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【J2:第19節 柏 vs 千葉】千葉側レポート:千葉は数的有利な状況も軽率なミスから失点。プレーの使い分けと精度を欠いた攻撃で柏の守備ブロックを崩せず、無念の引き分け。(10.07.26)

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7月25日(日) 2010 J2リーグ戦 第19節
柏 2 - 2 千葉 (18:04//10,768人)
得点者:6' 倉田秋(千葉)、9' オウンゴ−ル(柏)、71' 田中順也(柏)、89' 茶野隆行(千葉)
スカパー!再放送 Ch183 7/26(月)後02:00〜
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試合開始早々の2分に柏に退場者(GKの菅野孝憲)が出て数的有利となり、首位に立つ柏との勝点差を縮める絶好のチャンスを得た千葉だが、そのチャンスを生かすことはできなかった。今季、勝ちきれない試合で目立っていた攻守の課題をクリアできず、2−2の引き分け。最後に追いついての引き分けだが、勝点2を失った感が強い一戦だった。

2分、MFアレックスからのロングパスを受けようとしたFWネットが柏のGK菅野のファウルを受ける。これで得たPKを、6分、MF倉田秋が冷静にうまく決めて先制。滑り出しは上々に見えた千葉だが、9分、課題のセットプレーの守備でミスが出た。柏のFW田中順也の直接FKのボールをヘディングでクリアしようとしてオウンゴールになった場面は、DF茶野隆行のミスに違いはない。GK櫛野亮がセーブしようと出した手のすぐ前でのヘディングで、櫛野と茶野との連係にも問題があったかもしれない。だが、以前から櫛野は「うちは背が小さい選手が多いから、セットプレーの守備が弱いことは割り切っている。簡単に相手にセットプレーを与えないような守備をしないといけない」と言っていた。それにもかかわらず、ゴール前でFKを相手に与えたMF工藤浩平の柏のFW工藤壮人へのファウルは、状況としても位置としてもあまりにも軽率だった。

数的に不利な状況でも、『点』でピタリと味方に合わせるプレースキックと受け手の動きがあれば、セットプレーの攻撃では不利ではない。ロングパスで一発を狙う攻撃やカウンター攻撃でも、ゴール前でボールをコントロールし、シュートにまで持ち込む選手の個人的な強さがあれば、数的不利を感じることはない。千葉の71分の失点シーンは、競り合った柏の田中にうまく前に体を入れられたDF青木良太のミスだ。公式記録では柏の唯一のシュートシーンだった場面での千葉の軽率なミス。数的不利の柏を助けてしまうミスを重ねていては、したたかな強さを持つ柏に勝ちきれなかったのも当然かもしれない。

だが、千葉が勝ちきれなかった要因は、守備面の問題点よりも大きかった攻撃面の問題点にある。前節、あれだけサイドを有効に使えず、中央から無理に攻めようとしてノーゴールに終わったことへの反省を、今節の前半の千葉は生かせていなかった。「今週はクロスボールから点を取る練習をしてきた」(千葉の工藤)が、その肝心のクロスボールは精度を欠いて柏の選手に引っ掛かることが多かったし、柏の選手のマークをかいくぐってクロスボールにニアサイドで合わせる動きも少なかった。また、ゴール前の中央でショートパスを多用して攻めて、守備のブロックを作って待ちかまえる柏の選手にボールを奪われ、シュートにまで至らない場面も多かった。外と中のうまい使い分けが千葉は不足していた。

1−2のまま負けていたら、千葉には相当なダメージが残っただろう。89分、オウンゴールのミスを取り戻そうとしていた茶野が、アレックスのFKをフリーでヘディングシュートして同点。試合終了直後、選手がアウェイゴール裏に挨拶に行った際の千葉サポーターの『茶野』コールは、とても優しく、温かく感じた。千葉は次節こそやるべきことをしっかりとやり、軽率なミスをなくして、サポーターの声援に勝利という結果で応えなければいけない。

以上

2010.07.26 Reported by 赤沼圭子
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