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【J2:第22節 愛媛 vs 柏】プレビュー:組織された堅い守備を取り戻し、愛媛は悪循環を断てるか。対する柏も攻守の軸を欠く、正念場の一戦に。(10.08.15)

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8月15日(日)J2 第22節 愛媛 vs 柏(19:00KICK OFF/ニンスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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バルバリッチ監督が「内容はよかったが、結果的に負けてしまった」という甲府戦(第15節)以来、愛媛は7試合勝利から遠ざかってしまった。続く千葉戦では0−3と完敗、「このあたりからチームがコンパクトさを欠き、共同作業が薄れてしまった」と振り返る。さらにここ数試合に関しても「ミスが出たら動きが止まり、足が止まる悪循環に陥っている」と、接戦を続けながら勝点を失い続けいている苦しい胸中を吐露した。そして「この状況で選手は前の試合がどうであれ、次の試合はやり直して取り返すチャンスだと意識すべきだ」と指摘した。

その言葉に呼応するように、危機感を持った選手たちは行動に移した。「アクションを起こさないとチームは変わらない」と副キャプテンの赤井秀一はその決意を語ったが、キャプテンの福田健二や青野慎也コーチらと主導し、今週は選手同士でミーティングを実施。「福岡戦のVTRを見ながら、それぞれが思っていることをすり合わせていった」と、およそ1時間に渡って互いに意見をぶつけ合った。「みんな何か変えたいという思いは持っている」と石井謙伍はミーティングの雰囲気を語ってくれたが、自信を失いがちになったり、方向性を見失いそうになってしまう現状を打破したい選手たちの気持ちが表面化した。

もちろん、気持ちだけでこの状況は打開できない。攻撃でも守備でもそれぞれ問題はあるものの、まず愛媛がこの柏戦で最低限クリアしなければならない課題は、先制点を与えないこと。パスワークで中盤を支配し、両サイドを広く使ってくる柏の攻撃をどう跳ね返すかが最大のポイントになる。バルバリッチ監督は「中盤と最終ラインの間を使わせないように、縦と横のスライドが重要になる」と、柏のパスワークを警戒。そして、スペースを与えないポジショニングの重要性を強調した。このこと自体は今までやってきた方向性となんら変わりはない。しかし、勝点を積み重ねたリーグ戦前半と現状の大きな違いは失点の増加にある。今節の愛媛はチームの生命線でもある粘り強い守備を取り戻し、それを首位の柏を相手にやり切り、チームの流れを変えるきっかけとしたい。

ただ、柏にとってもこの一戦は重要だ。前節は東京Vを相手に今季初黒星。1人少ない状況ながらも、新加入のFWホジェルが再三好機を迎えたが、ゴールは遠かった。さらに今節は東京V戦で退場となったDFパクドンヒョクと、攻撃の要でもあるMFレアンドロドミンゲスを出場停止で欠く状況。攻守の軸がいない状況で、愛媛とは対照的に普段とは違う柔軟性が求められる。前回、ホームに愛媛を迎えた際には先に主導権を奪い、先制して優位に試合を進めた柏。今回の立ち上がりに関してはシステムも含め、ネルシーニョ監督の采配も試合の行方を大きく左右しそうだ。

しかし、いずれにしても両チームにとって今節必要とされるのは勝点3。その目標に届かなければ、2位・甲府と勝点2差に迫られた柏としては首位の座も危うい。逆に愛媛にとっては、ここで踏み止まれないようならさらに負のスパイラルは深みにはまる。 置かれた立場は異なるものの、共に目指すものは勝点3。そして、両チームが置かれた状況を踏まえれば、今節は先制点が互いに目標達成への鍵を握ることになるだろう。

以上

2010.08.14 Reported by 近藤義博
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