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★どっちが勝つ?Voter[6日15時現在、山形21620票 vs 磐田4205票!]
2か月前の記憶は、この試合に臨む両チームに大なり小なりの影響を与えることになりそうだ。
ヤマザキナビスコカップ予選Bグループ最終戦。決勝トーナメント進出を懸けた2枚のうち1枚の切符を、ホーム磐田とアウェイ山形が直接対決で争う形になった。その試合で引き分けでも初の決勝トーナメント進出が決まる有利な条件の山形は、勝つしかない磐田の徹底したロングボール戦術に沈む。磐田は前半だけで4得点、後半にも1得点を加え、内容を伴った5-0で勝利。決勝トーナメント進出を決めるとともに、昨シーズンに開幕戦を含む2試合で9点を献上した因縁の相手から苦手意識を払拭した。一方、直前の3試合をすべて無失点で勝利し、新システムの手ごたえを確実なものにしようとしていた山形にとっては、それまでの積み重ねに対する信頼を根底から揺るがしかねないものとなった。
ただ、この試合が前回と同じ道筋をたどるとは限らない。予想を難しくしている理由のひとつに、双方のメンバーが前回対戦時と入れ替わっていることがある。山形は中断期間中に獲得したCB前田和哉が再開後の4試合すべてに先発。また、今季6得点を挙げている田代有三が負傷により今節も欠場濃厚だが、昨年、磐田から計3ゴールを奪っている長谷川悠がその穴を埋め1トップでプレーしている。対する磐田にはさらに大きな動きがあった。前線でチームを牽引し、前回対戦でも先制点を挙げたイ・グノがG大阪へ移籍。さらにセンターバックでコンビを組んでいた加賀健一とイ・ガンジンがそろって負傷離脱中だが、イ・ガンジンは山形戦からの戦列復帰が見込まれている。加入後すでに途中出場を続けている菅沼実に続き、先日、柏から古賀正紘の期限付きでの獲得も発表された。古賀の公式戦出場は次節以降になりそうだが、イ・ガンジンの復帰とともに今後の大きな推進力となりそうだ。
戦術面の変化や成長にも目を配る必要があるだろう。磐田戦を終えて中断期間に入った山形は、期間中に行った酒田キャンプからロングボールへの対策を施し、リーグ再開戦では、磐田と同じ4-4-2で戦う仙台とのみちのくダービーに適用して勝利。その後の3試合では1分2敗と勝利こそないものの、前々節で川崎Fを無失点に、前節でG大阪を1失点に抑え、波があった守備を安定の方向へと向かわせている。さらに、この磐田戦を前にしても、プレッシングの連動方法を確認し、ロングボールを蹴られた際のディフェンスラインの対応やセカンドボール奪取の動きも詰めるなど、リベンジへ向け着々と手を打っている。
静岡ダービーで再び幕を開けたリーグ戦4試合で、磐田・柳下正明監督は、ワールドカップ南アフリカ大会で戦った駒野友一を復帰させるなどすべて同じ先発メンバーでスタートしているが、ここまで2分2敗。的確なフォアチェックをかける前田遼一と成岡翔の2トップとその後ろの2ラインが約束事に従い堅実に守備をしているが、課題はセットプレーとスコアが動いてからのゲームコントロールだろう。14節の鹿島戦では前半2-0と絶好のリードで折り返しながら、後半に逆転負け。前節・C大阪戦でも22分にコーナーキックから先制を許すと、後半は攻め急いだことによるミスでボールを失い、そのまま追加点を許している。セットプレーは鹿島戦から3試合連続の失点で、そうした不安も取り除いておきたい。
3連戦では結果を残せなかった両チームが、1週間の準備期間を経たことでどれだけの修正を図れているかも大きな見どころとなる。そして今節は前半戦最後の試合。シーズン前に掲げた目標に向かって進んでいるかどうかを見定めるには、中間地点の結果は大きな目安となる。「勝点50、トップ10入り」を掲げた山形は現在、勝点18で12位。「トップ5」を掲げた磐田は勝点17で13位。勝って目標到達へ近づきたいが、負ければそれが遠ざかるだけでなく、下から迫る降格ラインを意識したリーグ戦を強いられかねない。欲しいのは勝点3。そのためにはエネルギーを惜しむ理由も、消耗を厭う理由もない。
以上
2010.08.06 Reported by 佐藤円













