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【J1:第17節 京都 vs 新潟】プレビュー:難敵・新潟を迎え、若き指揮官・秋田豊が、京都に何を与えて勝負に出るか。大注目の一戦!(10.08.06)

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8月7日(土)J1 第17節 京都 vs 新潟(18:00KICK OFF/西京極チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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前期、最終節となる第17節。西京極に新潟を迎えての一戦だ。
秋田豊監督就任3試合目となる京都。前節から今節まで1週間の準備期間ができたが、その練習中、一度プレーを止めて選手からの疑問に対し監督が説明する場面もあり、やはり自分のイメージを選手に伝えるには「時間が足りない」(秋田監督)ということを感じさせた。
だが、秋田豊色というのも確実にでているようで、前節の広島戦で、前線、中盤の守備で後手を踏んでいるように見えたことを指摘すると、監督はボールを奪う位置ではなく、ボールの奪い方が重要だと答えた。「前を向いてボールを奪うことが重要。どこでボールを奪うかではない」と説明。前を向いてボールを奪えば、攻撃への切り替えがスムーズに運ぶ。現に、広島戦では監督も自信を見せるほど、このボールの奪い方が随所に見られていた。だから、ボールの収まりとボールを散らすことを期待して前線に加藤弘堅を今季初先発させたのだろう。彼が京都の守備から攻撃への切り替え役として存在感を出した背景には、こうした秋田監督の考えがあった。
加藤久前監督と同じゾーンディフェンスを基調としながらも、秋田豊新監督の視点、考えがチームに浸透してきている。練習ではフォーメーションでもオプションを試していただけに、今節も秋田采配、そして、秋田哲学にも注目したい。

対戦相手の新潟。7節から10試合負けなしで、驚異的粘りが特徴である。相手のペースで試合を運ばれながら、粘り強い守備を見せ、隙を突いて得点を挙げる。中断明けの4試合は平均2得点と突出した数字を残す。
フォーメーションは、4−4−2と4−1−2−3を巧みに使い分ける。今節、アウェイで、速攻を得意とする京都に対して、バイタルのスペースを消せる4−4−2を採用するかも知れない。
新潟の前線は、矢野貴章、ミシュウ、チョ・ヨンチョル、そして、マルシオ・リシャルデスと高い能力を持った選手が揃う。何よりも献身的な守備を見せるため、京都はボール回しで適切なポジションに早く移動することと判断の速さが要求されるだろう。中盤の本間勲も要注意。展開力があり、ここをフリーにすると、新潟の流れになる。また、機を観ての攻撃参加で前節は貴重な決勝点を挙げている、警戒が必要だ。

ゲームを落ち着かせるなら、最初の10分、京都は、新潟の陣形と京都が攻撃時にどこからアタックするのがやりやすいか、という判断をしなくてはならないだろう。この時間帯の失点だけは絶対に避けたい。

京都の攻撃に関しては、柳沢敦が話してくれた「シュートを打つことも良いが、相手に脅威を与える攻撃をしないといけない」の一言に尽きるだろう。どの試合でも、攻撃の態勢は整えることができている。足りないのはゴール前の迫力。ここが欲しいところだ。
例えば、サイド攻撃で幾つか回想してみる。第3節・仙台戦の先制点。中央・中山博貴が右の渡邉大剛へ。渡邉のクロスに対し、角田誠のヘディングシュート。角田の2列目からの飛び出しが大きなポイントだろう。絶好のポジショニングからの飛び出し。攻撃時の角田のポジショニングは、第7節のF東京戦の先制点でも発揮されている。西野泰正の右サイドの駆け上がりから、中山のシュート。そのこぼれを拾ってシュート。これも最初のポジショニングがポイントだろう。
第6節の名古屋戦。得点には至らなかったが、後半、右からの斜め前へのクロスに逆サイドの森下俊が折り返して、中央の中山がフリーで決定機を作った。裏へ送って折り返すという、基本ながら巧みな崩しだった。斜め前へ送るクロスに対し、逆サイドが積極的な攻撃参加を敢行していたから生まれた攻撃だ。
サイドへの展開で、中盤が上がるのか、それとも逆サイドがゴール前に向かうのか、ここはチームの規律の問題だろう。もちろん両方が入る状況も考えられる。
他にも、球筋を見極めた第8節・山形戦のディエゴのFKに角田が頭で合わせたシーンも思い出したい形だ。
クロスに合わせる中央の選手の人数とポジショニング、ここに一つのヒントがあるのではないだろうか。もちろん、こうしたことを実行するためにはミスの少ない安定した展開力が前提にはなるが。

京都の「速攻」という武器は、どのチームを相手にしても通用すると考えてよいだろう。ならば次は、前線の3人に対するフォローの意識を高めないといけないはずだ。中央に3人を置いたままサイドへ展開。フォローが出来ていれば、中盤もゴール前に入れるだろうし、逆サイドへのクロス、という手も生まれる。サイドを崩せなければ早い判断でつなぎに入る。中盤でつなぐか、ディフェンスラインかは状況次第。

守備で、前を向いてボールを奪う。新潟よりも早く守備から攻撃へ切り替える。前線3人へ送り、フォローへ走る。そして、フィニッシュで終わらせる。実現させるためにも攻守の切り替えが今節の鍵になるはずだ。

粘りと運動量で絶対的な強さを見せる新潟に真っ向勝負となるだろう。粘りと運動量で互角に持ち込んだ時、何が勝負を分けるのか―。是非、西京極でご覧下さい!

以上

2010.08.06 Reported by 武田賢宗
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