12月5日(土) 2009 J1リーグ戦 第34節
G大阪 2 - 0 千葉 (15:33/万博/20,031人)
得点者:28' 遠藤保仁(G大阪)、58' 遠藤保仁(G大阪)
スカパー!再放送 Ch183 12/6(日)14:30〜(解説:上田滋夢、実況:寺西裕一、リポーター:竹島麻里子)
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毎年のことながら『Jリーグ最終戦』には特別な雰囲気が漂う。それは『優勝』や『残留』を争っていることが影響していることももちろんあるが、何より1年を通して作り上げてきたチーム、仲間との最後の試合ということが、選手の胸に他の試合とは違う『特別』な気持ちを抱かせるのだろう。
この日の『G大阪VS千葉戦』もキックオフ前からどこかそんな雰囲気が漂っていた。しかもプレビューにも書いたように、いくつか縁を感じる出来事が重なったことも少なからず影響したかも知れない。プロとしてのスタートを切った古巣を相手にした中でのG大阪・DF山口智のJ1通算400試合出場達成。そして今季限りでの引退を決めた千葉・DF斎藤大輔のラストゲーム。試合前のスタンドを見渡しても、どこか特別な雰囲気が漂っていて、サポーターが思い思いに作り、掲げていたゲーフラからも、いろんな『思い』が伝わってくる。試合中は当然、敵として戦う訳で、それはサポーターも同じだが、この日、万博記念競技場に集まった20031人の観客は、見方を変えれば、最終戦を戦う選手たちを最後まで精一杯応援する、という決意のもとで全員が一つになっていたようにも感じられた。
試合は『遠藤保仁劇場』になった。
もちろん、そこに至るまでには、G大阪が序盤からしっかりと前線からのプレスをかけて高い位置でボールを奪い、優勢に試合を運んだこと。試合中に相手選手と接触し、顔面を強打したDF中澤聡太が途中交代となるアクシデントもあった中で、DF安田理大を投入し、左サイドのDF高木和道をセンターバックに据えても、動揺はなく、全体が攻守に連動できたこと。また後半に入り、4-5-1から4-4-2へとシステム変更をしてきた千葉に対し、押し込まれる回数が増え、ラインが下がり気味になった時間帯あったが、全員が我慢強く試合を運び、自らのラインを取り戻したこと。などが挙げられるが、それでも停滞したムードを打ち破るべく決めた28分の技ありフリーキック。そして、後半、やや押し込まれる時間帯の中で、相手を突き放す58分のPKと、『結果』に繋がるのみならず、流れを引き寄せたり、引き戻したりしたという意味で、試合の明暗を分けた『重み』のある2点であったことは間違いない。ちなみに、遠藤はこのPKで磐田の中山雅史選手を抜いて、現役選手の中で最多PK記録(21ゴール)を更新。これについては「それだけみんながペナルティエリアで勝負しているっていうこと」だと仲間を称えた上で「PKは一番簡単で、確率が高い得点なので、これからも全てものにしていきたいと思う。」と思いを語った。
対する千葉は序盤こそ押し込まれる時間帯が続いたが、1点を追いかける後半はスタートから積極的に仕掛けG大阪ゴールを脅かした。結果的に決定力に欠いたこと、またG大阪GK藤ケ谷陽介のファインセーブもあり最後までゴールをこじ開けることは出来なかったが、「選手が後半1点穫られたあとも積極的に、1点返そうとチャレンジしてくれたことは大きな収穫だった」と江尻篤彦監督。来季はJ2降格が決定しているため、同カードを楽しめるのは少なくとも再来年以降となるが、その再来年には必ず、再びJ1の舞台で両者がしのぎを削り合えることを楽しみにしている。
最後になったがこの日スタンドを埋め尽くした20031人の観客の皆さん、試合をサポートしたスタッフの皆さんにも今一度拍手を贈りたい。G大阪は優勝争いから脱落し3位が決定、千葉は降格が決定した中での一戦だったが、ほぼ満員となったスタジアムで最後まで熱く、そして、いろんな意味で『温かさ』を感じられる試合や、セレモニーが行われたのは、選手と共に戦ったファンの皆さんやスタッフの存在があってこそ。来年もまたJリーグを、そしてG大阪、千葉を盛り上げるべく熱いサポートで後押ししてくれることを願っている。
以上
2009.12.06 Reported by 高村美砂













