のポジションにいたMF橋本卓も、徐々に高い位置でプレーできるようになり、ペースは岐阜へと移って行く。
後半、前半終了間際に掴んだ流れを岐阜は手放さなかった。「相手の7番(徳重)、29番(六車)に前半起点を作られていたので、後半は配置を変えて相手のよさを消した」と松永監督が語ったように、中盤をダイアモンドから橋本と菅和範のダブルボランチに切り替え、高木和正と嶋田正吾の両サイドハーフを流動的からフィックスさせた。これにより相手の2トップをCBと挟み込んで、ボールを奪ったり、セカンドボールを拾って、そこから素早く両ワイドに展開して、徳重隆明と六車拓也の裏のスペースを使って一気にショートカウンターを仕掛ける。この狙いが的中。相手の攻撃の起点を奪い取り、逆に自分たちの起点を明確にした攻撃で、徳島を守勢に回らすと、57分には中央の橋本のパスを受けたFW佐藤洸一が、巧みなトラップと切り返しから、技ありのコントロールシュートを決めて同点に追いつく。これで勢いに乗った岐阜は68分、左サイドを突破した高木のクロスを中央で佐藤が粘り、相手DFに当たってこぼれたボールを一気にかっさらって、そのままゴールに突き刺した。
逆転した岐阜はその後も攻め立て、一度掴んだ流れを最後まで話すことは無かった。後半だけで相手の3倍の9本のシュートを浴びせた岐阜が、見事な逆転勝利で、有終の美を飾った。
「目標の10位には届かなかったけど、18チーム中の12位。昨年はCクラスで、今年はBクラスに入ることができた。ここからAには入るにはもっと個々のレベルアップが必要。もっと試合運びを学んで行ってほしい」。試合後、松永監督はこう話した。
まずはリーグ戦が終了した。まだ天皇杯があるだけに、ここですべてを振り返るのは早いが、今年は岐阜にとって非常に密度の濃い1年だったことは間違いない。クラブとして、チームとしてステップアップするために、必要な1年だった。土台とも呼べる1年だった。だからこそ、今後が重要になってくる。残念ながら、ここから積み上げて行く作業に着手するのは松永監督ではないが、松永監督のバトンを確かに受け取れる人材の獲得をクラブに希望したい。そうしなければ、今年の大きな前進が、現時点で感じられている価値から下がってしまう危険性がある。クラブに終わりは無い。今日の勝利を来季につなげるべく。明日からは天皇杯へ向けて、そして来季に向けて走り出さなければならない。
以上
2009.12.06 Reported by 安藤隆人













