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【J2:第51節 草津 vs 栃木】栃木側レポート:北関東ダービー最下位、年間17位の悔しさを来季以降に繋げることが、今季で退団する選手への報いとなる。(09.12.06)

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12月5日(土) 2009 J2リーグ戦 第51節
草津 3 - 2 栃木 (12:34/正田スタ/5,661人)
得点者:33' 都倉賢(草津)、47' 山崎渡(草津)、52' 有薗真吾(草津)、76' 川上典洋(栃木)、80' 稲葉久人(栃木)
スカパー!再放送 Ch183 12/7(月)08:00〜(解説:佐藤正美、実況:山田浩史、リポーター:円戸由香)
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敷島で、散った。華麗に、とは程遠く、しぶとく。

序盤から北関東ダービー制覇のタイトル獲得に燃える栃木SCが優位に試合を運ぶも、33、47、52分にゴールを連取したのは、対栃木戦は2戦(第1クール1-0、第2クール0-0)ノーゴールのザスパ草津。得点ランキング2位の都倉賢が、自ら奪取したPKで火が付き、怒涛のゴールラッシュ。対する栃木は残り15分で2点を返したが、反撃も及ばずに敗れ去った。

勝って北関東を制覇して、打ち上げ花火みたいに「あぁ、綺麗だったね」と今季を締める締め方が最も心地よかったのかもしれないが、負けても線香花火みたいに終わった後にほんのわずかな時間でも余韻に浸れる試合ができたことは、少し寂しかったけれど、それほど悪いことではなかったように思える。たとえ草津戦が、栃木にとって勝利以外に意味など存在しない、初代・北関東王者のタイトルが懸かった大事な一戦だったとしても。

栃木サポーターはゴール裏に高々と掲げた。

「ダービー意地でも獲れ!!このまま終われねえだろ」

結果的にダービーカップを群馬から栃木に持ち帰ってくることは叶わなかった。今季、何度も裏切ってきたサポーターの思いに、今回も応えることはできなかった。初代王者には水戸ホーリーホックが就き、草津に屈したことで栃木は最下位に沈んだ。勝てば優勝というシンプルなミッションは失敗に終わる。8位・水戸、10位・草津、17位・栃木と年間順位通りに、栃木が参入して幕を開けた「北関東新時代」も、終わってみれば順当な結果に収まった。

しかし、「このまま終われねえだろ」というサポーターの思いは、選手に届き、響き、「意地」を見せることはできた。76分の川上典洋、80分の稲葉久人のゴールが、今季限りでの退団が決定している2人のゴールが、その証拠だ。2-3と食い下がり、同点に追い付き、逆転まで持ち込む展開を作り出せたのは、栃木という名前を背負って戦う「誇り」と「意地」だった。

奇しくも12月5日の決戦は後半開始から雨が落ち、3点のリードを許していたことで、今でも語り草となっている5年前の足利を思い起こさせた。試合終盤のたった5分間で、3点差を詰め、ドローに持ち込んだ試合を。でも、同じことは何度も起こらなかった。試合を振り出しに戻せなかったし、引っ繰り返すこともできなかった。2-3というスコアは「あと一歩届かず、惜しい試合を繰り返してきた」今季の栃木を象徴するものだった。

「負けを引き分けに、引き分けを勝ちに持っていくことが、来季は求められる」と、ホーム最終戦の東京ヴェルディ戦後にエース河原和寿は語った。J参入元年を戦い、突き付けられたのは、「勝ちきる」ことの難しさであり、接戦をものにできないひ弱さだ。決めるべきところで決め、守るべきところで守る。そうした肝心な場面での、攻守の「決定力」が足りなかった。でも、課題が多く見つかった1年間だったからこそ、来年に活かせるものがたくさんあるはずだ。

年間8勝では、プラス材料は簡単に探せない。それでも、「退団する選手が見せてくれた意地は、残った選手、スタッフが活かして引き継いでいかなければいけない」と松田浩監督が言ったように、前節の東京V戦(2-3)、今節の草津戦とビハインドを背負った状態からゴールを奪えたことは、来季に繋がるものだし、繋げなければいけない。思いは時代や選手が変わっても継承していくべきだし、継承されるべきだ。

16名も大量解雇した一方で、2名の大卒新人の加入が発表され、来季へ向けた動きが週明けにも加速しそうな栃木。今季は監督交代のドタバタ劇などでスタートから躓いたが、新体制を早く固め、明確な指針を打ち出し、J2初年度の反省を活かして、2010年は笑顔に満ちた1年となることを願わずにはいられない。

最後に今年で栃木を去る、栃木を愛してやまない、気高き戦士たちを列挙して本稿を締めくくりたい。

GK小針清允、DF井上雄幾、DF川上典洋、DF斎藤雅也、DF工藤祐生、DF田村仁崇、MF栗原圭介、MF星大輔、MF高安亮介、MF伊藤淳嗣、MF向慎一、MF李鍾民、FW若林学、FW松田正俊、FW石舘靖樹、FW稲葉久人。

ありがとう。また、どこかの、ピッチで。いつか、また。

以上

2009.12.06 Reported by 大塚秀毅
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