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【J1:第19節 広島 vs 大宮】プレビュー:満身創痍の広島が若い力を前面に押し出し、上り調子の大宮を迎え撃つ(10.08.18)

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8月18日(水)J1 第19節 広島 vs 大宮(19:00KICK OFF/広島ビチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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J2に降格した2007年の時よりも、ある意味では厳しいチーム状況に陥っているのが、現在の広島である。主力と考えられていた選手が次々と離脱。大宮戦には最大で9人もの主力選手がピッチに立てない可能性すらある。佐藤寿人・服部公太・中島浩司・槙野智章・森脇良太・西川周作の他は、誰が大宮戦のピッチに立つのか、まったくわからない。
今までなら主力離脱をチャンスに変え、若い選手が台頭してチームをカバーしてくれたのだが、今はその若手選手たちにも疲労がたまってきた状態。ペトロヴィッチ監督も「今、我々のチームは右肩下がりの状態にある」と率直に認めている。

一方の大宮は、逆にチーム状態は上がってきつつある。7月28日の対横浜FM戦で引き分けた後、浦和・湘南と連勝。前節の対磐田戦は0−0で終わったが、これで4戦負けなしだ。
ワールドカップ中断前の戦績が16位と降格圏内にあった大宮は、積極的な補強に動いた。F東京・神戸で活躍し、フランス2部リーグでプレーしていた鈴木規郎の獲得を手始めに、元韓国代表で2002年ワールドカップにおいて韓国ベスト4の推進力となった李天秀、やはり元韓国代表でロシアリーグでの活躍経験もある李浩も補強。鈴木は既に左サイドでレギュラーを獲得、李天秀は登録直後の磐田戦で先発してチャンスをいくつもつくり、李浩も途中出場を果たした。足首の負傷のため磐田戦を回避したラファエルだが、試合直前まで出場の可能性を模索していたということもあり、広島戦では登場してくると考えたほうがいい。

間違いなく戦力の厚みを増した大宮とは対照的に、広島は先発を組むことすら厳しい。特にこの2試合、相手に狙われている右サイドをどうするかは、指揮官も頭の悩ませどころだろう。山岸が左ひらめ筋の損傷で全治3週間の診断を受け(/jsgoal_archive/official/00105000/00105459.html)、ミキッチも京都戦で左足ハムストリング筋を損傷し、現在はまだリハビリ中。試合に起用することはほぼ不可能だろう。森脇良太を右サイドに起用する策も試したが、今ひとつ機能しない。G大阪戦で先発した清水航平の攻撃力は高いが、対面するのが突破力のある鈴木規郎ということを考えれば、守備面での不安はどうしても残る。ACLで活躍した石川大徳という存在もあるが、現状ではまだ信頼を勝ち得ていない。
中盤も厳しい。森崎浩司の出場停止に加え、青山敏弘や山崎雅人、高萩洋次郎の体調も万全ではない。先週の水曜日、ブルガリア代表の試合に出場したストヤノフのコンディションによっては中島がリベロを務めざるを得ず、そうなるとボランチの人材が完全に不足してしまう。今季台頭してきた若い丸谷拓也や横竹翔にも疲労が見え、本来の司令塔というべき森崎和幸はまだ復帰の目処が立たない。

今の広島に、主力が揃っている時のクオリティを求めるのは難しい。ボールを大切にしてアイディアを発揮する本来のサッカーを今後も追求していくことは、川崎F戦後に語ったペトロヴィッチ監督の言葉からも推察できる。しかし、「求めること」と「できること」は違う。確かに広島の若手組は、ACLの浦項戦にそろって出場し結果も出したものの、あの時は広島の決勝トーナメント進出の可能性はなくなっており、プレッシャーもない状況。3−1で迎えた後半、勝利への重圧から動きが重くなり、あっという間に浦項に追いつかれた経緯を見ても、重圧がかかったリーグ戦、しかも連敗中の状況で彼らを大量起用するのは、厳しいものがある。
ただ一方で、選択肢がもうほとんどないことも一方の現実だ。デメリットを考えても仕方がない。練習で彼らが見せているアグレッシブさと運動量を発揮できれば、チームの救世主となる可能性だって決して低くない。「若い選手たちは成長している。今、試合に出ている選手たちだって、うかうかなんてできない」とは、槙野智章の最近の口癖でもある。

「大宮には危機感もあるし、補強も行った。いいチームであることは間違いない。現状をふまえ、少しでもポイントを積み重ねていけるよう、努力する」と指揮官は語る。そしてその一方で「監督として今、お話したいのは、できるだけたくさんのサポーターに、スタジアムに来てほしいということだ。そして、サポーターのみなさんの声援で選手たちの背中を支えてくださることを、お願いしたい」とも。今季最大の危機に立たされた広島にとって、サポーターと共に若い力の全てを結集して、苦境を打破する以外に道はない。

以上


2010.08.17 Reported by 中野和也
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