スカパー!生中継 Ch308 15:55〜(解説:未定、実況:西岡明彦、リポーター:未定)
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神戸は名古屋が苦手としているチームのひとつだ。過去の対戦成績は05年から08年の4年間で2勝1分3敗。昨季は1勝1分と勝ち越したものの、2試合ともに優勢に試合を進められている。その理由は様々なことが考えられるが、昨季に限って言えば神戸のチームカラーともいえる“激しさ”が、名古屋の“優美さ”を奪ったということができるだろう。ともに指揮官が留任したことを考えれば、今季の対戦も同様の展開となることが予想される。
しかし、今季の名古屋は昨季とは違う。サイド一辺倒の単調な攻撃は改善が加えられた。インサイドハーフの積極的な攻撃参加により、中央、サイドを問わない多才な攻撃パターンを構築。起点をサイド以外にも作れるようになったことで、金崎夢生や玉田圭司らサイドアタッカーの突破力も引き上げられている。水曜日に行われたヤマザキナビスコカップのF東京戦では、大きなサイドチェンジを使ったポゼッションと、田中マルクス闘莉王のロングパスを起点にした速攻とがうまくミックスされた攻撃を披露。試合は引き分けたものの、決定機の数ではF東京を圧倒した。中2日となる厳しいスケジュールも、分厚い選手層の前には大きな問題にならないだろう。リーグ2節から3節で3人を入れ替え、3節からカップ戦初戦でも5人を入れ替え、何ら変わらぬ戦いぶりを見せつけている。これまでは用兵策も奏功しており、疲労を感じさせないアグレッシブな姿勢を貫き続けている。
一方の神戸もコンディション面では万全に近い。ヤマザキナビスコカップの初戦は試合がなかったため、前週のリーグ4節から1週間の準備期間を経て豊田スタジアムに乗り込んでくる。左ひざ負傷を抱えるエース・大久保嘉人の欠場が濃厚なのは痛手だが、前節で横浜FMと引き分けたことは精神面でも良い方向に働いているはず。戦術家・三浦俊也監督のもと、前線からのプレスを基調としたサッカーを展開している今季だが、それ以上に印象的なのはその戦術遂行能力だ。横浜FM戦では相手エースの中村俊輔を封じただけでなく、そこからのカウンターにも鋭さを見せていた。アンカー横のスペースが空く名古屋の弱点は把握済みのはずで、三浦監督がどのようなアプローチを選手に伝授しているかは見ものである。
この試合でまず注目したいのは、名古屋が神戸のプレッシングに対して有効な策をとれるかどうかだ。昨季は引いてのカウンターを狙う神戸を攻めあぐねた名古屋が、逆襲を喰らう形で苦戦した。アウェーの神戸がどこまで高い位置からプレスを仕掛けてくるかはわからないが、中盤でのパス回しがその標的になることは間違いない。そこでF東京戦のようなロングフィードで、そのプレスを回避することができるか。また回避したのちにポゼッションとのバランスをうまく取っていけるかが、名古屋にとっては重要になってくる。
インサイドハーフに入る選手のチョイスも見どころである。小川佳純とマギヌンのコンビで開幕を迎えた名古屋だが、ここ2試合ではブルザノビッチと中村直志も素晴らしい動きを見せている。このポジションの役割は大きく分けてふたつ。縦横無尽に動き回り、ボールホルダーへのサポートを繰り返す役と、ゲームメーカーだ。前者が小川と中村、後者がマギヌンとブルザノビッチである。彼らの誰を組み合わせて起用するか、指揮官も頭を悩ませていることだろう。
第3節では4シーズンぶりに磐田からの勝利を得た。現在の戦力をもってすれば、苦手克服はそれほど難しいことではなくなってきている。戦術的、スタイル的に相性は良くない相手である神戸にしてもそれは同じ。ホーム豊田での今季初勝利は、またひとつ苦手意識を断ち切る快勝で飾りたいところだ。
以上
2010.04.02 Reported by 今井雄一朗
















