12月5日(土) 2009 J1リーグ戦 第34節
清水 0 - 0 名古屋 (15:34/アウスタ/17,218人)
スカパー!再放送 Ch185 12/7(月)05:00〜(解説:三浦泰年、実況:桑原学、リポーター:真鍋摩緒)
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試合内容に関しては、どちらの指揮官もある程度納得した表情を見せた。だが結果は、お互いに1点が取りきれず、スコアレスドロー。選手たちも気持ちの入ったプレーを見せたが、終わってみれば清水7位、名古屋9位という成績を象徴するような最終節となった。
この時期としては強い雨が降り続くあいにくのコンディションだったが、両チームとも立ち上がりからしっかりと足を動かし、自分たちのサッカーを表現していた。清水はGKが西部洋平から山本海人に代わり、ケガの岩下敬輔に代わって平岡康裕がセンターバックに入った以外は前節と同じで、システムもいつもの4-4-2。名古屋は、今季限りでチームを離れる山口慶が先発に入るなど多少のメンバー変更はあったが、システムは前節と同じ攻撃的な4-3-3(あるいは4-1-4-1)を採用して最終節に臨んだ。
戦い方も、もちろん自分たちのやり方通り。名古屋はしっかりとパスをつなぎながらサイドからチャンスを作るという形を徹底させ、それに対して清水はきっちりとコンパクトな守備のブロックを整え、名古屋のサイドチェンジにも対応して、なかなかつけいるスキを与えない。前からのプレッシャーも効いて、何度か良い位置でボールを奪い、そこからファストブレイクを仕掛けて名古屋ゴールを脅かした。
名古屋がもっとケネディへのロングボールを入れ、そのセカンドボールからチャンスをうかがうという形を多用してきたほうが、ピッチコンディションを考えても清水にとってはイヤだっただろう。だが、そこは名古屋も自分たちのリズムを作ることにこだわった。15分に右サイドバック・田中隼磨のクロスからケネディが決定機を迎えた場面のように、良いサイドチェンジが通ればチャンスにもつながっていた。
清水のほうも11分には速攻から、13分には左CKから岡崎慎司がシュートを放ったが、ここは枠をとらえきれない。前半は、36分に阿部翔平の左クロスから決定機を迎えた場面もあり、相手をヒヤリとさせるという意味では名古屋が多少上回ったが、ほぼ互角の勝負を展開していた。
後半に入ると、アンカーの三都主アレサンドロに自由を与えすぎてしまった部分など、前半の問題点を清水が修正し、流れを自分たちのほうに引き寄せていく。そしてボールを支配する時間も、速攻の回数も、シュートの数も増やしていった。だが、速攻の場面では、そのパスが通っていればビッグチャンスになるのに……というパスがなかなか通らず、クロスもなかなか決定機につながらない。相手を押しこんでからのミドルシュートでも、日本代表GK・楢崎正剛を慌てさせるだけの一発は打てなかった。
25分を過ぎたあたりからは、疲労の影響もあって清水の中盤が間延びし、名古屋が攻勢をかける時間帯を作ったが、「最後のクロスのところで精度が足りなかった」(ストイコビッチ監督)という課題もあって、ゴールには結びつかない。
清水も反撃して、34分にはヨンセン(24分〜)のシュートが右ポストに跳ね返され、そのすぐ後にも枝村匠馬が決定的なシュートを放つが、楢崎に止められてしまう。そうした怒濤の攻撃の中で35分にマギヌンがファウルを犯してイエローカード。これに異議を唱えたことで直後に2枚目が出て、マギヌンが退場になってしまう。
これで最後は清水が押しこむ展開になり、44分には岡崎が相手陣内でボールを奪い、ドリブルからシュートを放つが、これも右に外れる。結局岡崎は、今季の目標であったリーグ戦での15点目を取ることができず、0-0のままタイムアップ。清水は連敗を5でストップし、名古屋は最後に4試合連続無失点という結果を残したが、試合後に残った印象は、どちらも「勝ちきれなかった」というものだった。
これで清水は13勝12分9敗の7位(勝点51)、名古屋は14勝8分12敗の9位(勝点50)でフィニッシュ。とくに清水は、ホーム17試合のうち引き分けが半分以上(9試合)あったことと、最後の失速が大きく順位に響いてしまった。だが、ここに来てようやくチームは復調の兆しを明確に示している。
名古屋とは、天皇杯の準決勝で再び当たる可能性がある。両チームとも、リーグ戦では逃したAFCチャンピオンズリーグ出場権を獲得するためにも、何としても天皇杯のタイトルはほしいところ。リーグ戦のことを振り返るよりも、天皇杯に向けてどれだけチーム力を高めていけるかが重要になる。
以上
2009.12.06 Reported by 前島芳雄













