3月31日（水） 2010 ヤマザキナビスコカップ
清水 2 - 0 湘南　（19:00／アウスタ／9,015人）
得点者：85' 藤本淳吾（清水）、90'+3 原一樹（清水）
★ヤマザキナビスコカップ特集ページ
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●長谷川健太監督（清水）：

「平日にも関わらず、たくさんのサポーターが応援に駆けつけてくれて、大変感謝しています。また、選手たちも90分間よく戦ってくれたと思っています。
前半は、湘南のペースでゲームが推移したんじゃないかなと。非常に出足も良くて、とくにボールを縦に入れたところでの相手のプレッシャーや出足というところで、一歩相手のほうが上回って、そこからカウンターというような形で、2列目またDFラインからも非常に攻撃参加もあって、前半は点を取られてもおかしくないようなシーンが2度3度あった。そういう中で今日初先発の武田が、よくゴールを死守してくれたんじゃないかと思っている。
後半はだいぶ押し込むような形ができて、ハーフタイムにはもっとフローデの高さを生かしてサイドから攻めようと。湘南との形の違いというところを、湘南は縦にというところだが、エスパルスはサイドからというところを、後半は示していかなければいけないという話をした。よくサイドからボールが上がるようにはなったが、もうひとつゴール前の迫力というところがなかったので、原を入れてゴール前の枚数を増やした。そういう流れから、フローデがよく粘ってPKをとってくれたと思っているし、よく藤本がゴールを決めてくれたんじゃないかなと思っている。
湘南とは2週間ぐらい前に練習試合をやって、湘南のグラウンドで0-5で敗れたが、そこでの教訓が今日の前半に生きたのではないかと。練習試合をやっていなかったら、前半点を取られてもおかしくないシーンがあったので、それが今日の試合の勝利につながったと思っている。ナビスコカップの第1戦、昨シーズンはホームで山形に敗れて非常に苦しいスタートだったが、今年のナビスコカップ予選の初戦はホームできちっと勝つことができたことは、非常に大きかったと思う。今回初めて出たとか、なかなかチャンスがなかったという選手が、非常にアグレッシブにプレーしてくれたと思っている」

Q:今日は、前線と中盤でかなりメンバーが変わりましたが、そういう中での成果と課題は？
「成果はいろんな選手を試せたというところと、それぞれが非常に高い意識を持ってプレーしてくれたこと。ただ、そういう中でまだまだ3トップの絡みとか、3トップとトップ下の絡みというところが……良い部分もあったが、ゴール前での絡みというところがまだ少なかったので、あのへんがもう少しうまく絡みが出てくると、もっとゴール前での迫力が出てくるのではないかと思った。ただ、それを試合でやりながら、今日の経験を次に生かしてくれれば思っている」

Q:ちょっと攻撃でミスが多かったと思いますが、お互いの呼吸という面も影響しましたか？
「それはあると思う。山本真にしても、アンカーはキャンプではやっていたが開幕してからはトップ下のポジションに入ることが多かったので、アンカーは多少不慣れな部分があったと思うし、藤本もトップ下というのは初めて公式戦でやらせたので。淳吾は淳吾の良いところが出たが、どうやって前線の選手をうまく使うのかというところは、まだ出し切れなかった部分があると思っている。そういった中で、3トップの3人の関係というところも、まだもっとやれる選手たちだと思っているので、これから回数を重ねれば、さらに良くなっていくと思っている。

Q:メンバーがかなり変わった中で、清水がやろうとしているサッカーというのは、どのぐらいできたと感じていますか？
「どのぐらいというのは難しいが、前半は湘南と同じようなサッカー……相手に合わせてしまったのかなと。相手が真ん中、真ん中に来るようなサッカーで、非常にテンポのあるサッカーをするが、切り替わった瞬間にスペースがある分、同じようなサッカーをしてしまって、サイドからクロスというシーンがあまりにも少なかったのかなと。シュート数もたぶん少ないと思うが、うちの形というのは、サイドからどう良いボールを入れて、そこでゴールを割るというサッカーなので。前半は湘南のサッカーに合わせてしまった部分があると思う。後半は、よくサイドに振りながら押し込んだ形でクロスまで……ただ、中への入り方という部分で改善すべき点はあると思うので、そういうところをこれから詰めていきたいと思っている」

Q:横浜FM戦がすぐありますが、小野、岡崎、ボスナーは出られるでしょうか？
「はい、戻れます。一応週末に合わせてコンディションは作らせているので、週末のゲームではきちっとやってくれると思っている」

Q:ここまでどこにも負けていないということで、流れは非常に良いと思いますが、これからどうですか？
「ただ、試合の内容的にはまだ選手たちも満足していないと思うし、もっともっと内容を良くして、サポーターに喜んでもらえるようなサッカーを、どんどん突き詰めていきたいと思っている」

以上