12月5日(土) 2009 J1リーグ戦 第34節
柏 2 - 3 川崎F (15:34/柏/10,135人)
得点者:30' ジュニーニョ(川崎F)、39' 鄭大世(川崎F)、40' 中村憲剛(川崎F)、69' フランサ(柏)、79' フランサ(柏)
スカパー!再放送 Ch185 12/7(月)18:00〜(解説:柱谷幸一、実況:下田恒幸、リポーター:小野寺志保/高木聖佳)
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
最終戦に臨むメンバーは前節の大宮戦から、負傷の村上佑介が出場停止明けの杉山浩太に代わった以外は変更なし。川崎Fの素早い切り替えからの速攻に押し込まれながらも、鄭大世に長いボールを当ててくる場合はパク・ドンヒョク、近藤直也がしっかりと競り合い、ジュニーニョ、レナチーニョがワイドへ抜け出した時は、両サイドバックはもちろんサイドハーフやボランチがケアしつつ、仮にサイドの局面で1対1を作られたとしても、中央の枚数では数的優位を保って序盤の川崎Fの猛攻を耐え抜いた。
その後、落ち着きをみせた柏はフランサを起点に反撃を試みる。12分、ゴール前でのフランサのタメから、タイミングを見計らって右のスペースに流したパスに、後方から駆け上がってきた杉山がシュート。18分には左サイドから橋本和、澤昌克とつなぎ、最後はフランサがミドルシュートを放つ。だが、この2つのチャンスは川崎FのGK川島永嗣が見事なセーブでゴールを死守した。どちらに転んでもおかしくはない互角の攻防が繰り広げられていた。
ところが30分、オーバーラップした森勇介に対するパク・ドンヒョクのタックルで川崎FにPKが与えられ、これをジュニーニョが決める。さらに39分には、小林祐三とジュニーニョの競り合いからのこぼれ球が柏ゴール前へ流れ、ルーズボールを拾った鄭大世がゴールへ流し込み0−2。その1分後には、柏GK菅野孝憲のミスキックからレナチーニョがループシュート。これは小林がライン上で阻止したものの、セカンドボールを中村憲剛が右足インスイング技ありのコントロールシュートで、ゴール左隅へ決めた。わずか10分間の川崎Fの怒涛のゴールラッシュ。柏は3点のビハインドを背負った。
「バラバラになってサッカーをするな、我々のサッカーを最後までしていかなくてはいけない。一番大事なのはオーガナイズ、チームで戦って点を取りに行く」。ハーフタイムにネルシーニョ監督の檄が飛び、選手たちは気持ちを切り替えて後半を迎えた。「3点を取って試合をひっくり返すつもりだった」と言う菅沼実が53分、大谷秀和に代わってピッチへ登場。縦横無尽に動き回り、柏に活力をもたらす。59分、小林がこの日2枚目のイエローカードで退場になったが、大津祐樹に代わって藏川洋平が右サイドバックのポジションに入り、果敢に仕掛ける。数的不利な状況ながら柏が川崎Fを押し込み始めた。
69分、藏川のオーバーラップからPKを得た柏は、フランサが右足インサイドキックでゴール左隅へ決めて1点を返す。79分には栗澤僚一、菅沼とつなぎ、最後は後方からゴール前のスペースに猛然と駆け上がってきたフランサが、絶妙のトラップから右足アウトサイドで川島の手元を破るゴールを決めた。
しかし84分に杉山も2枚目のイエローカードを受け、2人少ない戦いを余儀なくされると、柏の反撃もここまで。あと一歩及ばず2−3で敗れた。試合終了の瞬間、敗れた柏の選手、サポーターはもちろんのこと、勝利を収めた川崎Fの選手も埼玉スタジアムの結果を知ったために、日立台はまるでこの試合には勝者が存在しなかったかのような雰囲気に包まれた。
良いゲームをしながら失点後に崩れ、後半になって持ち直し反撃を見せるも、前半のビハインドが響いて敗れてしまう。まさに今季の「負けパターン」を思わせる試合内容だった。「勝ってみんなを送り出してあげたかった」と話す大谷の言葉は、チーム全体の代弁でもあろう。試合後は、鎌田次郎、アンセウモ・ハモン、ポポ、柳澤隼、山根巌、南雄太、チームを離れる6選手の退団セレモニーが行われた。12年間柏に在籍した南が最後、ゴール前のサポーターへ向けて発した言葉、「絶対に1年でJ1に戻ってください」。来季はその思いを胸に抱き、柏は新たなスタートを切る。
以上
2009.12.06 Reported by 鈴木潤













