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【ヤマザキナビスコカップ 清水 vs 湘南】レポート:期待されたフレッシュなサッカーは両者ともあまり見せられなかったが、最終的には清水の地力勝ち(10.04.01)

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3月31日(水) 2010 ヤマザキナビスコカップ
清水 2 - 0 湘南 (19:00/アウスタ/9,015人)
得点者:85' 藤本淳吾(清水)、90'+3 原一樹(清水)
★ヤマザキナビスコカップ特集ページ
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終わってみれば、地力の差…というより個の力の差が出て清水が2-0で勝利。ただ、フレッシュなメンバーだからこそ期待された見どころは、両チームとも十分に発揮できたとは言えなかった。

ホームの清水は、リーグ戦前節の川崎F戦とはスタメンを7人変更。さらに前節で先発した選手も、センターバックの平岡康裕以外は3人ともポジションを変えてスタートしたため、チームとしてはほぼ別ものとなった。対する湘南はさらに大胆で、GK野澤洋輔を除くフィールドプレイヤー全員を代え、完全に別のチームとしてアウスタに乗りこんだ。
だが、前半はホームで有利なはずの清水よりも、どちらかといえば湘南のペースで試合が進む。ポゼッションでは個々のキープ力で勝る清水が上回ったが、最後の崩しにかかるところでは呼吸が合わないシーンが多く、ミスも目立ったため、それに乗じて湘南がカウンター攻撃を仕掛ける場面が多くなった。その際の勢いや運動量では湘南が勝り、速いパス回しも披露して、決定機と言えるシーンは、前半に関しては湘南のほうが多く作った。
ベテラン伊東輝悦の攻守にわたる精力的な働きとバランス感覚がなければ、前半の清水はもっとバタバタしていたことだろう。それでも、プロ入り5年目で公式戦初出場のチャンスを得たGK武田洋平が落ち着いた対応を見せ、30分に打たれた決定的なミドルシュートの場面では、素晴らしい反応を見せてチームを救った。
3月14日(日)に行なわれたサテライトの練習試合では0-5で湘南に大敗したが、そのゲームに出ていた選手が多かったこともプラスの要素。湘南は3トップの両翼がダイアゴナルに走ってゴール前に飛び込んでくる形を得意とするが、うまくマークを受け渡して対応できたことが大きかった。「練習試合をやっていなかったら、前半点を取られてもおかしくないシーンがあった。それが今日の試合の勝利につながったと思う」と、長谷川健太監督も試合後に正直な胸の内を語った。

だが、期待された清水の攻撃陣に関しては、後半もなかなか冴えが見えてこない。右ウィングとして起用された永井雄一郎は、果敢に勝負を仕掛けるものの、まだ切れ味が不足し、突破する場面よりもボールを失う場面のほうが目立った。左の大前元紀は、ワンツーなどで時折持ち味を発揮したものの、ヨンセンもミスが目立ったこともあって、周囲との絡みはもうひとつ。
トップ下でプレーした藤本淳吾は、バイタルエリアでうまく動き、前を向いてボールを持つ場面は多く作ったが、そこから決定機を演出するという意味では物足りない。守備では良い働きを見せたアンカーの山本真希も、攻撃の展開力という意味では力を出し切れなかった。

一方、湘南のほうは、運動量では確実に清水を上回ったが、「ただ走り回ればいいというものではない。どう(動きの)質を上げていくかというところを、大人のサッカーとして感じてほしかった」と反町康治監督が振り返ったように、“考えて走る”という意味ではもうひとつ。後半は清水が落ち着いてサイド攻撃を増やしたこともあって、守勢に回る時間が長くなり、チャンスらしいチャンスはほとんど作れなくなっていった。
そんな中で、効率良く走れなかった湘南には、終盤で徐々に疲労の色が表われてくる。コンビネーションが良くなかった清水も、何とか1点を取ろうと仕掛け続けたことによって、湘南の守備陣を少しずつ疲弊させることはできていた。

その成果が表われたのが後半39分。太田宏介の左クロスをヨンセンがペナルティエリア内でキープしたところで、我慢しきれなくなった島村毅が足をかけて倒してしまいPKの判定。これを藤本がきっちり決めて、清水がようやく先制点を奪った(得点は40分)。
その後も湘南の守備陣にミスが目立ち、44分にはまたも島村が、交代出場の原一樹を倒してPKを与えてしまう。これは原が自ら志願して蹴ったが、正直すぎるキックはGK野澤に弾かれてしまった。だが48分には、大前の右CKから原が頭で決めて名誉挽回。結局、2-0で清水が湘南の挑戦を退け、予選突破に向けてホームで好スタートを切ることに成功した。

両チームとも、フレッシュなメンバーが貴重な経験を積めたことは大きなプラスだったが、駆けつけたサポーターを楽しませる試合ができたかといえば、微妙なところ。無敗と無失点を継続させた清水も、戦いぶりは盤石とは言えない。今後のヤマザキナビスコカップ予選も含めて、この試合を次に生かしていくことができなければ、サポーターも納得しないだろう。

以上


2010.04.01 Reported by 前島芳雄
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