3月31日(水) 2010 ヤマザキナビスコカップ
京都 1 - 1 大宮 (19:01/西京極/6,041人)
得点者:44' ディエゴ(京都)、58' 藤田祥史(大宮)
★ヤマザキナビスコカップ特集ページ
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京都と大宮のヤマザキナビスコカップ開幕戦は、1-1と勝点を分け合う結果となった。
先発メンバーを幾人か入れ替えた両チーム。大宮は石原直樹を中盤右サイドで、ルーキーの金久保順を左サイド中盤で先発させ、青木拓矢と金澤慎を左右のボランチに配置した。京都は宮吉拓実がFWで起用され、左サイドバックに中村太亮が、安藤淳が中盤右に配置された。
試合は、大宮がコンパクトに陣形を保って、早いプレスをかける展開に。守備意識の高かった大宮がボールを拾う場面が目立ち、10分には石原がミドルシュートを放ち、25分には杉山新からグランダーのクロスで市川雅彦が詰めるなど守備から攻撃へ展開しようとする。ただ試合後、張外龍監督が「シュートレンジまでは行くが、そこからイメージやコンビネーションが必要」と話す通り、攻撃時にタメが出来ないため厚みのある攻撃には至らない。
対する京都は、シュートは少ないもののチャンスは作っていた。14分には左サイドで宮吉がボールを奪って中央の安藤へクロスを送った場面や33分にはディエゴと安藤でパス交換から右サイドを崩した場面、43分にディエゴが頭で落として中山博貴がエリアの外からポストに当たるシュートを放つなど見せ場を作っていた。
得点は前半の44分、右サイドでFKを得ると、ディエゴが送ったボールに京都の選手が頭で合わせようと飛び込む。GKがボールの軌道を読み切れずにゴールに吸い込まれ、京都が先制を奪う。
後半、京都は守ることなく追加点を奪いに行く姿勢を見せる。しかし後半13分、京都が大宮の裏を取ろうと出したボールに宮吉が柔らかいトラップを見せるも、シュートを打てず相手GKにボールが渡ってしまう。すると、そこから大宮はカウンター攻撃を仕掛け、藤田祥史からエリア内右サイドの市川へ。そこからマイナスに折り返し、これを藤田が右足で決め同点にする。これで勢い付いた大宮は後半17分に金久保がシュートを放ち、21分にはオフサイドとなったものの左サイドのFKからゴールネットを揺らすなど、流れを引き寄せる。
この状況を打開するため京都は後半22分に柳沢敦を投入する。その柳沢が裏への飛び出しでチャンスを作ると京都も攻撃が機能し始める。
だが、後半33分には大宮にFKのこぼれを繋がれ、杉山にドリブルで持ち込まれGKと1対1の場面を作られるなどピンチも招く。
結局1-1からスコアを動かせず勝点1を分け合う結果となった。
試合後、張監督は連敗を止めたことと金久保ら若い選手の奮闘を成果として挙げ、課題としてシュートレンジに入ってからのイメージやコンビネーションを挙げた。
京都は、加藤久監督が試合後「大宮とやるチームは我慢が強いられる」と話した通り、大宮のコンパクトで粘り強い守備に手を焼いた感はあったが、前半からその大宮の守備を何度か崩すところもあり、コンビネーションでは向上している成果を見せた。だが、崩しは見せてもシュートが少ないというのは、観ている者にとって消化不良な印象を残しているだろう。
気になるのは選手のパフォーマンスの出来に開きが出てきたことか。攻撃陣で、中山、ディエゴ、柳沢は今節も観ているものを納得させてくれる高いパフォーマンスを見せてくれた。そして両サイドバックの増嶋竜也と中村太亮、さらに中盤の安藤淳も個性と積極性がプレーに現れていたように感じさせてくれた。だが、渡邉大剛、鈴木慎吾、宮吉となるとフィニッシュへのイメージを観ている者に伝えきれていない印象を与えたように思う。宮吉は、相手を翻弄するボールコントロールで非凡さを随所に見せてくれたが、その後、肝心なフィニッシュまで持っていけなかった。逆に途中出場の柳沢は裏への飛び出しでボールが出ると強烈にフィニッシュの雰囲気を漂わせた。渡邉も、ポジションをサイドから中央へと移動しボールを引き出す所までは期待を持たせてくれるが、そこからはアイデアあるプレーというよりも選択肢がなくドリブル、パスに入るという印象。彼らから「得点に向けて仕掛けなければ」というのはすごく伝わる。だが正直、肝心なフィニッシュへの道筋は、あまり伝わらなかった。自分の個性、特徴をどういう場所、どういうプレーならば爆発させられるか、ということをチームの仲間に伝えきれていないのでは、という印象だ。「ここでこういうボールを出してくれたら絶対にフィニッシュに持っていく」という強い意図を、中山やディエゴ、柳沢から強く感じる。だから、「ここに出せ」と強烈なメッセージを持って動き出すことができるのではないか。そのためにボールを持たない時にどう動くか、今の中山はその動きを観ているだけでも意図を感じさせてくれる。チームのために、という気持ちが逆に個性を、「自分の考える自分のベストな形」を、抑え込ませてしまっているように見え、もっとわがままにプレーしても良いのではないかと思わせる。
水本裕貴は「リスクを冒して点を狙いに行くということを今年やっているので、(守備陣の)負担は大きいかもしれませんが、(攻撃時に)上がらないようにとか、そういうことはしないですね」と話した。今節も1失点してしまった。完璧な守備ではないかもしれないが、今の京都の攻撃は水本、水谷ら守備陣に支えられている。彼らがこう決意を語ってくれている以上、多少、我を通してでもフィニッシュへ向かっても良いのではないだろうか。
そう言えば、郭泰輝も時々攻撃参加するようになったが、非常に良いアクセントになっている。これも郭泰輝の強い個性の一つなのだろう。
以上
2010.04.01 Reported by 武田賢宗
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